臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
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内科的治療の原則 松永先生の感染症カンファより

2018.03.15

松永先生の感染症カンファから

「人工物・デバイス感染」の内容を

紹介しています。

 

治療の原則は抜くのが基本ですが、

簡単に抜けない、取り出せない状況は

日常臨床では多々あります。

 

そんな時はどうしたら良いのでしょう?

 

臨床では「原則」と「現実」のすり合わせ

が必要です。具体的には

・患者さんの状態はどうか?

・予想される予後・ゴールはどうか?

・合併症のリスクはどうか?

これらをもう一度確認してみましょう

 

そして原則通りにいかない時は

担当するチーム全体でゴールを共有する

必要があります(ドクターだけが分かって

いてもダメということ)。

 

こういったことを踏まえたうえで、

(デバイスを抜かない)内科的治療の原則

を教えてくれました。

 

・メチシリン感受性ブドウ球菌感染症

 (MSSA)の場合

 →バンコマイシン(VCM)は使わないこと

 バンコマイシンはMSSAに対して効果が

 劣ります

 

・デバイス残存または単剤での反応が

 悪い場合

 →ブドウ球菌感染症ならリファンピシン

 (RFP)を併用する

 

・デバイス再留置の周術期に選択する

 抗菌薬は

 →最初の手術で検出された微生物を

 カバーすること

 

・感染残存部位に新たなデバイスを留置

 する場合

 →抗菌薬長期間投与が必要

 

ちなみにRFPを追加する理由は

バイオフィルムへの浸透が良いのが

理由です。対象は主としてブドウ球菌に

対してですが、耐性化しやすいので

単剤の使用はダメなことも知っておき

ましょう。

(編集長)

 

先日の病院説明会での一コマ

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春の合同病院説明会のご案内

春休みに病院説明会が開催されます。

当院も参加しますので、ぜひブースに

お越しください!

 

今週の日曜日は・・・、

レジナビフェアスプリング2018東京

日時:平成30年3月18日(日)午前10時~午後5時

場所:東京ビックサイト 西1ホール

詳細はこちら

https://www.residentnavi.com/rnfair/ts180318

 

 

◆春休みを利用して、当院へ病院見学に

 来ませんか?

 

当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?

どんな生活を送っているのか?

あなたの目で確かめてみてください。

病院見学に興味のある方、

参加してみたい方こちらからご連絡ください。

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html

 

◆感想やコメントはFacebookページから

 お願いします!

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