専門研修ブログ

茨城県水戸市にある水戸済生会総合病院の専門研修を紹介するブログです。
初期研修を終えて、自分の専門領域を選ぶ際の参考になる情報や、その領域なら知っておくべきトピックなどを紹介していきます。

自分のキャリアを考えるとき

2024.07.22
カテゴリー: ブログ

J2のあなたは、来春からの専門研修先をどうするか迷っているころだと思います。そんな姿を見ているJ1のあなたもボンヤリと自分のキャリアについて考え始める時期かもしれません。

 

専門研修は3年間で、基幹プログラムの施設と協力施設を回りますが、最低1年間は協力施設での研修が求められています。そして、その次はサブスペシャルティの資格取得となりますが、まだ明確なイメージはできていないかもしれません。

 

ところで、あなたは「キャリアのVSOP論」というのを聞いたことがあるでしょうか?年代ごとに求められるスキルのことだそうです。

 

20代はVitality(バイタリティ)

積極的にいろいろなことに取り組んで視野を拡げることで、自分の得意な分野や方向性を掴む年代。

 

30代はSpecialty(スペシャリティ)

自分の得意分野を深堀りしていく時期。つまり、「自分はこの分野で勝負する」という方向性を決める年代。

 

40代はOriginality(オリジナリティ)

専門性を持ったとしても、周囲との差別化はできません。自分にしかできない仕事を意識して追及する年代。

 

50代はPersonality(パーソナリティ)

「役職が高い」と言うことではなく、周囲の人から「信頼されている人」なのかどうかで、自分の価値が決まる「人間力」で勝負する年代。

 

ちなみにこのVSOP論は1978年に脇田保と言う方の本に書かれたのが最初のようです。編集長はネットで見つけたので、原著はもちろん読んだことはありませんが、ネット上ではVがVariety(バラエティ:多様性)と書かれている記事が多くあります。でも、原著では「Vitality」と書かれているらしく、時代とともに少し変わっているようですね。さらに60代はPhilosophy(フィロソフィー:哲学)と書き加えられているものも見つけました。

 

由来はどうでもいいですが、研修医から医師として独り立ちしていく過程で、

・20代は失敗しながら一生懸命にいろいろなことに挑戦してみる

・30代は自分の得意な専門性を高めていく

・40代は専門領域の中で自分にしかできないことを探っていく

 

さらに上の年代に達した編集長からすると、このVSOPはすごく腑に落ちるところです。あなたの周りでカッコよく活躍している先生も、最初からできたわけではないのです。

 

タイパとかコスパといった「損をしない」生き方が優先される風潮を感じている編集長ですが、その時は損をしたと思っても、結果的に大きなものを得ていることに気づくことがホントに多くあります。

 

将来のことは普段は忙しくて考えることを後回しにしがちですが、VSOPを意識しながら専門研修のこと、将来のことを考えてみてはいかがでしょうか?

 (編集長)

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心房細動とアルコール・カフェイン

2024.07.15
カテゴリー: 循環器

今回もフォーカスアップデート版が出された循環器学会の不整脈治療ガイドラインからです。

 

心房細動に限らず、患者さんからよく質問されることの一つに「アルコール」があります。そして、「アルコール」よりは少ないものの「カフェイン」のこともよく質問されます。患者さんにとっては毎日の大事な楽しみですから医師からのアドバイスは重要で、決してテキトーなことを言ってその場をごまかしてはいけません。

 

さて、あなたはいつもどう答えているでしょうか?

 

まずアルコールについてですが、アルコールの過剰摂取は心房細動誘発の危険因子です。飲酒した翌日に発作性心房細動が起こるという患者さんもいました。同時にアルコールの過剰摂取は、抗凝固療法中の出血の危険因子にもなります。出血性合併症のリスク評価に用いるHAS-BLEDスコアの中にも、D(Drug)のところにアルコール依存が入っています。さらに血栓塞栓症の発症や死亡リスクをも増加させてしまいます。

HAS-BLEDの過去記事はこちら

 

でも安心して下さい。最近のRCT で常用飲酒している心房細動患者において、禁酒が心房細動再発を抑制するという報告があり、これを受けてアップデート版では、心房細動発症予防および抗凝固療法を考慮する心房細動患者においてはアルコールの過剰摂取を避けるための助言と管理を行うべき(Class IIa)となっています。

 

一方,カフェインの過剰摂取は,心房細動発症の契機となる上室期外収縮発生の危険因子と考えられていますが、近年は適切なカフェイン摂取習慣は心房細動のリスクを高めず、むしろ1 日1 ~ 3 杯の習慣的なコーヒー飲用は心房細動発症リスクを軽減するとの報告もあるようです。

 

このためアップデート版には特にカフェインに関する推奨はされていませんが、心房細動とは無関係の動悸症状を増加させる可能性があることは知っておくと良いですね。

 

(参考文献:2024JCS/JHRSガイドライン フォーカスアップデート版 不整脈治療)

 (編集長)

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高齢者の心房細動に対するカテーテルアブレーション

2024.07.08
カテゴリー: 循環器

今回もフォーカスアップデート版が出された循環器学会の不整脈治療ガイドラインからです。今回は高齢者の心房細動に関するCQからシェアします。

 

高齢になるほど心房細動の罹患率が上昇するのはご存じだと思いますが、例えば車いすで外来に来られる83歳の患者さんで心房細動を見つけた時に、アブレーションを勧めるべきでしょうか?

 

当院でも80歳以上の心房細動の患者さんにアブレーションを施行することが増えてきていますが、何でもかんでもという訳ではありません。何を重視するのか、ガイドラインの記載を確認してみます。

 

まず、安全性については、高齢な患者さんほど合併症が多くなるのですが、合併症発症率は60歳未満では2.5%で、85歳以上では6.8%と2.8倍の差があります。しかし全体では5.8%なので、絶対にやってはいけないと言えるほどのものではなく、慎重に適応を判断することが大事なようです。

 

年齢にかかわらず症候性心房細動ではカテーテルアブレーションでQOL が改善することが見込まれますが、患者の予後を改善するというエビデンスは確立していません。

 

まとめると、

・高齢(≧80歳)のみで症候性心房細動に対するカテーテルアブレーションの選択肢を排除しないことを推奨する。

・高齢者の無症候性心房細動に対して、予後改善目的のカテーテルアブレーションは推奨しない。

となっています。

 

実際のところ、高齢者における心房細動カテーテルアブレーションは,併存疾患や認知症、フレイルなどを十分に検討して、合併症のリスクが高くないと想定される症候性心房細動の患者さんに対して、心房細動によって低下したQOL やADLを回復させることを目的として行われるべきで、患者さんや家族と何のためにやるのかを良く話し合うことが大事になります。

 (編集長)

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心房細動に対するカテーテルアブレーションの適応

2024.07.01
カテゴリー: 循環器

フォーカスアップデート版が出された循環器学会の不整脈治療ガイドラインからです。今回は心房細動に対するカテーテルアブレーションの適応についてシェアします。

 

当院でも心房細動に対するアブレーションを多く施行していますが、デバイスの進歩で手技時間も大幅に短縮でされて、治療成績も安定してきました。しかし一定の頻度で合併症が起こり得ますので、心房細動を見つけ次第アブレーションという訳では決してありません。

 

そもそも心房細動はただちに生命に関わる疾患ではないため、カテーテルアブレーションは洞調律維持による患者のQOL 改善を目的として施行されてきました。しかし臨床現場では症候性心房細動以外にも拡大されてきていることを踏まえてのアップデートです。

 

今回のフォーカスアップデート版では、

①症候性再発性発作性心房細動

②無症候性再発性発作性心房細動

③心不全を伴う心房細動 

に分けて記載されています。

 

【症候性再発性発作性心房細動】

第一選択治療としてのカテーテルアブレーションはClassⅠになっています。ただし、アブレーションに用いるデバイスとして高周波やクライオバルーンなど複数あるのですが、エビデンスの点からクライオバルーンによるアブレーション治療がClassⅠとなっています。もちろんClassⅠと言っても、患者がアブレーションを希望した場合,他の選択肢や治療のリスクなどの十分な説明を行ったうえで選択することが必要です。

 

【無症候性再発性発作性心房細動】

無症候性心房細動患者の予後をカテーテルアブレーションが改善することを明瞭に示したRCT はまだありませんが、① 早期の洞調律維持治療が心房細動患者予後に関連する,② カテーテルアブレーションは心房細動の進行を抑制する、といったエビデンスが集積されつつあることを踏まえて、以下のようになっています。

 

無症候性再発性の発作性心房細動でCHA2DS2-VASc スコアが3 点以上の患者に対するカテーテルアブレーションを行う(Class IIa)

 

【心不全を伴う心房細動】

心不全を合併した心房細動に対するカテーテルアブレーションの有効性が高いことが示されていますが、一方でHFrEFでは特にNYHAIII やLVEF < 25% の群では薬物治療に対する有意性は示されていません。心不全の病態は多様であり,心機能,NYHA,基礎心疾患,心房細動持続期間など患者背景に応じて適応を判断する必要があることが強調されています。

 

また重症心不全に進行した心房細動が合併している症例では、安易なアブレーションでむしろ予後を悪化させてしまう可能性もあります。複雑な手技や高齢者、多くの合併疾患(心不全,腎機能障害,高血圧など)は周術期の合併症リスクを高めるため症例ごとに慎重な対応が望まれます。これらを踏まえて以下のようになっています。

 

明らかな基礎心疾患をともなわず、心房細動起因性の低左心機能が強く疑われる心房細動患者において、死亡率や入院率を低下させるためにカテーテルアブレーションを行う(Class Ⅰ)

 

ガイドラインにもとづく標準的心不全治療が行われているHFrEFの心房細動患者の一部において、死亡率や入院率を低下させるためにカテーテルアブレーションを考慮する(Class Ⅱa)

 

心不全の要因となる合併疾患がないHFpEFの心房細動患者において,死亡率や入院率を低下させるためにカテーテルアブレーションを考慮してもよい(Class Ⅱb)

(編集長)

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病院見学のススメ・・・専門研修先を決めるときのポイント 

2024.06.24
カテゴリー: ブログ

大学の医局などから専門研修プログラムの説明会開催の案内も届く時期になりました。J2のあなたは来年度からの専門研修プログラムをどうするか、どこに、いつ見学に行くべきかをそろそろ考えていると思います。

 

もしかしたら、まだどの診療科にしようかと決めかねているかもしれませんが、初期研修先を決める時よりも、専門研修先を決めることの方が重要かもしれません。専門医機構が次年度の専攻医登録を開始する秋(2023年は11月から開始でした)ですが、まだ時間があると思わないで、少しずつでも情報収集を始めるのが良いと思います。

 

当院のJ2らと話していると、以前よりも積極的に研修先を探しているような印象です。そこで、当院に限った話ではなく、専門研修プログラムを決めるときのポイントを紹介します。

 

①各施設のプログラムに目を通しましょう。

各領域の基幹学会が専門研修プログラムを取りまとめてWebで見れるようにしています。どれも「研修の理念」とかで始まるので、ぱっと見で読みにくい印象ですが、待遇などのところは毎年見直しが入っているので、チェックしておくのが良いです。また基本的に1つの施設だけで研修する訳ではないので、ローテーション可能な施設もここから知ることができます。参考までに、内科学会のサイトのリンクを貼っておきます。

内科学会の研修施設、プログラムのページ

 

②気になる病院には、可能な限り病院見学に行くべきです。

先日開催されたレジナビのように専門研修プログラムを紹介するイベントも増えてきました。でも、なかなか参加できるわけではありませんので、情報収集はまだまだ口コミや先輩のツテというのが多いようです。だとすればなおさら、気になる病院や候補の病院には可能な限り病院見学に行ってください。

 

さらに大学の医局も各種イベントに力を入れるところが増えています。医局の先生達や研究内容などを知れるだけでなく、外勤先や大学院に行くタイミングなどは医局によってもだいぶ違うようですから、聞き出すチャンスです。

 

③病院見学に行った際のポイントは・・・、

指導医クラス(大学の医局なら医局長)の話は、半分程度に聞いておけばOKです。なぜかと言えば、基本的にイイことしか言わないからです。何とか先輩になる専攻医から直接話を聞きましょう。病院見学の際にはコンタクトをとれなくとも、指導医に紹介してもらうなどして、後日でも実際に働いている専攻医とコンタクトをとる努力をしてください。そしてあなたの知りたいことを質問してみましょう。待遇や他施設のローテーション状況など、プログラムに書かれていない情報を得ることができます。また内科であればJ-OSLERの進み具合やサポートなども聞いておくと役に立つと思います。

 

そしてカテ室や内視鏡室、エコー室など、実際に案内してもらい、専攻医たちの元気の良さや看護師さんや技師さんたちの雰囲気にも注目してみると良いと思います。

 

④できるだけ複数回行きましょう。

専攻医を採用する時に、定員越えで選抜する施設は首都圏以外では少ないと思いますが、気になっている病院には複数回行くことをおススメします。別に見学という形をとらなくとも、その施設で研究会や講演会などがあれば、それを理由に行ってみるのもOKです。なぜかと言えば、先輩となる専攻医と話すチャンスが増えて、あなたのイメージしている専門研修とのギャップを少なくできるはずです。さらにあなたの存在が相手の記憶にも残りやすくなります。

 

⑤水戸済生会に見学に来ていただいた時は

・希望診療科の専攻医について、できるだけ内視鏡やカテなどに一緒に入ってもらうようしています。

・昼食時に専攻医や指導医と話をする時間が確保しています。ここで、聞きたいことを全部聞くことができるはずです。

・あなたと同じJ2の研修医とも情報交換できるようにしています。

 

忙しい仕事の合間に見学に行くのは大変ですが、悔いのないように情報収集をしてください。

水戸済生会では専門研修プログラムのための病院見学を随時受け付けていますので、下のリンクからお申し込みください!

病院見学の申し込みはこちら

(編集長)

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【レジナビ東京・専門研修プログラム】ブースにお越しいただき有難うございました!

2024.06.17
カテゴリー: ブログ

昨日6月16日(日)に東京ビックサイトでレジナビFair2024 東京~臨床・専門研修プログラム~ が開催されました。

 

今回のレジナビは初期研修だけでなく専門研修プログラムも紹介する合同のイベントでした。と言っても、参加者のうち医学生は2000名を超えていたそうですが、初期研修医の参加は200名程度。当院のブースには50名を超える医学生が足を運んでくれましたが、そんな中で研修医の数名が来てくれました。どうも有難うございました!!

 

初期研修中にレジナビに参加するのはなかなか大変かと思いますが、複数の病院から直接話を聞けるのはレジナビのいいところです。でも、今はZoomなどを使って話すこともできますので、水戸済生会の専門研修に興味がある方は、下記問い合わせフォームから「Zoom希望」と明記してご連絡ください。お待ちしています。

お問い合わせフォームはこちら

(編集長)

途切れることなく話を

聞きに来てくれました♪

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どんなことでも問い合わせフォームからご質問ください。

また、各診療科の専攻医にZoomで質問できますので、その旨もお知らせください!

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”レジナビ Fair 2024東京”でお会いしましょう!

2024.06.10
カテゴリー: ブログ

今週末の6月16日(日)に東京ビックサイトでレジナビFair2024 東京 ~臨床・専門研修プログラム~ が開催されます。

レジナビのページはこちら

 

今回のレジナビは初期研修だけでなく専門研修プログラムも紹介する合同のイベントで、もちろん水戸済生会も出展します。

 

当日は当院の研修医(J1、J2)が初期研修プログラムの実際のところを紹介してくれます。そして、内科専門プラグラムは消化器内科と循環器内科の指導医が紹介する予定です。

 

水戸済生会の内科専門プログラムについては、このブログでも紹介してきましたが、内科の体制が大きく変わって、症例確保が容易になってきた当院の実情を、ブースでさらに詳しくお伝えできればと考えています。

 

内科を考えているけど、大学はちょっと・・・・というあなたには、ぜひ足を運んでいただ来たいです。お待ちしています!

 

さらに小児科を考えているあなたに朗報です。水戸済生会の隣にある茨城県立こども病院もレジナビで隣り合わせで出展します。しかも、こども病院のブースではエコーを持ち込んで、エコーハンズオンを開催するそうです♪

 

初期研修中でお忙しいとは思いますが、ぜひ当日はレジナビのブースでお会いしましょう!

 

なお、参加にはレジナビからの参加申し込みが必要です。下のリンクから申し込んでください。

レジナビの申し込みページはこちら

(編集長)

昨年のレジナビの様子

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水戸済生会の脳神経内科専門研修2024

2024.06.03
カテゴリー: ブログ

今年2月のこのブログで、水戸済生会の総合内科の今までの診療内容とリウマチ膠原病内科、脳神経内科、さらに血液内科のスタッフが加わった経緯を紹介しました。

総合内科の紹介記事はこちら

  

そして水戸済生会の内科専門研修を紹介するシリーズの最後は脳神経内科についてです。

 

水戸済生会では、パーキンソン病などの変性疾患の診療を筑波大学からの非常勤医師にお願いしていました。それ以外の脳梗塞などの脳血管疾患は脳神経外科が、痙攣やてんかんといったものは主に救急科で対応してきた経緯があり、編集長としては当院の初期研修の弱点の一つと認識していました。

 

そこで2021年春から国立精神・神経医療研究センターでお仕事をされていた若手脳神経内科医である佐島先生にお願いして、院外講師として現在も毎月研修医向けのレクチャーとベッドサイドでの指導を行っていただいています。

 

そして2023年秋から当院に木村先生が常勤として赴任され、総合内科のメンバーとして一緒に診療にあたっています。木村先生は長いこと救急診療で有名な青森の八戸市民病院で救急専門医を取得され、さらに神経内科専門医や脳神経血管内治療専門医を取得し、自身で血管内治療(脳梗塞に対する血栓回収)を行う先生です。今も血管内治療に対応しつつ、週1回はドクターヘリにも搭乗しています。さらに2024年春から、血管内治療を行う脳神経外科医が加わり、24時間体制で脳血管内治療に対応できる体制が整ってきました。

 

血管内治療を行った脳梗塞患者は、その後は脳神経外科で入院管理を行っていますが、脳神経内科ではそれ以外の脳梗塞やてんかん、脳炎、脳症、脊髄炎、変性疾患などを担当しています。すでにALSや多発性硬化症などの診断や治療も経験しており、茨城県の県央・県北地区でもともと少なかった脳神経内科領域に貢献できると考えています。

 

内科の他の診療科に関心があるあなたでも、脳梗塞はコモンな疾患ですからある程度対応できるようになる必要があります。また治療可能な脳神経内科領域の疾患も、もしかしたらと気づいて専門医につなげるセンスを養っておく必要があります。そんな時に、水戸済生会の内科研修では良い環境を提供できるようになりました。

 

そしてもし、あなたが脳血管内治療に興味があって、脳外科ではなく内科領域にも関心があるのなら水戸済生会の脳神経内科はフィットするかもしれません。ぜひ、下記フォームからご連絡いただき、病院見学にお越しください!

(編集長)

ヘリの格納庫内

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水戸済生会の血液内科専門研修2024

2024.05.27
カテゴリー: ブログ

今年2月のこのブログで、水戸済生会の総合内科の今までの診療内容とリウマチ膠原病内科、脳神経内科、さらに血液内科のスタッフが加わった経緯を紹介しました。

総合内科の紹介記事はこちら

  

そして今回は血液内科の専門研修についてです。

 

水戸済生会には血液内科医が長いこと一人で診療を行っていましたがご高齢となり、新規患者さんの対応が困難な状況が続いていました。そんな時に、約2年前から筑波大学の血液内科から外来に非常勤医を派遣していただいて、その指導のもとで少数ながらリンパ腫や骨髄異形成症候群に対する化学療法を総合内科で行うようになりました。そして今年4月から常勤の血液内科医が2名になり、本格的に化学療法を開始しています。そのうちの一人は筑波大学血液内科の前教授である千葉滋先生です。

 

今のところリンパ腫、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫が中心で、リウマチ医や脳神経内科医、そして研修医らと一緒に総合内科として診療にあたっています。特に膠原病と血液内科は非常に親和性の高い領域で、研修医だけでなく各スタッフも互いに勉強になる環境になっています。

さらに現在、病棟に新たに無菌室を作っているところで、今後は急性白血病や骨髄移植にも対応できるようにしていきます。

 

茨城県内では血液内科医のいる施設は少なく、年に1,2回の頻度とはいえ、外来やERを受診した白血病患者さんの紹介先の確保に苦労することがありましたが、今後は当院で対応できるようになると思います。さらに各種の関連する施設認定を取得していきますので、血液内科に興味のあるあなたにとっても絶好の環境になっていきます。

 

もし、あなたが血液内科に興味があるけど、他の領域も面白そうで決めきれないと考えているのなら、ぜひ病院見学にお越しください!

 

また疑問や質問などは遠慮なく下記の問い合わせフォームからお知らせください♪

(編集長)

みんなで集まってカンファ中♪

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水戸済生会のリウマチ膠原病内科専門研修2024

2024.05.20
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今回はリウマチ膠原病内科の専門研修についてです。

 

今年2月のこのブログで、水戸済生会の総合内科の今までの診療内容とリウマチ膠原病内科、脳神経内科、さらに血液内科のスタッフが加わった経緯を紹介しました。

総合内科の紹介記事はこちら

  

現在リウマチ膠原病内科の常勤医2名で、指導医1名と若手スタッフが1名です。指導医の萩原先生は10年以上前から非常勤医師として当院で外来診療を続けていただいていましたが、常勤医となってからは近隣医療機関からの紹介も増えて、既にさまざまな症例を経験しています。また、バイオ製剤を使用する頻度が格段に増えて、編集長も日々勉強になっています。

 

もう一人の若手スタッフは4月から常勤医になってくれたの田渕先生ですが、実は田渕先生は当院で2年間初期研修をしていました。すっかり立派になって戻ってきてくれました(笑)。そんな2人が総合内科のメンバーとして、膠原病以外にもいろいろな疾患の対応をしています。

 

この他に、外来のみの非常勤医師で住田先生がいます。住田先生は筑波大学膠原病内科の前教授です。

 

現在、リウマチ教育施設を申請中ですので、内科専門医を取得した後でリウマチ学会の専門医まで取得できる施設となる見込みです。リウマチ膠原病に興味のあるあなたの疑問や質問などお問い合わせは下記の問い合わせフォームをご利用ください。もちろん病院見学も歓迎します!

 

疑問や質問などお問い合わせは下記の問い合わせフォームをご利用ください。

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