専門研修ブログ
茨城県水戸市にある水戸済生会総合病院の専門研修を紹介するブログです。
初期研修を終えて、自分の専門領域を選ぶ際の参考になる情報や、その領域なら知っておくべきトピックなどを紹介していきます。
消化器内科の専門研修
今回は消化器内科の専門研修に
ついてです。
水戸済生会の消化器内科での
研修の特徴は、以下の3点に
集約されます。
① 幅広い治療手技の習得
内視鏡治療はもちろん、RFA、PTGBD、
PTBDをはじめとしたエコーガイド下
経皮治療、TACEなどの血管内治療も
すべて自科で行います。他にも
食道胃静脈瘤に対するBRTO、
憩室出血や外傷に伴う腹腔内出血
なども、血管内治療グループと共に
治療にあたります。
つまり、当院での専門研修では、
消化器内科がカバーする、ほぼ
すべての治療手技を習得することが
可能です。
② 内視鏡機器
当院ではオリンパス社とフジフィルム社の
両方の拡大内視鏡および経鼻内視鏡を
保有しており、それぞれの良さや特徴に
あわせて内視鏡を選択して、検査治療が
できます。特に研修の初期から、二つの
癖の異なる内視鏡に触れることにより、
応用力の高い技術を身につけることが
できます。超音波内視鏡についても
ラジアル型、コンベックス型両方を保有
しています。経乳頭的処置が困難な
症例についてはEUS-CDSも積極的に
行っています。さらに、胆道鏡(SpyGlass)
も新たに導入され、治療の幅が広がって
います。
③ IBD(炎症性腸疾患)診療
当院はIBD症例も豊富に経験できます。
初発症例の典型的な寛解導入から、
外科治療に至るような重症症例まで
幅広く取り扱っており、IBDの基本治療薬
である5-ASA製剤の使い分けはもちろん、
栄養療法、血球除去療法、免疫抑制剤、
生物学的製剤など、ありとあらゆる医療
リソースを用いたIBDの幅広い治療戦略を
学ぶことができます。
(編集長)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
専門(後期)研修向け
Web版・個別病院説明会
Zoomを使って、当院の各科
スタッフと直接話をしながら
専門研修の知りたいところを
聞き出せます!
個別対応なので、周りを気に
することなく、知りたいことを
質問できます。
申し込みは、下記の
見学実習申し込みフォームを
利用して、希望日などを入力し、
「その他ご希望」の欄には
【専門研修・個別説明希望】
とご記入ください
あなたの参加をお待ちしています!
—–
内科専門研修プログラム
当院には、消化器内科、循環器
内科、腎臓内科、血液内科、総合
内科、糖尿病代謝内科があります。
血液内科と糖尿病代謝内科は
それぞれ常勤医が1名体制で、
総合内科は院内診療科として
活動しており、外来は行って
いません。
神経内科や膠原病内科は非常勤
医師による外来のみで、呼吸器
内科は現在のところ不在です。
このため、専門研修プログラムでは
特に血液内科や呼吸器内科、
神経内科について、水戸地区を
中心とした近隣の病院に連携施設
となってもらい、まんべんなく症例を
経験できるようにしています。
当院の内科専門研修プログラムの
特徴を一言でいえば、消化器内科、
循環器内科、腎臓内科を中心に、
できるだけ早くサブスペシャルティ
領域の専門医資格(以下、サブ
スペ専門医)を取得することを
目指しています。
消化器内科、循環器内科、腎臓内科
では、施設を異動することなく、当院
のみの研修で、サブスペ専門医試験の
受験資格を得ることができます。また、
各領域で関連する多くの資格を
取得可能です。
このため、個々の希望を聞きながら、
希望診療科の連動研修(並行研修)を
取り入れて、プログラムを組んでいます。
少しでも早くサブスペシャルティの
資格を取りたいあなたは、ぜひ当院の
内科専門医プログラムをご検討ください。
(編集長)
—–
水戸済生会の専門研修
今回は当院の専門研修の概要について
紹介します。
当院は422床の総合病院で、救命救急
センター(3次救急)を有するため、ドクター
カーやドクターヘリの基地病院としての
役割や、茨城県立こども病院と隣接して
いるため、県央・県北の総合周産期母子
医療センターとしてハイリスク分娩などを
一手に引き受けています。
専門研修は内科で基幹型プログラムを
有していますが、それ以外の診療科
(下記参照)は、筑波大学をはじめとした
専門研修プログラムの協力施設として、
専攻医(後期研修医)を受け入れています。
初期研修医の定員は10名で、この数年は
毎年8~10名ずつマッチングしています。
このうち当院での内科専門研修に進むのは
毎年1~2名です。
産婦人科や整形外科など、他の診療科を
選択した人も、手術件数など症例数が確保
できるため、専攻医としてそのまま当院で
1年程度の研修を継続するケースが多く
あります。
次回から、内科プログラムについて
紹介していきます。
(編集長)
—–
ブログ開設のご挨拶
こんにちは
水戸済生会総合病院では、
4年前から医学生と病棟や
ERで活躍中の初期研修医を
対象に臨床研修ブログを
始めました。
そんな臨床研修ブログも
現在では毎日300~500PVも
記事が読まれるまでになりました。
ブログのおかげという訳では
ありませんが、徐々に当院も
初期研修医も増えてきて、
活気づいています。
当院での初期研修を選んだ
理由として、雰囲気がイイとか、
手技を多くやれるとか、比較的
自由でノリがイイという印象で
見られているようです(笑)
そんな当院ですが、実は初期
研修を終えた後の専門研修に
関しても、かなりいい環境だと
思っています。
もちろん有名病院に様な
知名度はありません。もちろん
学会発表や論文投稿もやって
いますが、決して多いとは
言えません。大学病院のように、
何でもそろっている訳では
ありません。
でも、専門医取得を目指す
あなたにとっては、自分が経験
できる症例数や、自分で実際に
行う手技の多さと多様さ、そして
働く環境という点から考えると、
すごく掘り出しものではないかと
思っています。
そこで、少しでも早く臨床の
実力を付けたいとか、第一線で
ビビることなく手技をできるように
なりたいと思っている初期研修医
向けに、当院の専門研修に
関する情報や、各診療科の情報
提供の場として新たに専門研修
ブログを立ち上げることにしました。
この専門研修ブログでは、
臨床研修ブログ(初期研修)では
扱わないようない、ちょっと専門的な
内容や、手技のTipsも紹介して
いきますので、どうぞよろしく
お願い致します。
(編集長)
—–