臨床研修ブログ

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薬の副作用

2023.05.23
カテゴリー: カンファレンス 内科
新潟大学からのたすき掛けで今年2月まで当院で研修していたJ2の新潟県産もやし先生が記事を書いてくれました。水戸済生会で充実した研修生活を送っていて、このブログにも何度も記事を書いてくれていましたが、大学に戻ってからも自分で問題点を見つけて、それを調べるという非常によい勉強法を実践しています。そんなもやし先生の記事をぜひご覧ください。

(編集長)

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みなさんお久しぶりです。新潟県産もやしです。

 

新潟の大学病院にもどって早いもので数カ月たちました。水戸済生会病院とは異なる電カルシステムに戸惑いながらも、なんとか頑張ってます(笑)。

 

さて現在、大学病院の呼吸器内科で研修しているのですが、肺癌患者さんがとても多いです。抗がん剤治療を行っている患者さんの入院管理を行う上で副作用の対策が大切であると感じています。皆さんの中には薬剤の副作用はなんとなく分かっていても、それがどのくらいの時期に出現するのかまで把握している人は少ないのではないでしょうか。

 

患者さんを診察する際、open question → closed questionを利用する人が多いと思いますが、副作用の出現する時期まで理解しておけば、closed questionはしやすいです。

 

例えば、抗がん剤の有名な副作用に骨髄抑制がありますが、これは投与開始後1-2週間頃から出現します(抗がん剤の種類によりますが、、)。そのくらいの時期の患者さんがいたら、私は回診の際に「立ちくらみやフラフラする感じはありませんか?」や「鼻血が出たり、あざができやすくなってませんか?」など聞いています。

 

薬剤の副作用について調べるときは、ぜひその出現時期についても意識してみるといいかもしれません。今回はステロイドの副作用について簡単にまとめてみましたので参考にしてみてください。(ただし、この表はステロイドの量や投与回数、投与経路によって若干異なってくるのでご注意下さい)

                        (新潟県産もやし)

 

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