専門研修ブログ

茨城県水戸市にある水戸済生会総合病院の専門研修を紹介するブログです。
初期研修を終えて、自分の専門領域を選ぶ際の参考になる情報や、その領域なら知っておくべきトピックなどを紹介していきます。

内視鏡の話(4)内視鏡操作の違い

2021.09.13
カテゴリー: 消化器内科

内視鏡を語る第4弾です。相変わらず、僕の独りよがりな勝手な意見ですので、そんなもんかと優しく見守ってください。

 

さて、皆さんは内視鏡の操作部の違いをご存知でしょうか?

 

初めて富士フィルムの内視鏡に触れたときは驚きました。なんと言っても操作部が小さいのです!その差はごく僅かなのですが、ちいさい。わずかの違いが、手の小さな僕には大きな違いです。そして、オリとフジの2社の操作感は他にも差があるのですが、実は根底にある操作に対する考え方の違いがあるように思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真左がフジ、右がオリの操作部 (見た目はそうでもないけど、持つと違います)

 

まずは拡大内視鏡の操作の違いです。

 

オリの内視鏡はレバー式で最大倍率まで連続性に拡大率が変化します。拡大をレバーで一気に変化させることが出来、時間の短縮にもなります。

 

フジの内視鏡はボタンにより段階的に倍率が変化します。誰が操作しても一律に拡大を得ることができ、倍率が数値として表記されますので、病変評価を標準化することができます。ただし、2段階倍率を上げると、戻すのも二段階戻さなければならないので、拡大観察のスムースさは劣ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真左がフジ(2つのボタン) 右がオリ(青矢印がレバー)

 

次に特殊光の切り替えです(ただしこれは、ボタン配置設定などで、いかようにもできます)。

原則的にオリンパスは1特殊光、1ボタンで配置します。なので、一回ボタンを押せば特殊光、もう一度押せば通常光に戻ります。フジは巡回式です。つまり、一つのボタンで複数の特殊光を操作できます。

 

ちなみに当院では 通常光→NBI-bright→NBI→LCI→通常光 という設定になっています。うっかりボタンを押し間違えると、あと3回押さないともとに戻れません(笑)

 

オリンパスは機能を絞っても、スムーズで正確な操作系を重視、フジは多機能を凝縮した操作系を重視、そんなふうに感じています。

(Nao)

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