小児科・関連施設専門プログラム

小児科
専攻医を目指す方へ

小児科専門研修について

当院は隣接する茨城県立こども病院の小児科専門研修プログラムの関連施設として小児科の専門研修を行っています。
茨城県央地区小児二次救急を担いつつ、茨城県内ではまだ数少ない食物経口負荷試験が実施できる施設として小児アレルギー診療を経験してもらいます。

当院での専門研修の到達目標

  • 小児二次救急病院の入院患者管理を一人ですることができる。
  • 小児二次救急外来・救急車対応を一人ですることができる。
  • 一般小児外来の初診・外来フォローができる。
  • 自信を持って健診を行うことができる。
  • 自信を持ってワクチン接種を行うことができる。
  • 小児アレルギー患者の初診・外来フォローができるようになる。
  • 食物経口負荷試験を一人で実施することができる。
  • 研修期間内に論文を一編書き上げる。

入院患者数

2021年度入院患者数:243名(うち紹介患児219名)

2021年度 食物経口負荷試験実施件数

検査数:合計211件

負荷食品 件数
鶏卵 114
牛乳 41
ピーナッツ 16
小麦 15
大豆 7
クルミ 5
そば 2
ししゃも 2
キウイ 2
カシューナッツ 1
アーモンド 1
ゴマ 1
イクラ 1
たらこ 1
赤魚 1
ブドウ 1
負荷食品 件数
鶏卵 87
牛乳 31
小麦 13
ピーナッツ 10
大豆 7
クルミ 3
キウイ 2
ししゃも 2
イクラ 1
たらこ 1
アーモンド 1
そば 1
赤魚 1

茨城県立こども病院と隣接することによるメリット

①レジデントレクチャーの共有

茨城県立こども病院で後期研修医対象に行われている週1〜2回のレジデントレクチャーは全て参加可能です。
以下、2022年度開催予定となります。

2022年度開催予定

  • 小児科研修の進め方
  • てんかんの基本
  • 発達の遅れのみかた
  • 新生児の呼吸管理1
  • 新生児の呼吸障害2
  • 新生児感染症
  • 新生児の栄養
  • 心エコー(区分診断)
  • 心不全
  • 不整脈
  • 遺伝学勉強会
  • 小児の尿路感染症
  • 小児尿路感染症の治療
  • 皮膚軟部組織感染症
  • 市中肺炎
  • 菌血症
  • 鎮静の基本
  • 痙攣の初期対応1
  • 痙攣の初期対応2
  • 1か月-1歳健診
  • 1-5歳健診
  • 小児救急シミュレーション
  • アナフィラキシーの対応
  • 気管支喘息
  • じんましんのみかた
  • 家族への禁煙指導
  • 鼻アレルギー
  • アトピー性皮膚炎
  • 食物アレルギーなど
  • 論文の書き方1
  • 論文の書き方2
  • 論文の書き方3
  • 論文の読み方
  • 専門医養成(血液・腫瘍)
  • 専門医養成(循環器)
  • 専門医養成(先天異常)
  • 専門医養成(消化器)
  • 専門医養成(感染症)
  • 専門医養成(小児保健・電解質・呼吸器)
  • 専門医養成(救急)
  • 専門医養成(新生児)
  • 専門医養成(神経・精神)
  • 専門医養成(成長発達)
  • 専門医養成(先天代謝異常・内分泌)
  • 専門医養成(腎臓)
  • 専門医養成(免疫・膠原病・アレルギー)

②小児超音波の修得

2021年4月より茨城県立こども病院には小児超音波・研修センターが設立されました。このセンター専属で病棟を受け持たずに3か月ローテーションし、1,000件以上の小児超音波検査を担当することで、自信を持って小児超音波検査を実施できるようになるレジデントを育てているのが茨城県立こども病院の小児科研修プログラムの特徴です。当院での小児科研修中もこのセンターの出入りは自由です。

空いた時間を利用して小児超音波の研鑽に勤しむことができます。また、全国規模の小児超音波勉強会を年に数回開催しており、優先して参加することができます。勉強会は参加者500名を超え、そのほとんどが小児科医です。小児科診療における超音波の必要性が分かるかと思います。2022年2月に茨城こどもECHOゼミナールとしてNPO法人化され、今後も活動を拡大していく予定です。

このような茨城県立こども病院と隣接するメリットは初期研修中も享受することができます。当院で初期研修を行い、そのまま茨城県立こども病院で後期研修をすることがスムーズに移行でき、小児科医として最高のスタートを切ることができます。
実際に茨城県立こども病院の後期研修医は毎年3〜4名がマッチしていますが、後期研修医の最も多い初期研修先は当院となっています。

メッセージ

小児科診療の知識、技術を教えていくのはもちろんですが、子ども達を診ることの楽しさを味わってもらうことを最も大事にしています。「楽しい」と思うためには「やりがい」が大切です。レジデント達が自分で考え、自分で治療し、子ども達が元気になって帰っていく、それを促すのが役目だと思っています。また、患児やその家族から「ありがとう」と言ってもらえる事、それも「やりがい」を感じることのできる1つだと思いますので、患児やその家族との関係作りについても指導していきます。さらに、当院では学術活動にもきちんと取り組んでもらい、診療以外での「やりがい」についても知ってもらえたらと思っています。
どんな時も必ずサポートしますので、一緒に「楽しく」働いていきましょう。