専門研修ブログ

茨城県水戸市にある水戸済生会総合病院の専門研修を紹介するブログです。
初期研修を終えて、自分の専門領域を選ぶ際の参考になる情報や、その領域なら知っておくべきトピックなどを紹介していきます。

病院見学のススメ・・・専門研修先を決めるときのポイント 

2024.06.24
カテゴリー: ブログ

大学の医局などから専門研修プログラムの説明会開催の案内も届く時期になりました。J2のあなたは来年度からの専門研修プログラムをどうするか、どこに、いつ見学に行くべきかをそろそろ考えていると思います。

 

もしかしたら、まだどの診療科にしようかと決めかねているかもしれませんが、初期研修先を決める時よりも、専門研修先を決めることの方が重要かもしれません。専門医機構が次年度の専攻医登録を開始する秋(2023年は11月から開始でした)ですが、まだ時間があると思わないで、少しずつでも情報収集を始めるのが良いと思います。

 

当院のJ2らと話していると、以前よりも積極的に研修先を探しているような印象です。そこで、当院に限った話ではなく、専門研修プログラムを決めるときのポイントを紹介します。

 

①各施設のプログラムに目を通しましょう。

各領域の基幹学会が専門研修プログラムを取りまとめてWebで見れるようにしています。どれも「研修の理念」とかで始まるので、ぱっと見で読みにくい印象ですが、待遇などのところは毎年見直しが入っているので、チェックしておくのが良いです。また基本的に1つの施設だけで研修する訳ではないので、ローテーション可能な施設もここから知ることができます。参考までに、内科学会のサイトのリンクを貼っておきます。

内科学会の研修施設、プログラムのページ

 

②気になる病院には、可能な限り病院見学に行くべきです。

先日開催されたレジナビのように専門研修プログラムを紹介するイベントも増えてきました。でも、なかなか参加できるわけではありませんので、情報収集はまだまだ口コミや先輩のツテというのが多いようです。だとすればなおさら、気になる病院や候補の病院には可能な限り病院見学に行ってください。

 

さらに大学の医局も各種イベントに力を入れるところが増えています。医局の先生達や研究内容などを知れるだけでなく、外勤先や大学院に行くタイミングなどは医局によってもだいぶ違うようですから、聞き出すチャンスです。

 

③病院見学に行った際のポイントは・・・、

指導医クラス(大学の医局なら医局長)の話は、半分程度に聞いておけばOKです。なぜかと言えば、基本的にイイことしか言わないからです。何とか先輩になる専攻医から直接話を聞きましょう。病院見学の際にはコンタクトをとれなくとも、指導医に紹介してもらうなどして、後日でも実際に働いている専攻医とコンタクトをとる努力をしてください。そしてあなたの知りたいことを質問してみましょう。待遇や他施設のローテーション状況など、プログラムに書かれていない情報を得ることができます。また内科であればJ-OSLERの進み具合やサポートなども聞いておくと役に立つと思います。

 

そしてカテ室や内視鏡室、エコー室など、実際に案内してもらい、専攻医たちの元気の良さや看護師さんや技師さんたちの雰囲気にも注目してみると良いと思います。

 

④できるだけ複数回行きましょう。

専攻医を採用する時に、定員越えで選抜する施設は首都圏以外では少ないと思いますが、気になっている病院には複数回行くことをおススメします。別に見学という形をとらなくとも、その施設で研究会や講演会などがあれば、それを理由に行ってみるのもOKです。なぜかと言えば、先輩となる専攻医と話すチャンスが増えて、あなたのイメージしている専門研修とのギャップを少なくできるはずです。さらにあなたの存在が相手の記憶にも残りやすくなります。

 

⑤水戸済生会に見学に来ていただいた時は

・希望診療科の専攻医について、できるだけ内視鏡やカテなどに一緒に入ってもらうようしています。

・昼食時に専攻医や指導医と話をする時間が確保しています。ここで、聞きたいことを全部聞くことができるはずです。

・あなたと同じJ2の研修医とも情報交換できるようにしています。

 

忙しい仕事の合間に見学に行くのは大変ですが、悔いのないように情報収集をしてください。

水戸済生会では専門研修プログラムのための病院見学を随時受け付けていますので、下のリンクからお申し込みください!

病院見学の申し込みはこちら

(編集長)

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水戸済生会総合病院の臨床研修は

総合診断能力を有するスペシャリスト

を目指します

 

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また、各診療科の専攻医にZoomで質問できますので、その旨もお知らせください!

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【レジナビ東京・専門研修プログラム】ブースにお越しいただき有難うございました!

2024.06.17
カテゴリー: ブログ

昨日6月16日(日)に東京ビックサイトでレジナビFair2024 東京~臨床・専門研修プログラム~ が開催されました。

 

今回のレジナビは初期研修だけでなく専門研修プログラムも紹介する合同のイベントでした。と言っても、参加者のうち医学生は2000名を超えていたそうですが、初期研修医の参加は200名程度。当院のブースには50名を超える医学生が足を運んでくれましたが、そんな中で研修医の数名が来てくれました。どうも有難うございました!!

 

初期研修中にレジナビに参加するのはなかなか大変かと思いますが、複数の病院から直接話を聞けるのはレジナビのいいところです。でも、今はZoomなどを使って話すこともできますので、水戸済生会の専門研修に興味がある方は、下記問い合わせフォームから「Zoom希望」と明記してご連絡ください。お待ちしています。

お問い合わせフォームはこちら

(編集長)

途切れることなく話を

聞きに来てくれました♪

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”レジナビ Fair 2024東京”でお会いしましょう!

2024.06.10
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今週末の6月16日(日)に東京ビックサイトでレジナビFair2024 東京 ~臨床・専門研修プログラム~ が開催されます。

レジナビのページはこちら

 

今回のレジナビは初期研修だけでなく専門研修プログラムも紹介する合同のイベントで、もちろん水戸済生会も出展します。

 

当日は当院の研修医(J1、J2)が初期研修プログラムの実際のところを紹介してくれます。そして、内科専門プラグラムは消化器内科と循環器内科の指導医が紹介する予定です。

 

水戸済生会の内科専門プログラムについては、このブログでも紹介してきましたが、内科の体制が大きく変わって、症例確保が容易になってきた当院の実情を、ブースでさらに詳しくお伝えできればと考えています。

 

内科を考えているけど、大学はちょっと・・・・というあなたには、ぜひ足を運んでいただ来たいです。お待ちしています!

 

さらに小児科を考えているあなたに朗報です。水戸済生会の隣にある茨城県立こども病院もレジナビで隣り合わせで出展します。しかも、こども病院のブースではエコーを持ち込んで、エコーハンズオンを開催するそうです♪

 

初期研修中でお忙しいとは思いますが、ぜひ当日はレジナビのブースでお会いしましょう!

 

なお、参加にはレジナビからの参加申し込みが必要です。下のリンクから申し込んでください。

レジナビの申し込みページはこちら

(編集長)

昨年のレジナビの様子

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水戸済生会の脳神経内科専門研修2024

2024.06.03
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今年2月のこのブログで、水戸済生会の総合内科の今までの診療内容とリウマチ膠原病内科、脳神経内科、さらに血液内科のスタッフが加わった経緯を紹介しました。

総合内科の紹介記事はこちら

  

そして水戸済生会の内科専門研修を紹介するシリーズの最後は脳神経内科についてです。

 

水戸済生会では、パーキンソン病などの変性疾患の診療を筑波大学からの非常勤医師にお願いしていました。それ以外の脳梗塞などの脳血管疾患は脳神経外科が、痙攣やてんかんといったものは主に救急科で対応してきた経緯があり、編集長としては当院の初期研修の弱点の一つと認識していました。

 

そこで2021年春から国立精神・神経医療研究センターでお仕事をされていた若手脳神経内科医である佐島先生にお願いして、院外講師として現在も毎月研修医向けのレクチャーとベッドサイドでの指導を行っていただいています。

 

そして2023年秋から当院に木村先生が常勤として赴任され、総合内科のメンバーとして一緒に診療にあたっています。木村先生は長いこと救急診療で有名な青森の八戸市民病院で救急専門医を取得され、さらに神経内科専門医や脳神経血管内治療専門医を取得し、自身で血管内治療(脳梗塞に対する血栓回収)を行う先生です。今も血管内治療に対応しつつ、週1回はドクターヘリにも搭乗しています。さらに2024年春から、血管内治療を行う脳神経外科医が加わり、24時間体制で脳血管内治療に対応できる体制が整ってきました。

 

血管内治療を行った脳梗塞患者は、その後は脳神経外科で入院管理を行っていますが、脳神経内科ではそれ以外の脳梗塞やてんかん、脳炎、脳症、脊髄炎、変性疾患などを担当しています。すでにALSや多発性硬化症などの診断や治療も経験しており、茨城県の県央・県北地区でもともと少なかった脳神経内科領域に貢献できると考えています。

 

内科の他の診療科に関心があるあなたでも、脳梗塞はコモンな疾患ですからある程度対応できるようになる必要があります。また治療可能な脳神経内科領域の疾患も、もしかしたらと気づいて専門医につなげるセンスを養っておく必要があります。そんな時に、水戸済生会の内科研修では良い環境を提供できるようになりました。

 

そしてもし、あなたが脳血管内治療に興味があって、脳外科ではなく内科領域にも関心があるのなら水戸済生会の脳神経内科はフィットするかもしれません。ぜひ、下記フォームからご連絡いただき、病院見学にお越しください!

(編集長)

ヘリの格納庫内

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