初期臨床研修医 蛯子 真厚先生

簡単な自己紹介と、医師を目指したきっかけについて教えてください。

北海道出身です。肝っ玉は小さく、体は丸く育ちました。消防の救命士を経験した後に、医学部に入った、遅咲きもとい遅芽生えの31歳です。生まれてすぐに、特発性の頻脈性不整脈で命を落としかけたのですが、通りがかりの小児科医に命を救われて自分が生きていると、母親に教えられたことを契機に「人を助ける」仕事に興味を持ち、親友の事故や消防時代の救急現状での経験を通して、医師という仕事に興味を持つようになり、一念発起して退職。医師になることを決めました。

現在目指している診療科について教えてください。

前職での経験も踏まえて、救急科を志望しています。経験値を活かせるように病院前と災害医療、蘇生、救命士やコメディカルの教育分野に力点を置いていきたいと考えています。

初期研修先に水戸済生会総合病院を選んだ理由は?

見学時に感じた病院自体の雰囲気の良さがまず、何よりの理由です。先輩医師の皆様はもちろんのことですが、コメディカルの方々も皆さん親切で、そんな他職種の方達と活発にコミュニケーションを取っている研修医の姿を見て、働きやすい環境があるのだと感じました。また、先述の通り、将来は救急医を志望しているので通年でERに立つ機会があることも大きかったです。

研修生活についての感想を教えてください。

オンオフのしっかりとした研修を送ることが出来ているように感じます。医師としてもそうですが、社会人一年目(正確には、一年目2回目ですが…笑)として良い塩梅のスタートを切ることが出来たと思います。学生期との違いは働くことと、学ぶことの両輪を回さなければならないことだと思います。ここでの研修はしっかり学習の機会や自己学習の時間も確保出来ているので、学んで実践するプロセスをしっかり踏むことが出来ています。

指導医の先生や研修医同士など、院内の雰囲気はどうでしょうか。感想を教えてください。

指導医の先生方には、とても親身になって教育して頂いています。自分の志望科目や特性、習熟度も加味してご指導頂いていると感じており、頭が下がる思いです。当院はコメディカルスタッフの皆さんも、非常に親切で様々な場面でアドバイスやご指導を頂いています。社会人の先輩であり、病院という場所、臨床という場でも先輩である皆さんからは非常に多くのことを学ばせて頂いています。

現在の1日の流れを教えてください。

朝は7時30分ごろには、病院に着くように出勤して、カンファレンスまでに担当患者さんや科内の患者さんの情報把握に努めます。その後は、カンファレンス、回診という流れで日中業務に従事します。現在ローテーション中の総合内科は夕カンファが16時ごろからあるので、その前までに報告や相談することをまとめておくようにしています。夕回診終えて、追加のタスクがなければ業務終了。早い日は18時くらいに業務全体を終了することが出来ています。

大変だと感じることや苦労したことはありますか?

多々あります。挙げればキリが無いのですが、一番難しくてかつ大切なこととして、指導医の先生がよく話されることなのですが、見られているということを意識して社会人として在るべき振る舞いをすることだと感じています。患者さんはもちろんであり、患者さんにより良い診療を提供するためにも、せっかく親切にして下さっている他職種の皆さんから信頼を得て、裏切らないように努めなければなりません。もともと自堕落なところがあり、逃げ癖のある自分を律するのが一番、大変です。難しく書いて格好つけたのですが、結局、朝ちゃんと起きて、仕事をサボらずこなすという、当たり前のことを普通にするのが意外と大変だとしみじみ感じているだけです(笑)。

水戸済生会総合病院の医師にはどのような人が向いていると思いますか?

明るくて患者さん想いな人だと思います。同期は本当に、患者さんのことを大切に考えていて、なんて優しいやつなんだと感じることがこの一年で何度もありました。あとは、似てる部分も多いのですが、他人をリスペクトして接することが自然と出来ることですかね。ただ明るくて、楽しい人ではなく、そういった医療者として働く上で大切な素養を身につけているメンバーばかりなので、人に恵まれたと感じており、いつも彼らから学んでいます。

休日の過ごし方を教えてください。

休日は、体を休めるために家の中や周辺の公園を散歩したりして過ごすことが多いです。少し余裕があったり、やる気スイッチが入った時には、タイミングにもよりますが都内や遠方の勉強会に参加しています。今年は、エコーの勉強に福井に行ったり、人工呼吸器の勉強で都内に行きました。近いところだと、県内の産科救急のコースに複数参加したりも出来ました。

今後のキャリアプランや目標を教えてください。

医師を志した時から変わらず救急科専門医取得を目指したいと思っています。救急救命士としての経験など、自分の特性をキャリアに反映させたいので、pre-hospitalや災害医療での活動に磨きをかけることが出来たら嬉しいです。救急救命士の育成やMedical Controlにも携わることが目標です。尊敬する指導医から集中治療医取得も勧めて頂いているので、救急専門医領域どの領域に踏み込んでも、集中治療まではしっかりと学んで病院と地域に貢献できる救急医を目指していきたいと思っています。

当院で研修を考えている方へメッセージ

水戸済生会総合病院は、初期臨床研修を行うにはとても良い環境だと思います。雰囲気の良さでこの病院に決めた研修医は数知れず、僕も先輩達や指導医、他職種の皆さんの温かい雰囲気に何より惹かれてこちらでの研修を希望しました。ぜひ、一度見学にいらして頂けたらと思います。きっと、ド○ールのドリンク1杯くらいは奢って貰えるはずです。研修医とめちゃくちゃ仲良くなれば、茨城の美味しいお寿司やあんこう鍋が待っているとか、いないとか(笑)。皆さんとお会い出来るのをお持ちしています。