専門研修ブログ

茨城県水戸市にある水戸済生会総合病院の専門研修を紹介するブログです。
初期研修を終えて、自分の専門領域を選ぶ際の参考になる情報や、その領域なら知っておくべきトピックなどを紹介していきます。

新年あけましておめでとうございます

2026.01.05
カテゴリー: ブログ

新年あけましておめでとうございます。

 

いつもこのブログをお読みいただき有難うございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

多くの病院は今日から通常営業だと思いますが、年末年始とも、ほぼいつも通りに働いていた人も多いのではないでしょうか。大変お疲れ様でした。

 

忙しかったかもしれませんが、せっかくの年明けですので、「医師としての役割」を確認する時間を少しだけでも取ってもらいたいと思い、今回はこんな言葉を紹介します。

 

「時に治すことはできる、和らげることはしばしばできる。だが、患者を慰めることはいつでもできる。医学はいつもできることを放棄して、時々しかできない治すことに集中している。」

 

これは500年以上前のフランスの外科医であるアンブロワーズ・パレの言葉です。だいぶ前のことですが、ある先生の講演を聞いていたらこの言葉が紹介されて、その時モヤモヤしていた編集長に刺さったのだと記憶しています。

 

あなたのような初期研修医や専攻医のうちは、「治すこと=医療の成果」と考えがちですが、手技をやっても、診断やマネジメントの点でも指導医や上級医にかなわないのが当たり前です。そうなると「自分では治せない」から「自分では治せないから何もできない」とネガティブ思考に落ちて行きやすくなります。

 

でも、実際の患者さんは、高齢で慢性疾患を多く抱えている人ばかりですから、「治す(治せる)医療」の場面は少なくて、圧倒的に「支える医療」の場面が多くなります。つまり、「治らない(治せない)から何もできない」は誤解だと理解できると思います。

 

もちろんアンブロワーズ・パレが生きていた時代と今とは医療レベルも全く違いますが、現在でも我々のやっている医療の中で、「治す(治せる)」ものはまだごくわずかで、「治せないこと」がまだまだ山のようにあるという謙虚な認識が必要だと思います。

 

そして、我々が「治せない」時に、逃げださないで患者さんに向き合ってほしいと思います。患者さんの不安を受け止めて、患者さんの話を遮らずに聞く。我々の言葉や態度は、あなたの想像以上に患者さんを慰め、そして励ましています。

 

今年はあなたがいつでも患者さんにできることに、少し時間を割いてみて下さい。その積み重ねが、あなた自身の医師としての成長につながっていくと思います。

(編集長)

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