臨床研修ブログ

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下部尿路障害 その1

2019.11.28
カテゴリー: カンファレンス 内科

日常臨床では、頻尿や尿閉など

排尿に関わる問題に非常に多く

遭遇します。

 

そのたびに泌尿器科に相談できる

のであればいいですが、そうとも

限りません。

 

今回から、当院泌尿器科の

アラレちゃんが下部尿路障害に

ついて解説してくれます。

 

アラレちゃんは以前に当院で

半年ほど初期研修を行っていた

こともあり、初期研修医が

間違いに陥りやすいところも

よくわかっています♡

 

今回は、下部尿路機能のまとめです。

 

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<下部尿路機能>

泌尿器は腎臓でろ過した血中の

老廃物を、尿管から膀胱へ貯留し、

尿道を通して体外へ排泄する器官

である。

 

これに加え、男性は前立腺が

膀胱の下にあり、中を尿道が

通っている。

 

腎臓は絶えず尿をつくり、尿管から

流れ出るため、常に尿が体外へ

出ないように膀胱に尿を貯留する

ことで日常生活を送ることができる。

 

この機構は、膀胱排尿筋

尿道括約筋が、収縮と弛緩の

協調運動を行うことで管理している。

 

 

・正常の蓄尿とは

十分な尿量を低圧状態で膀胱内に

ためられ(300-400ml)、適切な量が

たまると尿意を感じる。また、尿意を

感じても我慢でき、漏れない。

排尿筋   :弛緩  (コンプライアンス良好)

尿道括約筋:収縮

 

・正常の排尿とは

膀胱内にたまった尿を、低い尿道

抵抗で、残尿のない状態で、随意的

かつ速やかに排出できる。

排尿筋   :収縮

尿道括約筋:弛緩

(アラレちゃん)

 

深夜のER 重症患者さんをICUに移送中

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水戸済生会総合病院の臨床研修は

『総合診断能力を有するスペシャリスト』

を目指します

 

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