臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

嚥下障害 その1

2019.10.31
カテゴリー: カンファレンス 内科

こんにちは!研修医のおもちです☻

 

先日、編集長と一緒に嚥下内視鏡(VE)の

講習会に行ってきました。そこで、

今回は嚥下障害についてシェア

したいと思います。

 

誤嚥性肺炎に遭遇したことがない

研修医は恐らくいないと思いますが、

誤嚥しそうな人が入院してきた時、

あなたは、嚥下の評価、そして

嚥下リハビリを、どうしていますか?

 

実際のところ、言語療法士(ST)さん

にお願い(丸投げ)して、トロミを

つけておけばOK!!

・・・なんて思っていませんか?

 

そもそも、誤嚥とは食物の動きと

嚥下の動きが一致しない、もしくは

不十分なことで、食物が気管に入って

しまうと肺炎など生命の危機にも

つながります。

 

嚥下評価は病歴やら身体所見を

しっかりとっていく訳ですが、

初対面や回診時の短時間でも、

口に注目すれば、ある程度は評価

できます。

 

具体的には、

口は開いていないか?

口の中は汚くないか?

唾液は多くないか?

これらに注目してみましょう。

 

また、握力と嚥下の力は相関

するそうです。嚥下機能評価の

際に、「手を握ってもらう」

のもありかもしれません。

(おもち)

 

カルテ記載中

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◆11月のカンファレンス予定

 

・バーネット先生の

 医療コミュニケーションレクチャー

 11月12日(火)、21日(木)

 

・松永先生の感染症カンファ

 11月28日(木)

 

いずれも、院外からの参加を

歓迎します!

 

病院見学やカンファレンスに

参加してみたい方は

こちらからご連絡ください。

https://recruit-mito-saisei.jp/entry

 

 

◆感想やコメントはFacebookページから

お願いします!

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今年もお手伝いしました!・・・第4回水戸黄門漫遊マラソン

2019.10.29
カテゴリー: 初期研修

10月27日に開催された

水戸黄門漫遊マラソンの報告です。

 

今回4回目となるフルマラソンの大会

ですが、途中で雨が降るなどしましたが、

風や気温の低下はなく、無事に終了

しました。

 

参加者は14000人で、年々参加者が

増えており、今年は男子で大会記録が

更新されたそうです。 

4年前の第1回大会から、救急科の

菊地先生が救護本部の統括を務め、

当院からは研修医を含めた医師と

看護師、リハビリスタッフなどが

救護スタッフとしてお手伝いしました。

 

編集長も第1回大会から引き続き、

千波湖そばの救護所でお手伝いして、

無事に終了することが出来ました。

 

今大会では、幸いなことに救急搬送事例は

ありませんでしたが、マラソン大会では

突然死が、だいたい1万人に1人の頻度で

発生するそうです。そのために、AEDなど

の資機材や大勢のスタッフが大会を

バックアップしています。

 

マラソンは無理でも、スタッフとして

ぜひ一緒に参加しましょう!

(編集長)

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◆当院へ病院見学に来ませんか?

 

11月はバーネット先生の教育回診や

松永先生の感染症カンファが開催

予定です。

 

院外からの参加を歓迎します!

 

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見逃してはいけない咽頭痛・・・徳田先生のカンファより

2019.10.26
カテゴリー: カンファレンス 内科

咽頭痛はよくある症状ですが、

その中には見逃していけない疾患が

あります。

 

具体的には、下記の5つ覚えましょう。

・急性喉頭蓋炎

・後咽頭膿瘍

・扁桃周囲膿瘍

・Lemierre症候群

・Ludwig angina

 

これらは、上気道閉塞や縦隔炎を来す

ので、頻度は決して多くありませんが、

見逃してはいけません疾患です。

 

Lemierre(レミエール)症候群は、

咽頭感染が内頸静脈周囲に進展

することで内頸静脈の血栓性静脈炎を

来し、そこから敗血症性肺塞栓症など

経静脈的にの他臓器への感染を

引き起こす症候群です。

 

Ludwig angina口腔底蜂窩織炎のことです。

読み方は「ルードヴィッヒ」で、どこかで

聞いたことがあると思ったら、音楽家の

ベートーベンの本名も、ルードヴィッヒ・

ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van 

Beethoven)でした。

(別に知ったかぶりではアリマセン)

 

多くは、下顎臼歯の齲歯から、舌下や

下顎に感染が波及したものです。

感染により舌が腫大し、上気道閉塞を

来すので、挿管管理が必要になります。

 

ちなみに、この場合のAnginaとは、

狭心症のことではなくて、局所の

激しい痛みのことを指しているそうです。

でも、感染が縦隔に波及すると、

ホントに胸痛を来します。

(編集長)

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松永先生の感染症カンファが開催

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【満員御礼】第4回水戸医学生‘小児科’セミナー

2019.10.24

このブログでご案内してきた

水戸医学生‘小児科’セミナー

ですが、定員に達しましたので

申込みを締め切らせていただきました。

 

場所柄、筑波大学からのお申し込みが

最多でしたが、他の大学の医学生からも

申込みいただきました。

 

誠に有難うございました!

 

こども病院の先生たちと、すでに

打ち合わせを始めており、昨年の

セミナーよりも充実した内容を

お届けできるように準備を進めています!

 

お申込みいただいたみなさんに

当日お会いできるのを楽しみに

しています。

 

もちろん参加していないあなたにも

セミナーの様子をお伝えしますので

楽しみにお待ちください。

 (編集長)

 

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11月はバーネット先生の教育回診や

松永先生の感染症カンファが開催

予定です。

 

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アステリキシスを認めた時は・・・徳田先生のカンファより

2019.10.22
カテゴリー: カンファレンス 内科

アステリキシス(asterixis)は、以前は

「羽ばたき振戦」と呼ばれていたものです。

でも、厳密な意味で「振戦」ではないので、

アステリキシスと呼びます。

 

原因としては、

・尿毒症

・肝性脳症

・CO2ナルコーシス

この3つを覚えておけばほぼ大丈夫

 

他に、薬剤性もありますが、

フェニトインの過量で見られる

そうですが、マレです。

 

ポイントは、いずれも代謝性脳症

(Metabolic encephalopathy)による

もので、脳血管障害では見られません。

 

ということは、CTなどの画像では

原因が判断できません。

 

診察では、患者さんの両腕を前に

まっすぐ伸ばしてもらい、手指もピンと

伸ばして、手の甲を反り返らせて

もらいます。

 

手関節の伸展を維持できないので、

ピクッ、ピクッと手関節が不随意に

戻る動きがあります。

 

ちなみに意識のない患者では、

検者が、片手で患者さんの手首を

つかんで、もう片方の手で患者さんの

手のひらを反り返らせます。上記の

不随意運動が出ればアリと判断します。

 (編集長)

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第4回

水戸医学生“小児科”セミナー 

小児救急はこわくない

~こども達の未来を救おう~

 

2019年12月7日(土)

当院と県立こども病院で開催します!

詳細はこちらから!

 

定員まで、残り1名です!

 

予想を上回るペースでお申込みいただき、

定員が残り1名となりました。

お急ぎお申し込みください!

 

◆当院へ病院見学に来ませんか?

 

11月はバーネット先生の教育回診や

松永先生の感染症カンファがあります。

外部からの参加を歓迎します!

 

病院見学やカンファレンスに

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マッチング結果発表!

2019.10.19
カテゴリー: 初期研修

2日前になりますが、マッチングの

最終結果が公表されました。

 

当院では7名がマッチし、

来春から一緒に初期研修を

始めることになります!

 

我々も、とても楽しみにして

いますので、どうか国試の

勉強も頑張ってください (^^)v

 

そして、当院は定員10名のため、

二次募集を行っております。

 

昨年度は早い時点で二次募集枠が

埋まってしまいましたので、お早めに

お問い合わせください。

二次募集の詳細はこちら 

 

(編集長)

 

ERCPの術者!

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第4回

水戸医学生“小児科”セミナー 

小児救急はこわくない

~こども達の未来を救おう~

 

2019年12月7日(土)

当院と県立こども病院で開催します!

詳細はこちらから!

 

定員まで、あと1名です!

 

予想を上回るペースでお申込みいただき、

定員が残り1名となりました。

お急ぎお申し込みください!

 

◆当院へ病院見学に来ませんか?

 

当院の研修医が

どんなふうに仕事しているのか?

どんな生活を送っているのか?

あなたの目で確かめてみてください!

 

病院見学に興味のある方、

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比較的徐脈・・・徳田先生のカンファより

2019.10.17
カテゴリー: カンファレンス 内科

前回のブログ記事で、台風19号の件を

取り上げたところ、予想外に多くの方に

読んでいただきました。

 

週が明けて、院内の業務は通常通り

ですが、病院スタッフの関係者とか、

外来患者さんにも浸水の被害にあった

方が多くいました。テレビなどで報道は

ごく一部でしかなく、被害の大きさを

改めて認識しています。

 

1日でも早く落ち着いた生活に戻れる

ように、お祈り申し上げます。

 

さて、先日の徳田先生カンファからです。

 

「比較的徐脈」という言葉を聞いたことが

あると思いますが、何のことだか

説明できますか?

比較的徐脈とは、高熱時に脈拍が増加

するのが通常の生体反応ですが、

高熱にもかかわらず、それに見合った

脈拍増加がみられない場合に言います。

 

一般的には

39度で脈拍<110bpm

40度で脈拍<130bpm

であれば、比較的徐脈と判断します。

ただし、37~38度では判断できません。 

 

比較的徐脈を来す疾患には

以下のようなのもがあります。

 

細菌感染症

 ・腸チフス、パラチフス

 ・マイコプラズマ肺炎

 ・レジオネラ

 ・ブルセラ症

 ・オウム病

 ・野兎病

 ・リケッチア(ツツガムシ病など)

 ・スピロヘータ(ワイル病など)

薬剤熱

腫瘍熱

 

比較的徐脈を来す細菌感染症は、

たくさんありますが、細胞内に寄生する

タイプの細菌が多い、と覚えておくと

ラクです。

(編集長)

 

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第4回

水戸医学生“小児科”セミナー 

小児救急はこわくない

~こども達の未来を救おう~

 

2019年12月7日(土)

当院で開催します!

詳細はこちらから!

 

定員まで、あと2名です!

 

定員が残りわずかとなりました。

お急ぎお申し込みください!

 

◆当院へ病院見学に来ませんか?

 

当院の研修医が

どんなふうに仕事しているのか?

どんな生活を送っているのか?

あなたの目で確かめてみてください!

 

病院見学に興味のある方、

参加してみたい方は

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【報告】台風19号被害

2019.10.15
カテゴリー: 初期研修

台風19号の被害が、連日報道

されています。

 

かなり広範囲で被害が出ましたが、

まだ被害の全容がつかめていません。

あなたの周りは大丈夫だったでしょうか?

また、被災された方々にお見舞い

申し上げます。

 

さて、当院のある水戸市も台風の

被害を受けており、テレビ等で

水没している地区の映像が

放送されています。この地区は

病院から車で5分程度のところで、

ホントびっくりしました。

院内では、救急科が中心となって

台風の来襲前から災害対策本部を

立ち上げました。災害拠点病院として、

救急搬送は全応需し、泊まり込みで

対応に当たった先生もいました。

 

研修医たちも連日ERで活躍して

くれたので、幸い大きな混乱は

ありませんでしたが、県内の被災した

病院から、維持透析患者を受け入れる

など、まだまだ対応することが

たくさんあります。

 

復旧には時間がかかりそうですが

多くの方々が取り組んでいます。

1日も早い復旧をお祈り申し上げます。

(編集長)

 

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いきいき茨城ゆめ国体2019・ボクシング競技会のお手伝い報告!

2019.10.12
カテゴリー: 初期研修

9月28日から10月8日まで、

茨城で国体が開催されていました。

国体に引き続いて、今日現在は

全国障害者スポーツ大会

「いきいき茨城ゆめ大会2019」が

開催されています。

 

今回、当院の救急科が中心と

なって、ボクシング競技の救護の

お手伝いを担当しました。

 

今までも、水戸漫遊マラソンのお手伝い

などをしてきましたが、今回は救急科の

稲葉先生が県ボクシング協会のチーム

ドクターというご縁があって、病院スタッフ

(医師、研修医、看護師、救命士)が

参加しました。 

具体的には、毎朝行われる選手の

検診やリングサイドドクター、救護室

業務です。おまけに、大会期間中に

PUSH講習会を開催したり、最終日の

決勝戦では、当院自慢の美人救命士の

2人がラウンドガールも務めました!

リング上でPUSH講習会

 

 編集長も1日だけお手伝いしましたが、

ボクシングを生で見るのも初めて。

近くで見ると、その迫力に圧倒され

ました。

 

ラウンドガール!

 

全く知らなかったのですが、

選手は試合が終わるたびに、

リングサイドにいるドクターの診察を

受けて、選手手帳に記載するなど

ドクターが関わっている部分が多く

ありました。

 

研修医もボランティアで参加して

くれましたが、普段は見ることの

できない場所で、貴重な経験に

なりました。

朝の検診風景

 

関係者の皆様、お疲れ様でした!

日本ボクシング連盟のサイトもご覧ください

今月末には、水戸漫遊マラソンが

あります。当院も大会のサポートを

していきます。

 (編集長)

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第4回

水戸医学生“小児科”セミナー 

小児救急はこわくない

~こども達の未来を救おう~

 

2019年12月7日(土)

当院で開催します!

詳細はこちらから!

 

すでに定員まで、あと4名です!

 

定員が12名と少ないので、

今すぐにお申し込みください!

 

◆当院へ病院見学に来ませんか?

 

当院の研修医が

どんなふうに仕事しているのか?

どんな生活を送っているのか?

あなたの目で確かめてみてください!

 

病院見学に興味のある方、

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徳田先生のカンファが開催されました

2019.10.10
カテゴリー: 初期研修

10月4日に徳田安春先生に

お越しいただき、症例検討会を

開催しました。

 

徳田先生は超有名なので、

紹介する必要が無いくらいですね。

 

著書も多数あり、ドクターGと言えば

患者さんでも分かってしまうくらいです。

現在は沖縄を本拠地に全国を飛び回り、

超多忙なスケジュールでご活躍です。

 

当院とは、徳田先生が水戸協同病院で

お仕事していた時からのお付き合いで、

今でも年に3,4回はお越しいただいて

います。

 

今回はJ1の須能先生の症例提示と、

徳田先生のショートレクチャーで

2時間があっという間に過ぎてしまいました。

(編集長)

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第4回

水戸医学生“小児科”セミナー 

小児救急はこわくない

~こども達の未来を救おう~

 

2019年12月7日(土)

当院で開催します!

詳細はこちらから!

 

特典期間は10月11日(金)24時まで!

 

すでに定員まで、あと4名です!

 

定員が12名と少ないので、

今すぐにお申し込みください!

 

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どんなふうに仕事しているのか?

どんな生活を送っているのか?

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