臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

周産期カンファ

2018.05.31
カテゴリー: 周産期センター

気を抜くとブログの更新が滞ってしまい(–;)

5月も最終日になってしまいました。

 

皆様5月病になることなく

お過ごしでしょうか?

チームさんばです。

 

今回は、時々勉強もしてますよ!

の体でカンファレンスの一幕を

ご紹介しようと思います。

 

私たち周産期センターはご存知のように

お隣の県立こども病院との連携で成り

立っています。

 

早産児はもちろん、胎児異常の分娩も

扱うので出生後の児の状態が気になります。

そのため分娩直後に児の状況を確認に行き、

1週間後の週間カンファレンスでその後の

状況を教えていただいています。

 

しかし、さらにその後の退院に向けての

経過までは日々の診療中には追って

いくことが難しいのが現状です。

 

そのため、約3か月おきにこども病院の

会議室で周産期カンファレンスを開催し、

症例を10数例取り上げて報告をしあう

のです。

 

 

実は他院からの紹介症例が極めて多く、

送り元の病院の先生方も患者様の予後に

ついて興味を持っていただいていますので、

公開カンファレンスになっています。

 

胎児期のエコーでの診断を産科側から

発表し、分娩後の状態を新生児科から

報告していただく、という形式を

とっております。

 

その症例の一般論も発表しているので

非常に勉強になります。

 

音頭を取っていただいているのは

こども病院の先生なので、近隣の

先生方への連絡はお任せしてしまって

いるのが現状ですが(^^;)

 

興味のある方はご連絡いただければ

次回開催時期をお伝えしますので、

ぜひ、参加してください!

(チームさんば)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆第18回水戸医学生セミナー 

~内科と救急のエッセンスを体験しよう~

 

平成30年7月28日(金) 29日(土) 

2日間で開催します。

 

多発外傷患者が搬送されて来た時、

初めに何をしますか?

 

もし多数傷病者が発生する多重事故や

災害が発生した時、あなたが最初に

するべきことは何ですか?

 

大学では教えてくれない現場での対応を、

この「究極の体験型セミナー」で

身に付けてください!

 

現在参加者受付中です。

すでに 残り5名 となりました!

詳細はこちらから

http://www.mito-saisei.jp/index.html

 

◆病院見学や、ご質問・お問い合わせは

こちらからご連絡ください。

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

◆感想やコメントは

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https://www.facebook.com/mitosaiseikai/

—–

Wells criteria    船越先生のレクチャーより

2018.05.29
カテゴリー: カンファレンス循環器

船越先生のレクチャーからです。

前回はERで見逃してはいけない

Five Killer Chest Painを紹介しました。

 

今回のレクチャーではその中から

肺塞栓を取り上げてもらいました。

 

ERの現場で、まず肺塞栓を疑うのは

どんな時でしょう?

 

例えば、呼吸困難感や胸痛を主訴に

受診した場合、失神や動悸という場合

もあり得ますね。

 

一番大事なのは疑うことです。

「もしかしたら肺塞栓かも?」

と鑑別に挙げておくことが最初。

 

でもそれだけだと、全例にDダイマー測定や

造影CTってことになってしまいます。

 

では、どうやって肺塞栓の可能性が高いか? 

DダイマーやCTを行うべきかどうか?

を判断するにはどうしたら良いでしょう。

 

そんな時に用いられるのが、

Wells criteriaです。

 

 

ただし、これはあくまでERや外来などで

用いるもので、術後や入院中の患者さん

には適応できないことに注意しましょう。

  

このWells criteriaのスコアには2つある

そうですが、簡単に0~4点をUnlikelyと

5点以上のLikelyに分ける方法を用いて

その後の流れを示したのが下のアルゴ

リズムです。

 

 

Likely(>5点)ならば、そのままCTなどの

画像検査に進みます。

 

Unlikely(1~4点)なら、D-ダイマーを確認

するという流れです。

 

でも、ここに出てくるDダイマーに

注意です。Dダイマーは正常範囲なら

肺塞栓の除外に有用な検査ですが、

肺塞栓以外でもいろいろな状況で

上昇します(偽陽性が多い)。

 

でも、異常値が出たからには

そのままにしておくわけにはいきません。

ERでは最悪のシナリオを考えておく

必要があるからです。

 

つまり、無駄な検査や時間を省くために、

Dダイマーはよく考えて調べる必要

があります。

 

船越先生はそのあたりも教えて

くれましたので次回に紹介します。

(編集長)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆第18回水戸医学生セミナー 

~内科と救急のエッセンスを体験しよう~

 

平成30年7月28日(金) 29日(土) 

2日間で開催します。

 

多発外傷患者が搬送されて来た時、

初めに何をしますか?

 

もし多数傷病者が発生する多重事故や

災害が発生した時、あなたが最初に

するべきことは何ですか?

 

大学では教えてくれない現場での対応を、

この「究極の体験型セミナー」で

身に付けてください!

 

現在参加者受付中です。

すでに残り6名となりました!

詳細はこちらから

http://www.mito-saisei.jp/index.html

 

◆病院見学や、ご質問・お問い合わせは

こちらからご連絡ください。

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Five Killer Chest Pain    船越先生のレクチャーより

2018.05.26
カテゴリー: カンファレンス循環器

5月14日に船越先生のレクチャーを開催

しました。

 

船越先生は東京ベイ・浦安市川医療

センターの救急・集中治療科の部長として

活躍中ですが、編集長とはIVRつながりで

不定期に当院に来てもらっています。

 

当院にお越しいただいた時には、短時間

ですが研修医向けにレクチャーをして

もらっています。

 

今回はERにおいて見逃してはならない

胸痛について話してもらいました。

 

まず一般外来と比べて、ERでの診療の

特殊な点はRule out the worst scenario

(ROWS)にあります。

 

つまり最悪のシナリオを除外する必要が

あることです。あなたがER当直をしている

時に無理に診断を付ける必要はなく、

見逃してはならない疾患をきちんと除外する

必要があります。

 

例えばERには胸痛を主訴に受診する患者

さんが多くいますが、あなたはどんな疾患を

除外する必要があるでしょうか?

 

考えてみて下さい・・・。

 

それはFive Killer Chest Pain

・緊張性気胸

・食道破裂

・大動脈解離

・急性心筋梗塞

・肺塞栓

 

緊張性気胸は緊急脱気すればその後は

大丈夫ですね。

 

食道破裂は、重症度は高いけど緊急性は

低めです。

 

残る3つのうち、今回のレクチャーでは

肺塞栓を取り上げましたので、イイところを

次回から紹介していきます。

(編集長)

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5月は徳田安春先生です!

 

おなじみの徳田先生のカンファ

昨年度は4回もお越しいただきました。

今年度第1回目が下記日程で開催されます。

平成30年5月29日(火)11時~

*日程が変更となりました

 

◆そして6月は・・・・、

松永先生の感染症カンファ

平成30年6月28日(木)13:00

 

いずれも院外からの参加を歓迎します!

参加を希望される方はこちらにご連絡ください!

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

◆病院見学や、ご質問・お問い合わせは

こちらからご連絡ください。

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

◆感想やコメントは

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【本日より受付開始】    第18回水戸医学生セミナー

2018.05.24
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

お待たせしました!

お知らせしていた第18回水戸医学生セミナー

の募集を開始します。

 

この水戸医学生セミナーは、水戸済生会

総合病院と水戸協同病院との共催で、

9年前から年2回のペースで開催している

究極の「体験型セミナー」です。

 

大学の授業では体験できない、内科と

救急のエッセンスを盛り込んだ「水戸医学生

セミナー」は、全国の大学からのべ150名

以上の医学生に参加いただいており、

リピーター参加者もいるなど、あなたにも

満足してもらえること間違いなしです!

 

内容は内科における鑑別疾患をベッド

サイドでじっくり考えてもらうことと、

救急における迅速な初期対応の重要性を

理解してもらうメディカルラリーで構成

されています。

 

内科については水戸協同病院総合診療科

スタッフが、救急については水戸済生会病院

救急科スタッフが中心となって両病院の

研修医とともに皆さんをサポートします!

 

開催要項

【日程】

平成30年7月27日(金)、28日(土) 1泊2日

 

【場所】 

水戸済生会病院と水戸協同病院  

宿泊は水戸市内のビジネスホテルを予定

 

【対象】 

全国の医学部 4、5、6年生 計12名

 

【内容】

1日目

午前:水戸済生会総合病院でのICLSおよび

JATEC、MCLS講習

午後:水戸協同病院での内科ラウンド、症例

検討会

 

2日目

午前:水戸済生会総合病院でのミニ

メディカルラリー

午後:セミナーのまとめ、閉会式

 

【費用】

宿泊費およびセミナー中の食事は当方で

負担しますが、当院までの往復の交通費は

各自でご負担ください。

 

 

今回も参加者特典を準備しました!

何枚あっても困らない、水戸済生会の

オリジナルスクラブをプレゼントします!!

 

さらに平成30年5月31日(水)の24時までに

お申し込みいただいた方には、期間限定で

特別にスクラブにあなたの名前を刺繡で

お入れします!

 

なお定員になり次第締め切らせて

いただきますので、どうぞお急ぎください。

 

第18回水戸医学生セミナーの申込みは

メールでお願いします!

 

メールアドレスはこちら

entry@mito-saisei.jp

 

メールには

・お名前

・大学名および学年

・住所

・携帯電話(前日や当日の連絡先)

以上を必ずご記入ください。

 

お申し込み後は、自動返信メールが

送信されます。

追って担当者からご連絡します。

 

 

参加した医学生の感想は・・・・

・1日目の講習で勉強したことを、メディ

 カルラリーで実際に体を使って体験する

 形式は、とても頭に入りやすかったです。

・多くのスタッフの方のお陰で、大変実践的

 なシーンでの医療を体験することが

 できました。とても難しかったですが、

 経験したことが全て脳裏に刻まれました。

・普段の実習ではやらないような身体所見を

 じっくりと鑑別を考えるという機会で、

 とても楽しく勉強になりました。先生方

 からのFeedbackがすばらしかったです。

・身体診察だけで分かることがたくさんある

 ことを実感できた。

(第17回参加者)

 

・(水戸協同病院でのPhysical examination

 roundで)自分が如何に病態~症状

 ~検査、所見の結びつかない勉強を

 しているか痛感しました。

・非常にわかりやすい、また内容の濃い

 2日間となり、大変うれしく思って

 います。ありがとうございました。

・実際に動きながら考えることの難しさを

 感じました。頭も体も同時に動かせるよう

 シミュレーションをすることの重要性を

 感じることができました。

・難しかったけれどとても勉強になり

 ました。実際に動いてみる経験ができて

 良かったです。

・現場に出たときに自分がどのような問題に

 直面するのかを知るための良い機会

 だった。

(第16回参加者)

   

あなたの参加をお待ちしています!

 

第18回水戸医学生セミナーへの

お申し込みはこちらのメールへ!

entry@mito-saisei.jp

—–

【明日から募集開始】     第18回水戸医学生セミナー

2018.05.23
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

お知らせしてきた第18回水戸医学生セミナー

の募集を明日から開始します。

 

JATECやMCLSのエッセンスを学んで

2日目のメディカルラリーにぜひ挑戦

してください。

 

また、水戸協同病院でのPhysical

examination roundは検査データや画像に

頼りがちなあなたにとって、強烈な印象を

残すこと間違いなしです。

 

開催要項

【日程】

平成30年7月27日(金)、28日(土) 1泊2日

 

【場所】 

水戸済生会病院と水戸協同病院  

宿泊は水戸市内のビジネスホテルを予定

 

【対象】 

全国の医学部 4、5、6年生 計12名

 

【内容】

1日目

午前:水戸済生会総合病院でのICLSおよび

JATEC、MCLS講習

午後:水戸協同病院での内科ラウンド、症例

検討会

 

2日目

午前:水戸済生会総合病院でのミニメディ

カルラリー

午後:セミナーのまとめ、閉会式

 

【費用】

宿泊費およびセミナー中の食事は当方で

負担しますが、当院までの往復の交通費は

各自でご負担ください。

 

今回も特典を用意しています。

明日のブログ、病院HPをお待ちください!

(編集長) 

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5月は徳田安春先生です!

 

おなじみの徳田先生のカンファ

昨年度は4回もお越しいただきました。

今年度第1回目が下記日程で開催されます。

平成30年5月29日(火)11時~

*日程が変更となりました

 

いずれも院外からの参加を歓迎します!

参加を希望される方はこちらにご連絡ください!

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

◆そして明日です!

第25回県央県北レジデントセミナー

平成30年5月24日(木)18:50~

水戸医療センター2F 地域医療研修センター

 

当院研修医が症例提示を行います!

 

◆病院見学や、ご質問・お問い合わせは

こちらからご連絡ください。

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

◆感想やコメントは

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どこまで分かるか、やったことはありますか?

2018.05.22
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

病棟からコールがあって、「患者さんが

急におなかを痛がっています」

 

あなたは他の患者さんの対応で

手が離せず、とりあえずCTを

撮ることにしました。

 

でも、腹腔内にフリーエアはない。

膵臓も大丈夫そう。

腸間膜脂肪織の異常も見当たらない。

胆嚢も腫大していない。

虫垂も腫大していなさそう。

自信はないけど、大きな見落としは

していないはず。

 

あとから患者さんのところに行って

みたら、患者さんはそんなに具合悪く

なさそう。

 

腹部の身体診察も、明らかな異常は

なく、よくよく聞くと剣状突起のところを

押すと痛いので、気になって看護師さんに

言っただけとのこと。

 

身体診察をしておけば、わざわざ

CTを取る必要はなかったのに・・・。

 

あなたには似たような経験はないですか?

 

あなたも知っている通り、身体診察で

全ての診断ができる訳ではありませんが、

鑑別診断をかなり絞り込めます。

検査の手間やノイズに振り回されること

なく診断に最短でアプローチできる

必須のスキルです。

 

水戸医学生セミナーの1日目に水戸協同病院

で行われるPhysical examination roundは

実際に入院している患者さんに協力して

いただき、ごく簡単な患者情報のみを

与えられる以外は、身体診察のみで

診断を考えるというものです。

 

(診察に向かう前、緊張しながら説明を聞きます)

 

五感をフルに使って真剣に身体診察に

取り組み、身体診察後の詳細なフィード

バックを受けると、もう一度ベッドサイドに

行ってみたくなるはずです。

 

あなたは身体診察のみでどこまで診断に

迫れるのか?ぜひ挑戦してみて下さい。

 

第18回目となる水戸医学生セミナーの

募集を、いよいよ5月24日から開始します。

このブログを見逃さないように

ご注意ください。

(編集長)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5月は徳田安春先生です!

 

おなじみの徳田先生のカンファ

昨年度は4回もお越しいただきました。

今年度第1回目が下記日程で開催されます。

平成30年5月29日(火)11時~

*日程が変更となりました

 

いずれも院外からの参加を歓迎します!

参加を希望される方はこちらにご連絡ください!

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

◆そして・・・、

第25回県央県北レジデントセミナー

平成30年5月24日(木)18:50~

水戸医療センター2F 地域医療研修センター

 

当院研修医が症例提示を行います!

 

◆病院見学や、ご質問・お問い合わせは

こちらからご連絡ください。

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

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その時、あなたは何が出来るでしょう?

2018.05.19
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

 

 

これは実際に編集長が経験したことです。

 

それはあの東日本大震災の時のこと。

震災の影響でERに搬送されてきた

患者さんがいました。

 

すでに心肺停止状態。編集長も加わって、

いつも通りに蘇生をしていました。

でも心拍は再開しない・・・。

 

その時、救急科の先生が

「この患者さんは黒とします!」

とスタッフみんなの前で宣言しました。

 

「黒!?」

 

黒とは、トリアージして亡くなっている人、

蘇生できる見込みがない人を黒と

判定します。

 

それ以上の治療やめて、災害現場で

限られた医療資源を他の傷病者に

振り分けるためのものです。

 

黒と宣言されて、編集長は初めて

災害現場にいることを実感しました。

 

もちろんトリアージで黒、赤、黄、緑

があることは知っていました。

 

でも、自分の目の前にいる患者さんが

黒と判定にされるなんて

正直考えてもいませんでしたし、

自分で黒と判定できる勇気も

ありませんでした。

 

でも考えてみて下さい。

大規模災害や多数の傷病者がでる事件や

事故が発生すると、使える医療資源は

限られます。

 

通常の医療とは全く異なり、

人も薬剤も限られ、災害で停電となれば

採血だけでなく、レントゲンやCTなど

検査も十分に出来ません。

 

そんな状況で多数傷病者を

どうコントロールするのか?

 

多数傷病者を受け入れる病院は

どうすればいいのか?

 

少ない医療資源をどのように有効に

使えばいいのか?

 

あなたも、そんな状況に遭遇しない

という保証はありません。

 

もし、そこに居合わせたら、

あなたは何が出来るでしょう?

 

水戸医学生セミナーでは東日本大震災を

経験してから、大規模災害や多重事故など、

多数傷病者への対応標準化トレーニング

コース(MCLS:Mass Casualty Life

Support)についても扱うように

なりました。

 

MCLSで扱う領域について大学で

取り上げられることは、まずありません。

それは、多数傷病者がいる場合は

通常の臨床とは全く異なるからです。

日常臨床からスイッチを切り替える

必要があります。

 

非日常の状況で、自分はどうすべきかを

知っておくことで、落ち着いて行動

できるようになります。

 

水戸医学生セミナーでは、そんな現場での

対応を学び、体験することが出来ます。

「その時」に備えて、あなたもMCLSを

ぜひ身に付けてください。

  

第18回目となる水戸医学生セミナーの

募集がもうすぐ始まります。

 

今回も特典があるので、見逃さないように

ご注意ください。

(編集長)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5月は徳田安春先生です!

 

おなじみの徳田先生のカンファ

昨年度は4回もお越しいただきました。

今年度第1回目が下記日程で開催されます。

平成30年5月29日(火)11時~

*日程が変更となりました

 

いずれも院外からの参加を歓迎します!

参加を希望される方はこちらにご連絡ください!

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第25回県央県北レジデントセミナー

平成30年5月24日(木)18:50~

水戸医療センター2F 地域医療研修センター

 

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銅欠乏??

2018.05.17
カテゴリー: カンファレンス 内科

すこし間が空いてしまいましたが、

山中先生のカンファからです。

 

ベッドサイドでじっくり身体診察を

勉強させていただいた患者さんですが、

じつはだいぶ昔に胃切の既往があり、

採血データでは、Hb10.9g/dl Ht33.3% 

MCV101.2fl  MCHC33.3g/dlといった

軽度の貧血がありました。

 

MCVがちょっと大きい大球性貧血ですね。 

 

大球性貧血と言えば、巨赤芽球性貧血や

骨髄異形成症候群が鑑別に挙がります。

ここでは胃切の既往があるので、

巨赤芽球性貧血で良さそうです。

 

巨赤芽球性貧血なら、原因と考えられるのは

・VitB12欠乏(神経症状あり)

・葉酸欠乏(神経症状なし)

 

ここまではあなたも知っていると思います。

 

じつは銅欠乏も巨赤芽球性貧血に

なるそうです。(編集長は不勉強で

知りませんでした)

 

なので、もし胃切後の貧血で、VitB12も

葉酸も正常範囲なら銅欠乏を鑑別に

挙げましょう。

 

ここで銅欠乏をまとめると

・小球性、正球性、大球性貧血のいずれも

 呈しうる

 

・貧血の他に好中球減少症と神経症状で疑う

 

・VitB12欠乏と同様に神経障害(亜急性連合性

 脊髄変性症)を呈する

 

・骨髄生検では鉄芽球(Sideroblast)を

 認め、骨髄異形成症候群と間違われやすい

 

・診断は血清銅濃度、血清セルロプラスミン

 濃度の低値

 

・銅欠乏を来しやすい状況としては

 慢性下痢、吸収障害(セリアック病、

 クローン病など)、胃切後、減量手術後

 など(特に胃切後はリスクになる

 そうです)。他に、高亜鉛状態でも

 銅欠乏が起こるそうです。

 

高亜鉛状態と言ってもピンと来ませんが、

これは銅が吸収される際に亜鉛と

競合するからだそうです。

亜鉛が含まれている薬の服用でも

起こることがあり、亜鉛を含む薬剤で有名

なのが胃薬のプロマック®です。

  

ちなみに治療は原因疾患の治療と

銅の経口投与ですが、ココアや

チョコレート、レバーを食べてもらうのが

良いそうですよ。

編集長 & 高橋(初期研修医)

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5月は徳田安春先生です!

 

おなじみの徳田先生のカンファ

昨年度は4回もお越しいただきました。

今年度第1回目が下記日程で開催されます。

平成30年5月29日(火)11時~

*日程が変更となりました

 

いずれも院外からの参加を歓迎します!

参加を希望される方はこちらにご連絡ください!

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

◆そして・・・、

第25回県央県北レジデントセミナー

平成30年5月24日(木)18:50~

水戸医療センター2F 地域医療研修センター

 

当院研修医が症例提示を行います!

 

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ちょっと想像してみて下さい・・・

2018.05.15
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

研修医になって2か月目になりました。

 

何度かER当直もして、内科系の患者も、

小児科の症例も、そして骨折などの

ちょっとした外傷の症例も経験したかも

しれません。

 

まだ言われたことしかできないけど、

なんとか毎回こなせるようになってきました。

 

医学生のあなたも、来年の今頃は

きっとこんな状況になっているはずです。

 

でも、ちょっと想像してみてください。

もし、あなたがER当直をしている時に

多発外傷患者が搬送されて来たら・・・。

しかも3人同時に搬送されて来たら・・・。

 

何から手を付けたらよいのか?

最初に何をすべきなのか?

あなたは準備が出来ていますか?

 

あなたが研修医となって当直をする

ようになると、考えている以上に

外傷患者が受診します。

 

多くは軽傷かもしれません。

でも、交通事故など重傷多発外傷も

搬送されてきます。

 

こんな時どうするか?

看護師さんたちに、どう動いて

もらったらいいのか?

あなたは考えたことがありますか?

 

こんな時に役に立つのがJATECです。

JATECはJapan Advanced Trauma

Evaluation and Careのことで

外傷患者への初期対応を定めた、

言ってみればACLSの外傷版です。

 

JATECを知っていれば、当直中に

重傷多発外傷患者が搬送されて来ても、

慌てることなく初期評価・初期対応が

出来るようになります。

 

もちろん看護師さんにも、うまく仕事を

お願いすることが出来ます。

 

少なくとも外科医や上級医が来てくれる

までの場をつなぐことができます。

 

ところが、JATECを受講しようと思っても、

定員が少なく開催も限られており、

何より受講料が高いので、あなたが

受講するにはハードルが高すぎます。

 

でもご安心ください。

JATECのエッセンスを当院で

学ぶことが出来ます。

 

9年前から年2回のペースで開催している

水戸医学生セミナーでは、第1回目から

このJATECのエッセンスを講習に

取り入れています。

 

座学だけでなく、2日目に行われる

メディカルラリーで実践することで、

確実に理解が深まります。

 

もちろん正式なコースではありませんが、

外傷の初期対応について基本を知っている

だけで、落ち着いて行動できるように

なります。研修医として働き始めると、

身に付けてよかったと実感できるでしょう。

 

そんなJATECのエッセンスを学べる

水戸医学生セミナーの募集がもうすぐ

始まります。特典もあるので、

見逃さないようにご注意ください。

(編集長)

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5月は徳田安春先生です!

 

おなじみの徳田先生のカンファ

昨年度は4回もお越しいただきました。

今年度第1回目が下記日程で開催されます。

平成30年5月29日(火)11時~

*日程が変更となりました

 

いずれも院外からの参加を歓迎します!

参加を希望される方はこちらにご連絡ください!

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

◆そして・・・、

第25回県央県北レジデントセミナー

平成30年5月24日(木)18:50~

水戸医療センター2F 地域医療研修センター

 

当院研修医が症例提示を行います!

 

◆病院見学や、ご質問・お問い合わせは

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持針器ってどれを選べばいいの?

2018.05.12

前回続いて、今回は持針器についてです。

 

よくつかうのは「ヘガール」と呼ばれる

持針器。

細かいところも縫えるし、一番使用する

機会が多い。細い針(糸)を使用する

ヘガールは先も細いものを選びます。

 

頭などの固く厚い皮膚を縫うときに使用

するのは「マチュー」という持針器。

 

 

それから、ふつう救急外来で使用することは

ないけど、眼科や細かい血管や神ji経を縫う

ときに使用するのが「カストロビエホ」

という持針器。

 

 

これを読んだあなたは、

看護師さんから

「へガールがないので、マチューで

イイですか?」

と、いきなり言われても、

自信たっぷりに

「だいじょうぶです」

と、返事してください。

 

(腎臓内科のベイマックス)

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前回・今回と腎臓内科のベイマックスに

縫合糸と持針器の話をしてもらいました。

 

なぜ腎臓内科?と思うかもしれませんが、

当院の腎臓内科は透析のシャントを

自分たちで作っています。

 

しかも県内ダントツトップという

半端ない症例をこなしています。

腎臓内科なのに、手術室にこもりきり

という日もあるくらい。

 

最近ではシャント関係の研究会などでも

名前が知られる存在になりました。

 

腎臓内科にも、手術にも興味ある方は、

ぜひ見学にお越しください。

(編集長)

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5月は徳田安春先生です!

 

おなじみの徳田先生のカンファ

昨年度は4回もお越しいただきました。

今年度第1回目が下記日程で開催されます。

平成30年5月29日(火)11時~

*日程が変更となりました

 

いずれも院外からの参加を歓迎します!

参加を希望される方はこちらにご連絡ください!

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

◆そして・・・、

第25回県央県北レジデントセミナー

平成30年5月24日(木)18:50~

水戸医療センター2F 地域医療研修センター

 

当院研修医が症例提示を行います!

 

◆病院見学や、ご質問・お問い合わせは

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http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

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