臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
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CRBSIの診断   松永先生の感染症カンファより

2018.03.01

先日行われた松永先生の感染症カンファ

からのご紹介です。今回のテーマは

「人工物・デバイス感染」でした。

 

人工物やデバイスを植え込む状況は多く

ありますが、感染症的には短期留置型

デバイスと長期留置型デバイスに分けて

考えます。

 

短期留置型デバイスには

・血管内留置カテーテル

・尿道留置カテーテル

・人工呼吸器関連感染

・脳室ドレナージ

などがあります。

 

長期留置型デバイスには

・長期留置型血管内留置カテーテル

・心血管系デバイス

 心臓植え込み型電子デバイス(CEID)

 機会弁

 血管グラフト

・整形外科関連

 人工関節

・脳神経外科関連

 脳室―腹腔シャント

などですね。

 

さて、日常で多く遭遇するのは使用頻度の

多い血管内留置カテーテル関連菌血症

ですね。短期留置型デバイス感染の代表

です。英語ではCatheter-related Blood

Stream Infectionと言って、CRBSIと

略されます。

 

このCRBSIは疑うことが大事で、治療には

抜去+抗菌薬の投与が基本です。でも、

患者さんの状態によっては抜けない、

抜きたくない、抜いても次を入れられない

という切羽詰まった状況も出てきます。

つまり、感染でなければ残しておきたい・・・・。

 

こんな時はどう判断したら良いでしょう?

 

一つ参考になる方法が松永先生から紹介

されていました。それは、CRBSIを疑った

ら末梢血から血培1セットとカテーテルから

血培を1セットそれぞれ採取します。末梢血

に比べて、カテーテル血の方が2時間以上

速く培養陽性となればCRBSIと判断して

良いだろうとのことでした。

 

重症患者さんほど判断に悩む時が多いので、

試してみる価値がありそうですね。

 (編集長)

 

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春の合同病院説明会のご案内

春休みに病院説明会が開催されます。

当院も参加しますので、ぜひブースに

お越しください!

 

茨城県臨床研修病院合同説明会

日時:平成30年3月11日(日) 午後1時~午後5時

場所:イーアスつくば 2Fイーアスホール

詳細はこちら

http://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/jinzai/ishikakuho/isei/ishikakuho/mstudent/godosetsumeikai.html

 

レジナビフェアスプリング2018東京

日時:平成30年3月18日(日)午前10時~午後5時

場所:東京ビックサイト 西1ホール

詳細はこちら

https://www.residentnavi.com/rnfair/ts180318

 

 

◆春休みを利用して、当院へ病院見学に

 来ませんか?

 

当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?

どんな生活を送っているのか?

あなたの目で確かめてみてください。

病院見学に興味のある方、

参加してみたい方こちらからご連絡ください。

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html

 

◆感想やコメントはFacebookページから

 お願いします!

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