臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
期外収縮 その3
期外収縮の続きです。
期外収縮は、臨床で一番
遭遇する頻度の高い
不整脈です。
具体的には、健診で指摘されて
内科外来を受診したり、
入院中なら、看護師さんから
「先生!モニターで期外収縮が
頻発してます。」といったコールが
来ます。
では、期外収縮に遭遇したら
どのように対応したら良いでしょう?
↓
↓
一言で言ってしまえば、
心室期外収縮(PVC)であっても
上室期外収縮(SVPC)であっても
経過観察(つまり何もしない)のが
基本方針です。
入院中の患者さんの場合、
いくら看護師さんから報告されても
知ったふりして抗不整脈薬を処方
するのは、アブナイのでやめましょう。
でも、何もしないからといって、
あなたは、その場から立ち去っては
いけません。
患者さんに対して、何もしなくとも、
あなたにはするべきことがあります。
↓
↓
それは、入院病名や状態の把握、
そして、心臓の基礎疾患の有無、
内服薬や点滴などの薬剤の確認
腎機能や電解質異常の有無を
カルテや看護師さんから確認
しましょう。
もし、心筋梗塞の既往があって、
EF30%と心機能が悪い患者さん
であれば、対応が変わってくるかも
しれません。
一方で、ERに期外収縮の症状で
受診した患者さんなら、
上記の確認はもちろんですが、
期外収縮が増える誘因を問診で
探りましょう。
具体的には
・アルコール
・カフェイン(コーヒーやスタミナドリンク)
・睡眠不足
・喫煙
・喘息治療薬(β刺激吸入薬・貼付薬、
テオフィリンなど)
患者さんが誘因に気づくだけでも
症状が軽減することがあります。
どうしても症状が強い場合は
少量のβ遮断薬を処方して
近日中に循環器内科外来を受診
させてください。
(編集長)
ERで診察中
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
水戸済生会総合病院の臨床研修は
『総合診断能力を有するスペシャリスト』
を目指します
◆病院見学のススメ
当院へ病院見学に来ませんか?
当院の研修医が
どんなふうに仕事しているのか?
どんな生活を送っているのか?
あなたの目で確かめてみてください!
病院見学をご希望の方は、
こちらからご連絡ください。
↓
https://recruit-mito-saisei.jp/entry
◆感想やコメントはFacebookページから
お願いします!
↓
https://www.facebook.com/mitosaiseikai/
—–