
臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
どこまで診断に迫れるのか?
病棟から「患者さんがおなかを痛がっています」とコールがありました。
あなたは他にもいろいろやることがあったので、とりあえずCTをオーダーして撮ってもらいました。画像を確認すると、腹痛の原因となりそうなものはありません。腹腔内にフリーエアもないし、膵臓も腸間膜脂肪織の異常も見当たらない。胆嚢も腫大していない。少なくとも虫垂は腫大していなさそう。なんとなく自信はないけど、大きな見落としはしていないはず・・・。
CTを確認した後で、患者さんのところに行ってみたら、そんなに具合悪くなさそうです。腹部の身体診察をしても痛がりません。よくよく聞くと、剣状突起のところを押すと痛いので、気になって看護師さんに言っただけ・・・。
身体診察をしておけば、わざわざCTを取る必要はなかった・・・。あなたには似たような経験はないですか?
身体診察で全ての診断ができる訳ではありませんが、鑑別診断をかなり絞り込めます。そして検査の手間やノイズに振り回されることなく診断に最短でアプローチできる必須のスキルです。
水戸医学生セミナーの初日に水戸協同病院で行われるPhysical examination roundでは、実際に入院している患者さんに協力いただき、ごく簡単な患者情報のみを与えられる以外は、身体診察のみであなたに診断を考えてもらう企画です。
五感をフルに使って真剣に身体診察に取り組み、身体診察後の詳細なフィードバックを受けると、もう一度ベッドサイドに行ってみたくなるはずです。あなたは身体診察のみでどこまで診断に迫れるのか?ぜひ挑戦してみて下さい。
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(編集長)
第23回水戸医学生セミナーでの一コマ
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水戸済生会総合病院の臨床研修は
総合診断能力を有するスペシャリスト
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