専門研修ブログ
茨城県水戸市にある水戸済生会総合病院の専門研修を紹介するブログです。
初期研修を終えて、自分の専門領域を選ぶ際の参考になる情報や、その領域なら知っておくべきトピックなどを紹介していきます。
コネなしからコネを作る方法
初期研修を終えると、自分の選んだ専門プログラムに進みます。例えば、循環器内科志望であれば内科専門プログラムでj循環器領域以外の領域を含めて症例を経験し、内科専門医試験を通ってから、循環器内科専門医を受験します。
ところが、循環器内科専門医を取得しても、循環器領域にもいろいろな領域があります。虚血、不整脈、心不全、先天性心疾患弁膜症・・・。とは言え、たとえ大学であっても、循環器の全領域すべてに強いという施設は少ないものです。
そんな時に自分の関心のある分野で有名な施設に行って研修したいとか、スタッフとして働きたい思った時は、どうしたら良いのでしょうか?
大学と違って、市中病院で専門研修をしているとコネも無いし、なかなかチャンスが無いと心配する人もいますが、心配いりません、大丈夫です。
コネなしからコネを作るための有効な方法の一つは、「学会や研究会で質問をする」ことです。
コロナ以前なら1つのセッションで演題ごととか、学会や研究会が開催されるたびに出席して、毎回質問を続けていると、「またあいつか」とかなりの確率で覚えてもらえます。セッションの合間にロビーなどでつかまえて質問するのも手でした。
今は学会も、研究会も各種のセミナーもWebで開催されていますが、この方法はWebでも有効です。開催中にチャットや質問コーナーで質問する、そうでなければ事務局へメールで相談してみるのも有効です。返事があれば、お礼のメールを出す際に「施設見学をさせてもらえませんか?」と書くと、印象に残りやすくなります。
ただし、大事なことは、何となく有名な施設だからではなく、そこで何を身に着けたいか、何を学びたいかをなるべく明確にして、具体的な質問や疑問を持っていることが重要です。その方が「意欲があるやつ」と覚えてもらえる可能性が高くなります。
また施設見学をしたいと口では言っていても、コロナのことだけでなく、実際に行けるほどの時間がある人は少ないです。だからこそ、時間をやりくりして、自腹で施設見学に行くと、それだけやる気がある、熱心だと良い印象を持ってもらえます。さらに色々なことに関心を持って、具体的な質問をたくさんするのが良いでしょう。
あなたにとっては、少し先の話かもしれません。でも、これから進路を考えていくうえで、コネなしからコネを作る方法として覚えておくと良いと思います。
(編集長)
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