
専門研修ブログ
茨城県水戸市にある水戸済生会総合病院の専門研修を紹介するブログです。
初期研修を終えて、自分の専門領域を選ぶ際の参考になる情報や、その領域なら知っておくべきトピックなどを紹介していきます。
病院見学のススメ・・・専門研修先を決めるときは
新年度が始まってそろそろ1か月になりますが、J2のあなたは来年度からの専門研修プログラムをどうするか、どこに、いつ見学に行くべきかをそろそろ考えていると思います。
初期研修先を決める時よりも専門研修先を決めることの方があなたにとって重要です。そうはいっても、まだどの診療科にしようか決められない人もいるはず。専門医機構が次年度の専攻医登録を開始するのが秋(この数年は11月から開始でした)ですから、焦らずに少しずつでも情報収集をしていきましょう。
今回は専門研修プログラムを決めるときのポイントを紹介します。
①各施設のプログラムに目を通しましょう。
各領域の基幹学会が専門研修プログラムを取りまとめてWebで見れるようにしています。どれも「研修の理念」とかで始まるので、ぱっと見で読みにくい印象ですが、待遇などのところは毎年見直しが入っているので、チェックしておくのが良いです。また基本的に1つの施設だけで研修する訳ではないので、ローテーション可能な施設もここから知ることができます。参考までに、内科学会のサイトのリンクを貼っておきます。
②気になる病院には、可能な限り病院見学に行くべきです。
先日開催されたレジナビのように専門研修プログラムを紹介するイベントも増えてきました。でも、なかなか参加できるわけではありませんので、情報収集はまだまだ口コミや先輩のツテというのが多いようです。だとすればなおさら、気になる病院や候補の病院には可能な限り病院見学に行ってください。
さらに大学の医局も各種イベントに力を入れるところが増えています。医局の先生達や研究内容などを知れるだけでなく、外勤先や大学院に行くタイミングなどは医局によってもだいぶ違うようですから、聞き出すチャンスです。
③病院見学に行った際のポイントは・・・、
指導医クラス(大学の医局なら医局長)の話は、半分程度に聞いておけばOKです。なぜかと言えば、基本的にイイことしか言わないからです。何とか先輩になる専攻医から直接話を聞きましょう。病院見学の際にはコンタクトをとれなくとも、指導医に紹介してもらうなどして、後日でも実際に働いている専攻医とコンタクトをとる努力をしてください。そしてあなたの知りたいことを質問してみましょう。待遇や他施設のローテーション状況など、プログラムに書かれていない情報を得ることができます。また内科であればJ-OSLERの進み具合やサポートなども聞いておくと役に立つと思います。
そしてカテ室や内視鏡室、エコー室など、実際に案内してもらい、専攻医たちの元気の良さや看護師さんや技師さんたちの雰囲気にも注目してみると良いと思います。
④できるだけ複数回行きましょう。
専攻医を採用する時に、定員越えで選抜する施設は首都圏以外では少ないと思いますが、気になっている病院には複数回行くことをおススメします。別に見学という形をとらなくとも、その施設で研究会や講演会などがあれば、それを理由に行ってみるのもOKです。なぜかと言えば、先輩となる専攻医と話すチャンスが増えて、あなたのイメージしている専門研修とのギャップを少なくできるはずです。さらにあなたの存在が相手の記憶にも残りやすくなります。
⑤水戸済生会に見学に来ていただいた時は
・希望診療科の専攻医について、できるだけ内視鏡やカテなどに一緒に入ってもらうようしています。
・昼食時に専攻医や指導医と話をする時間が確保しています。ここで、聞きたいことを全部聞くことができるはずです。
・あなたと同じJ2の研修医とも情報交換できるようにしています。
忙しい仕事の合間に見学に行くのは大変ですが、悔いのないように情報収集をしてください。
水戸済生会では専門研修プログラムのための病院見学を随時受け付けていますので、下のリンクからお申し込みください!
↓
(編集長)
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水戸済生会総合病院の臨床研修は
総合診断能力を有するスペシャリスト
を目指します
◆水戸済生会での専門研修に関するご質問はこちらへ!
どんなことでも問い合わせフォームからご質問ください。
また、各診療科の専攻医にZoomで質問できますので、その旨もお知らせください!
水戸済生会の血液内科専門研修2025
今回は血液内科の専門研修についてです。
水戸済生会には約3年前から筑波大学の血液内科から外来に非常勤医を派遣していただいて、その指導のもとで少数ながらリンパ腫や骨髄異形成症候群に対する化学療法を総合内科で行うようになりました。そして昨年4月から常勤の血液内科医が2名になり、さらに10床の無菌室が完成して本格的に化学療法を開始しています。残念ながら本年度から血液内科医が減って、筑波大学血液内科の前教授である千葉滋先生のみになりましたが、リンパ腫や骨髄異形成症候群などを中心に研修医らと一緒に総合内科で診療にあたっています。
血液内科は、特に膠原病と非常に親和性の高い領域で、研修医よりも各スタッフの方が勉強になる環境になっています。人手が少なくなってしまったので、急性白血病のような労力を要するものは対応が難しいのが正直なところですが、腎臓内科の強い水戸済生会の強みを生かして血液疾患の診療にあたっています。
もし、あなたが血液内科に興味があるけど、他の領域も面白そうで決めきれないと考えているのなら、ぜひ病院見学にお越しください!また疑問や質問などは遠慮なく下記の問い合わせフォームからお知らせください♪
(編集長)
看護師さんに見てもらいながらの胃管挿入
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水戸済生会のリウマチ膠原病内科専門研修2025
今回はリウマチ膠原病内科の専門研修についてです。
現在リウマチ膠原病内科の常勤医2名で、指導医1名と若手スタッフが1名です。指導医の萩原先生は10年以上前から非常勤医師として当院で外来診療を続けていただいていましたが、常勤医となってからは近隣医療機関からの紹介も増えて、じつにさまざまな症例を経験しています。
もう一人の若手スタッフは4月から常勤医になってくれたの村田先生ですが、初期研修は県立中央病院で行ったあとは筑波大学の膠原病内科に進み、今回当院に来てくれました。昨年度同様に2人が総合内科のメンバーとして、膠原病以外にもいろいろな疾患の対応をしています。この他に、外来のみの非常勤医師に筑波大学膠原病内科の前教授の住田先生がいます。
水戸済生会のリウマチ膠原病内科は、腎臓内科との緊密な協力体制があることが大きな特徴です。重要な臓器障害の一つである腎障害に対して、腎生検や血漿交換などスピーディーに診断・治療を行っています。そしてリウマチ教育施設でもあるので、内科専門医を取得した後でリウマチ学会の専門医まで取得できる施設になっています。
リウマチ膠原病に興味のあるあなたの疑問や質問などお問い合わせは下記の問い合わせフォームをご利用ください。もちろん病院見学も歓迎します!
(編集長)
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専門研修を決める時
新年度になって後輩ができたJ2のあなたは、後輩たちの面倒をみるのに忙しいと思います。電子カルテの使い方やオーダーの仕方、当直でのお作法など、教えることは山のようにあります。こうして考えてみると、1年前の自分もこんな感じで先輩たちに教えてもらいましたし、良く成長したものだと実感すると思います。
同時にJ2になったばかりと言え、3年目からの専門研修をどうするか考える時期にもなりました。J1の時は目の前のことをこなすのに精いっぱいだったかもしれませんが、J2になると少し余裕ができて、いろいろなことが見えてくるのではないでしょうか。
水戸済生会で初期研修を終えた先輩たちも多くなってきましたが、もともと志していた診療科に進む人はもちろん多いのですが、ローテーションをやってみると、今まで関心のなかった診療科の魅力を発見した人もいれば、逆に自分には向いていないと気付いた人もいました。
以前に調べてみたところ、初期研修開始時の希望診療科と3年目で選択した専門診療科が同じだったのは約4割でした。つまり、学生の頃に考えていた診療科はあるけれど、半分以上の人が初期研修中に悩んで悩んで診療科を決めているという感じなのだと思います。
複数の診療科で悩んでいる研修医らに編集長が話すのは、どうして医師になったのか?もともと考えていた診療科をどうして選んだのか?そこを、もう一度考えてみることを勧めています。
実際のところ、自分や家族の病気がきっかけだったり、ブラックジャックなどの漫画やドラマでカッコいいと思った、など人それぞれです。憧れは大事な要素だと思いますし、そういったものがないと長く続けられないと思います。
ただ「○○先生がいるから▲▲科にしようと思います」的なことを言う人には賛成しません。何故かと言うと、○○先生とずっと一緒に仕事できるとは限らないからです。究極的には、いやな上司と仕事しなければいけない環境だったとしても続けたいと思える診療科が理想です。
医師という職業はとてもやりがいがありますが、楽な職業ではありません。労働条件とか給料といった条件で比較することも必要ですが、どの診療科でもそれなりの覚悟は必要です。専門研修プログラムの登録開始までまだ時間がありますので、あなたもじっくり考えてみてください。
(編集長)
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水戸済生会総合病院の臨床研修は
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当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?
どんな生活を送っているのか?
あなたの目で確かめてみてください!
病院見学をご希望の方は、下のフォームからご連絡ください。
なお、病院見学がむずかしい時は、Zoomで個別説明会を行っていますので、
下のフォームに「Zoom希望」と記入してご連絡ください。
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https://recruit-mito-saisei.jp/entry