
臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
先輩が来てくれました♪
今の時期はJ2のあなたにとって専門研修先を決める時期です。すでに決めた人もいれば、まだ迷っている人もいるはず。
以前に紹介したことがありますが、当院の初期研修医を調べてみたところ、初期研修が始まる時に希望していた診療科と、専門プログラムとして選択した診療科が異なっていたのは、6割を超えていました。この傾向は恐らく今も変わっていないと思います。つまり、診療科の選択に悩んでいる人の方が多いということです。
特に水戸済生会には救命救急センターがあるので、救急科にするか、他の診療科にするか、両方できないかと悩む研修医が何人もいました。今のJ2でもそうした悩みを持っている人がいるのですが、同じような進路選択の悩みをもった先輩から実際に話を聞いてみたらどうかと声をかけたところ、後輩たちの役に立つのならと快諾いただいて、先週当院に来てくれました。
来てくれたのは卒後7年目になる所先生です。所先生も産婦人科と救急科で悩んでいましたが、まずは産婦人科に進んで、みごと産婦人科専門医を取得しました。
そんな所先生を囲んで、研修医たちが用意したお弁当を食べながら、水戸済生会での初期研修を終えた後のこと、他院の違い、専門医を取得するまでのこと、専門医を取得したこれからのことなど、先輩の実体験を聞きながら、いろいろと質問をしていました。
進路選択はあなたの自由ですが、最終的に自分で責任を負うことになるし、これを他人のせいにはできません。また、進路選択の自由は、同時に不安との表裏一体でもあります。であれば、いろいろな先輩の話を聞いて、自分なりの判断軸を持つのが大事になってくると編集長は思っています。水戸済生会で初期研修を終えた先輩たちは100名を超えるまでになりましたので、今後もこのような機会を作っていこうと考えています。
(編集長)
お弁当を食べながら♪
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水戸済生会総合病院の臨床研修は
総合診断能力を有するスペシャリスト
を目指します
◆内科専門研修プログラム説明会を開催します
水戸済生会の内科研修プログラム説明会をZoomで開催します。
J2が対象ですが、水戸済生会の内科専門プログラムに関心のある方なら、医学生でもJ1でも参加可能です。あなたの参加をお待ちしています♪
日時:2025年9月26日(金)
19時開始(40~50分程度の予定です)
場所:Zoom
内容:①内科専門研修の概略
②消化器内科の専門研修
③腎臓内科の専門研修
④循環器内科の専門研修
⑤膠原病内科の専門研修
⑥血液内科の専門研修
⑦脳神経内科の専門研修
⑧質疑応答
申し込み方法
下記リンクの問い合わせフォームからお申し込みください。フォーム内の「お問い合わせ内容」欄に「内科専門研修プログラム説明会参加希望」と入力し、送信して下さい。
自動返信メールが届きますが、後日改めてZoomのURLをお知らせいたします。
退院までの道のり(3)
今回は実際に転院調整のながれを見てみましょう.
転院調整が必要になる患者さんは,食事摂取困難であったり,痰が多く頻回の口腔内吸引が必要になる患者さんが多くを占めます.転院/新規施設退院の必要がある場合,まずはソーシャルワーカー(MSW)さんに相談します.この時に必要になるのが,患者家族との治療,ADL回復のゴール設定と共有です.転院後の治療目的を共有することと,急性期病院と慢性期病院の医療提供体制の違いの認識共有もまた,事前に必要な事項です.
これらを患者や家族から聴取したら,多職種での情報共有後に本格的に転院調整を行なっていきます.MSWさんが家族と面談,電話相談をとってくれて,具体的な転院先の提示を患者家族にします.その後,数回の話し合いを経て希望の転院先が候補がいくつか決定します.
転院先が決定したら,患者さんの現状の紹介状を作成し,転院先候補にに診療情報提供します.そこで転院待ちの状態となり,順番が回ってきたらいざ転院といった流れとなります.
大まかな流れは以上ですが,我々が行わなくてはならないことを挙げると
●入院した時点での大まかな退院への道筋の共有.
●状況が変化した場合に,家族への連絡を欠かさず,転院が必要性についての説明.
●退院するにあたってのADLのゴール設定.
●多職種間での患者さんのゴール設定の共有と,現状の共有.
●転院打診時の紹介状作成.
●転院直前の現状報告の紹介状作成.
これらができて初めて,転院調整の第一歩を踏み出すことができます.
ここで強調しておきたいことは,入院した時から転院調整は始まっていると言うことです.皆さんも頑張ってください!!
(Nくん)
ベッドサイドでお話し伺い中
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退院までの道のり(2)
今回は退院,転院調整についてです.
自宅退院できるほどに回復した患者の退院はさほど難しくはないです.しかし入院期間が長くなってしまい,サルコペニアが進み栄養状態が悪くなってしまった患者さんの退院先をどうしようかと悩む場面はこの先必ず遭遇します.そういった場合に利用できる医療,介護資源は以下の3つが挙げられます.
1.回復期リハビリ病床
2.療養病床
3.施設介護サービス
1.回復期リハビリ病床
入院の目的:社会生活への復帰を目標とする転院
入院の要件:主病名が以下に示す対象疾患であること(図1)
適用される保険:医療保険
この病床に入るためには,入院主病名が対象疾患でないといけません.(大腿骨頸部骨折でこの前まで入院していたが,退院後に廃用が進んだからとの理由では入床できません)
<回復期リハビリテーションを要する状態>
2.療養病床
急性期の医療必要度が無くなった患者さんが,退院後の通院が困難であり,継続的に医療による介入が必要な場合に転院先となる病棟です.急性期が過ぎたけど,経管栄養に依存していて自宅退院や施設退院ができない患者さんはこういった病院への転院を行う場合が多いです.気管切開や難病等の患者の疾患や状態に応じた「医療区分」,患者のADLに応じた「ADL区分」により評価され,診療報酬体系が変化します.
入院の目的:早期退院を目指す転院
入院要件:疾患が慢性期にあること
できる医療内容:胃ろう,TPN,インスリン,吸引や抗菌薬加療,人工呼吸器管理
月額利用料金:10万円ほど
適用される保険:医療保険
看護師人員配置:20:1(夜間帯に患者を見る人数比)
(参考資料)
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001218901.pdf
3.施設介護サービス
公的施設と民間施設があり,公的施設の方が月額費用が安い傾向にあります.しかし,24時間の看護師在駐がないところもあり,医療依存度の高い方は,療養病床での転院となります.
公的施設としては (*この順で、要介護度が高 → 低となります)
特別養護老人ホーム 介護老人保健施設 ケアハウス
民間施設としては (*この順で、要介護度が高 → 低となります)
介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 健康型有料老人ホーム グループホーム
民間施設は前払金が必要な場合や,月々の費用が高額に設定されている場合が多いですが,その分早期に入所できるメリットがあります.対して公的施設は前払金が必要なく,月々の費用も低価格で設定されている分,入所希望が多く,早期の入所はあまり期待できません.また,これらの介護施設に入所するためには,要介護申請を経て要介護度を明らかにしなければ,入所する施設を選ぶことができません.このため,普段からの家族内での高齢者の介護についての話し合いと,かかりつけ医による介護サービスの導入と定期的な要介護度の見直しが非常に重要になってきます.
当院に限らずERには,施設入所中の発熱や食事摂取不良で搬送されてくる患者がとても多いですが,そういった場合,急性期を早期に乗り越え,ADLが低下しないうちに早期にもとの施設に退院を目標として加療していきます.しかし入院が長くなり,医療依存度が高まってしまうと施設退院の適応がなくなってしまい,退院先がなくなって療養転院を余儀なくされることもしばしばあります.
(Nくん)
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退院までの道のり(1)
入院患者さんで、特に高齢者では、せっかく元気になったのに退院できないということが日常的にありますが、こんな時は他の職種と力を合わせて退院に向けて、患者さんや家族、関係先に働きかけを進めていくこともドクターの大事な仕事の一つです。このような場面ではソーシャルワーカーや看護師だけでなく、リハビリや薬剤師などからの情報も統合したうえで家族に話をしますが、退院までの道のりの全体像を頭に入れておかないと、話がかみ合わないことがあります。
この記事は4年前に、当時J2だったNくん(現在は麻酔科専攻医)が書いてくれたものですが、良くまとまっていて、その後も何度か紹介した記事です。病棟で必ず役に立つ内容ですので、病棟での仕事をこなせるようになってきた今の時期に、ぜひ読んでみてください。
(編集長)
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当院の総合内科では、自分が主治医になって治療にあたります.それは医師として当たり前の仕事なので納得できると思いますが,高齢者であればあるほど,家族による退院の受け入れ体制が脆弱になり,施設の利用や介護サービスの介入が重要になってきます.
その理由としては,
・独居である場合
・高齢の配偶者と2人ぐらしで子どもは別の場所で暮らしている場合
・子どもや孫と同じ住居であるが,もともと介護に時間がとられ,慢性的に介護疲れしている場合
・施設入所しており、すでに家族との関係が疎遠になっている場合
などなど.あげだしたらきりがないです.
退院先の受け皿を広くする役割を持つのが
・ケアマネージャ
・介護保険申請
・特別養護老人ホーム等の施設型介護福祉施設
・かかりつけ医
これらの福祉サービスのいずれかを何らかの理由で享受していない場合,高齢者の退院は非常に難しくなります.
そのため,特に救急搬送されてくる患者に関しては,ERで患者家族がいる時点で「要介護度は?(介護保険は申請していますか?)」「ケアマネはいますか?連絡先は?名前は?」「施設の利用は?」と聞いておくことが大切です.
次回から,転院や退院の際に私たちが知っておくべきことを紹介していきます.
(Nくん)
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退院までの2つの治療計画
春から研修が始まって半年が経過しました。初めは何が何だか分からなかったと思いますが、あなたも今では指導医に言われたことに要領が良く対応できるようになってきたはずです。
一方で、患者さんがなかなか退院しないので、いつの間にか担当患者さんが増えているなんてことも経験しているはずです。
そこで今回は、段取りよくスムーズに退院に結び付けるためのコツを紹介します。そのコツとは、「2つの治療計画を考えておく」ことです。
どういうことかというと、1つ目は「その日1日の計画」。例えば術後の患者さんなら、今日はドレーンを抜くとか、糖尿病の人なら今日中に眼科コンサルトをするとか。ICUの患者さんなら、何とかバイタルを安定化させようとか、抜管しようとか、カテコラミンをこの辺まで減量しようとか。
そして、多くの人に欠けているのが2つ目の「退院までの計画」です。例えば感染性心内膜炎と診断されたら、4週間は抗菌薬の投与が必要ですから、それまでに何を済ませるとかは、時間的な余裕があります。
ところが高齢者の肺炎なら、抗菌剤の投与は2週間程度としても、すぐに退院できるように、リハビリの介入をして、ADLを落とさないようにする。退院担当の看護師さんやソーシャルワーカーさんと相談して、自宅退院なのか?施設なのかを手配しておかないといけません。さらに家族にも退院に向けて、準備してもらわないといけません。意外とやることがあります。
このように疾患と直接関係ないことも、先読みして計画を立ててスムーズな退院に持ち込むのは、必須のスキルになります。
研修医の間は指導医の先生に言われたことを片付けようと必死になるは仕方ないことですが、指導医と議論しながら退院までの全体の治療計画を意識して仕事をしていくと、格段に段取りが良くなります。ぜひ意識して診療にあたってみてください。
(編集長)
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患者さんへの挨拶。その次は?
ERでも病棟でも、患者さんから話を聞く時や診察する時に、あなたは患者さんの名前や生年月日を確認して、「こんにちは、研修医の○○と言います。よろしくお願いします。」と、まず挨拶して名乗りますよね?
では、挨拶した次に、あなたは患者さんにどんなことを言っていますか? ちょっと今日の病棟のことを思い出してみてください。
↓
↓
もしかして、いきなり「普段のお薬はどこでもらっていますか?」とか、「いつから痛かったんですか?」など、指導医から聞いて来いと言われたことを聞いていませんでしたか? それって患者さんはどう感じたでしょうか?
実はだいぶ昔の話ですが、編集長が病棟の患者さんのところに行って、話を聞いて立ち去ろうとしたら、こんなことを言われました。
「聞きたいことだけ聞いたら、さっさといなくなるんだな」
そう、こちらの聞きたいことを矢継ぎ早に質問して、それが終わればさっさと立ち去ってしまう。患者さんからすれば、いきなり来て、文脈のよくわからない質問をされて、いったい何の意味があるのか?何しに来たのか分からない、というのが正直なところでしょう。
当時の編集長には、患者さんからのこの一言はかなり深く刺さりました。
どうして挨拶の後に、「今つらいところはどこですか?少し話を伺えますか?」「腹痛で来院されたと聞いたのですが、今はどうですか?」 「今、胸の感じとか息苦しさとかはないですか?」というように、患者さんをいたわる言葉をかけなかったんだろうと反省しました。
そして今でもこのことは気を付けています。挨拶の次に具合を尋ねたり、いたわる一言があるだけで、患者さんは間違いなく安心してくれますし、その後の話もスムーズになります。ぜひ、あなたも今日からやってみてください。
(編集長)
ERでの診察後
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◆病院見学に来ませんか?
当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?
どんな生活を送っているのか?
あなたの目で確かめてみてください!
病院見学をご希望の方は、下のフォームからご連絡ください。
なお、病院見学がむずかしい時は、Zoomで個別説明会を行っていますので、
下のフォームに「Zoom希望」と記入してご連絡ください。
↓
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茨城県修学生サマーセミナー2025 @水戸済生会総合病院
茨城県では、修学生や地域枠の医学生を対象に各種のイベントが企画されていますが、毎年夏休み中にはサマーセミナーを開催しています。
このサマーセミナーは、低学年を対象に県内各地の医療機関の見学などが主な内容で、昨日当院に14名の医学生が来てくれました。編集長から病院の概要や初期研修の説明、研修医との情報交換、そして院内見学を、午前中の短い時間でこなしてもらいました。
参加してくれたのは1~3年生でしたので、今まで病院見学の経験もなく、診療科のことや初期研修のことも、イマイチ想像しにくかったと思いますが、熱心に研修医の先生に質問していました。
そして、ドクターカーとドクヘリの見学もしましたが、ドクヘリの離着陸も間近で見ることができてラッキーでした♪
低学年と言え、実際に病院に足を運んで、研修医から直接話を聞くと、少し視界がクリアになるはずです。次は、ゆっくり時間を取って病院見学にお越しください!
(編集長)
研修医に質問中♪
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よく雰囲気が良いと言われます
先日のことですが、エムスリーのオンライン座談会に当院も参加しました。ご参加いただき有難うございました。
7月にも<救急に強い>というテーマでエムスリーの座談会に参加しましたが、今回は<フルマッチ>がテーマでした。
エムスリーは司会者がいて、40分と余裕のある構成が特徴です。今回は研修を始めて5か月たったJ1の田中先生と、すっかり風格すら漂うになったJ2の太田先生の2人に参加してもらいました。
4年生や5年生が参加してくれましたが、顔出しで質問もしていただき、大変うれしかったですね。当院のイメージを少しはお伝えできたのではないかと思います。
今回のテーマであるフルマッチに関してですが、見学に来た医学生からも、当院を希望して面接を受けてくれた方からも、よく雰囲気が良いと言われます。ずっと前から言われ続けていますし、フルマッチも続いているので、おそらく雰囲気の良さがフルマッチの理由の一つであることは間違いないと思います。
ただ、編集長的には、もちろん雰囲気が良いのは分かるのですが、当たり前すぎてどこがどう良いのかをうまく言語化できないという悩み(?)がありました。でも、当院の採用サイトのこのページを読んでいただくと、少しわかっていただけると思い、座談会の中でも紹介しました。
あなたも是非読んでいただき、そのうえで病院見学にお越しいただくと良いと思います。病院見学は、このページの下段のリンクからお申込みいただけます。あなたのお越しをお待ちしています♪
(編集長)
今回はこの二人♪
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NURSE・・・患者さんやご家族に話をする時
前回までは患者さんに話をする時に役に立つSPIKESプロトコールを紹介しましたが、もう一つ使えるツールを紹介します。
今回紹介するのは感情に対応するスキルの一つであるNURSEです。看護師さん、特にがん看護の領域でよく知られているものですが、ドクターにとっても非常に有用です。
SPIKESで紹介したE:感情の把握と共感と言っても、ちょっと分かりにくくて難しいところがあります。例えば患者さんが怒り出したとか、泣き出した、何も話してくれなくなった、という時にNURSEが役立ちます。
NURSEとは、
N: Name
U: Understand
R: Respect
S: Support
E: Explore
N:Name(感情を言葉で表す)
患者さんの感情を想像して言葉で表現することで、患者に共感していることを示します。これによって、患者自身が感情の中にいることを認識し、気持ちを静めるきっかけにできます。例えば「こんな話を聞いて驚かれたと思います」「こんな話をされては辛いですよね」と声をかけます。
この時は感情を正確に感情を言葉にすることが目的にではないので、あまりに気にする必要はないそうです。共感を示そうと努力していることが伝わるだけでも、気持ちを静めるきっかけになるそうです。
U:Understand(理解を示す)
良くない知らせを聞かされて、様々な感情が生じるのは当然のことと理解を示します。例えば怒り出した患者に「いきなりこのような話を聞かされて、お気持ちをお察しします」と理解を示すことで、心を開いてくれるきっかけになります。
R:Respect(敬意を示す)
患者や家族に、現在の状況に至るまでの苦労をねぎらいます。こうすることでつらい気持ちから救われたように感じて、心を開いてくれるきっかけになります。例えば「大変な治療を頑張って続けてこられたのですね」とか、加須に「毎回病院に付き添うだけでも大変だったでしょう」といった声掛けが患者に敬意を示すことにつながります。
S:Support(支持する)
とてもがっかりしている患者や家族に対して「医師としてできる限りのことをします」といった言葉をかけましょう。辛い状況でも、あなたに見捨てられることなくサポートが得られると分かれば、救われたような気持ちになります。
E:Explore(さらに掘り下げて聞く)
患者がなかなか感情を抑えられない時でも、発する一言一言に耳を傾けて、掘り下げて聞いてみます。特に、繰り返し発する言葉の裏に、患者の真意が隠されていることが多いように思います。例えば会話の中で「家族には迷惑をかけたくない」といった発言から、家族の状況を掘り下げて聞き出し、家族のサポートを提案することで気持ちを静めることができるかもしれません。
実際にはSPIKEで話を進めていく途中で、患者や家族の感情にNURSEを使って対応し、再びSPIKESに戻って話を進めるという感じで使うのが良いようです。患者や家族とのコミュニケーションが主目的ですから、SPIKESもNURSEもあくまでツールとして考えましょう。最初から全部型通りにやろうと思わずに、使えるところから使ってみてください。
(編集長)
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SPIKES(2)・・・患者さんやご家族に話をする時
前回に続いてSPIKESプロトコールを紹介します。
SPIKESとは、
S:Setting(インタビュー環境のセッティング)
P:Perception(患者の認識の把握する)
I:Invitation(話への導入)
K:Knowledge(事実を伝える)
E:Explore emotions and empathize(感情の把握と共感)
S:Strategy and summary(治療戦略とまとめ)
今回はKnowledgeからです。
K: Knowledge giving medical facts(事実を伝える)
説明する時は医学用語を避けて、患者や家族が理解できる言葉で話しましょう。「Perception」で把握した患者や家族の理解と医学的事実のギャップを埋めていくようにします。説明する時はまとめて話さないで、少しずつ区切って話し、区切りごとに「私の話についてこれていますか?」と、患者の理解度を確認すると良いでしょう。
E: Explore emotions and empathize as patient responds(感情の把握と共感)
患者の感情を探って、認識して、それに応答していきます。例えば患者さんが泣き出したり、怒り出したら、それ以上話しても相手の頭に入っていきません。まずは感情に対応して、信頼関係を築くことが優先です。
具体的には、「あなたがどう感じているのか話してもらえませんか?」と、患者の感情を探るためにOpen questionで、かつ直接的な問いかけを使います。その後に「あなたはこれを期待していなかったようですね」「たいていの人は、これが見つかると怒ります」このような言葉で、患者の感情に対して共感的に反応します。さらに、「もっと話してみて下さい」といったフレーズを使って患者に話をしてもらいます。
S: Strategy and summary(治療戦略とまとめ)
Strategy(医学的な戦略を立てて患者に提示する)
1.医学的にベストな戦略を考える
2.患者の状態や治療とその結果についての期待を考慮する
3.戦略を提案する
4.患者の反応を見る
5.患者の同意を得る
まとめ(インタビューの終わりは3つの要素を含めるとよい)
1.話し合ったメインの話題についての正確なサマリー
2.患者の理解度を確認し、疑問や質問がないか尋ねる
3.次に会う約束をする
SPIKESは、もともとテキサス大学MDアンダーセンCancer centerで用いられていたもので、主に癌の患者さんに悪いニュースを伝える時を想定したプロトコールですが、もちろん癌の患者さん以外にも使えるツールです。
大事なことは、自分が話す前に患者が何を知っているのか?どんな気持ちなのか?を話してもらうことです。自分だけ話すのではなく、患者と対話するのがポイントですね。
(編集長)
EHCUでの一コマ
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