臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
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紫斑を生ずる感染症・・・松永先生の感染症レクチャー
9月に開催された松永先生の感染症レクチャー@Zoomからです。今回のテーマは「感染症Emergency」でしたが、その中で強調されていたポイントの一つを紹介します。
それは「所見が感染そのものによるとは限らない」
どういう事かというと、「感染による局所の所見なのか?全身の反応なのか?を考えながら対応する必要がある」ということです。
あまりピンとこないあなたに、具体的な例を挙げると、
意識障害 ≠ 中枢神経系感染症
嘔吐・下痢 ≠ 消化器感染症
これは何となく分かりますよね?
その中で皮膚所見、特に紫斑の出現は、局所感染としても全身状態の表出としても重要なのでまとめておきます。
<紫斑を生ずる感染症>・・・・部位から
局所・・・皮膚軟部組織感染
・壊死性筋膜炎
・ガス壊疽
全身状態の表出として
・感染性心内膜炎
・電撃性紫斑病:肺炎球菌、髄膜炎菌、ロッキー山脈紅斑熱など
・DIC
<点状出血/紫斑を生ずる微生物>
・細菌
GPC:肺炎球菌、黄色ブドウ球菌
GNC:髄膜炎菌、淋菌
GNR:敗血症からのDICとして、カプノサイトファーガ
非定型:リケッチア
・ウイルス
デング熱
ヘルペス属(EBV、CMV)
・寄生虫
マラリア
紫斑の広がりはRed flag signです!
感染による局所の所見なのか?全身の反応なのか?を意識しながら、病歴や身体所見を取るようにしてください。
(編集長)
これからPICC2件♪
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