専門研修ブログ
茨城県水戸市にある水戸済生会総合病院の専門研修を紹介するブログです。
初期研修を終えて、自分の専門領域を選ぶ際の参考になる情報や、その領域なら知っておくべきトピックなどを紹介していきます。
水戸済生会の脳神経内科専門研修2024
今年2月のこのブログで、水戸済生会の総合内科の今までの診療内容とリウマチ膠原病内科、脳神経内科、さらに血液内科のスタッフが加わった経緯を紹介しました。
そして水戸済生会の内科専門研修を紹介するシリーズの最後は脳神経内科についてです。
水戸済生会では、パーキンソン病などの変性疾患の診療を筑波大学からの非常勤医師にお願いしていました。それ以外の脳梗塞などの脳血管疾患は脳神経外科が、痙攣やてんかんといったものは主に救急科で対応してきた経緯があり、編集長としては当院の初期研修の弱点の一つと認識していました。
そこで2021年春から国立精神・神経医療研究センターでお仕事をされていた若手脳神経内科医である佐島先生にお願いして、院外講師として現在も毎月研修医向けのレクチャーとベッドサイドでの指導を行っていただいています。
そして2023年秋から当院に木村先生が常勤として赴任され、総合内科のメンバーとして一緒に診療にあたっています。木村先生は長いこと救急診療で有名な青森の八戸市民病院で救急専門医を取得され、さらに神経内科専門医や脳神経血管内治療専門医を取得し、自身で血管内治療(脳梗塞に対する血栓回収)を行う先生です。今も血管内治療に対応しつつ、週1回はドクターヘリにも搭乗しています。さらに2024年春から、血管内治療を行う脳神経外科医が加わり、24時間体制で脳血管内治療に対応できる体制が整ってきました。
血管内治療を行った脳梗塞患者は、その後は脳神経外科で入院管理を行っていますが、脳神経内科ではそれ以外の脳梗塞やてんかん、脳炎、脳症、脊髄炎、変性疾患などを担当しています。すでにALSや多発性硬化症などの診断や治療も経験しており、茨城県の県央・県北地区でもともと少なかった脳神経内科領域に貢献できると考えています。
内科の他の診療科に関心があるあなたでも、脳梗塞はコモンな疾患ですからある程度対応できるようになる必要があります。また治療可能な脳神経内科領域の疾患も、もしかしたらと気づいて専門医につなげるセンスを養っておく必要があります。そんな時に、水戸済生会の内科研修では良い環境を提供できるようになりました。
そしてもし、あなたが脳血管内治療に興味があって、脳外科ではなく内科領域にも関心があるのなら水戸済生会の脳神経内科はフィットするかもしれません。ぜひ、下記フォームからご連絡いただき、病院見学にお越しください!
(編集長)
ヘリの格納庫内
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水戸済生会総合病院の臨床研修は
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