専門研修ブログ

茨城県水戸市にある水戸済生会総合病院の専門研修を紹介するブログです。
初期研修を終えて、自分の専門領域を選ぶ際の参考になる情報や、その領域なら知っておくべきトピックなどを紹介していきます。

【循環器】大腿穿刺のトラブル その9(コイル塞栓術)

2021.05.03
カテゴリー: 循環器

前回までは、穿刺部にできた仮性動脈瘤への対処について紹介してきました。

 

しかし穿刺の際は、近くを走る分枝を損傷してしまうことで、巨大な血腫を作ることもあります。

大腿穿刺部の局所解剖についてはこちら

 

この場合は一般的に出血点が同定しにくく、かつ圧迫止血を行いにくいので前回まで紹介してきた方法では止血困難です。こんな時は、カテーテル動脈塞栓術(TAE)が威力を発揮します。

 

 

TAEは、コイルなどのいろいろな塞栓物質を使って止血をする技術ですが、一般的には放射線科医が行っている施設が多いかもしれません。しかし水戸済生会では、IVR専門医資格を持った循環器内科医が2名いるので、ほとんどのTAEは対応可能なのが大きな強みです。

 

次回からTAEについてもう少し詳しく紹介します。

(Angiologist)

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