臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

メディカルラリーのことはじめ

2019.06.29
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

前回はメディカルラリーで

頭が真っ白になった話を紹介しました。

 

臨調感あふれるラリーは、

うまくいけば達成感がハンパないですし、

うまくいかない時は、悔しくてリベンジを

誓うことになります(笑)。

 

そんなメディカルラリーですが、

そもそもの由来をご存知でしょうか?

 

じつは、日本のメディカルラリーは

2002年に開催された大阪の

千里メディカルラリーが国内最初です。

 

なぜ国内でラリーが開催される

ことになったのか?

 

これには当院の前救命救急センター長

である須田先生が深く絡んでいます。

 

須田先生は、とっくに還暦を過ぎて

救命救急センター長を、現在の

村岡先生に譲られました。

 

ところが今でもふらっと現れて、

ドクターカーやドクターヘリに

乗っている、筋金入りの救急医です。

何度かテレビでも紹介されたことが

あるので、もしかしたらご覧に

なった方もいるかもしれません。

 

その須田先生が、海外で

メディカルラリーというものが

開催されていると聞いて、2001年に

友人の2人のドクターと共に参加

しました。

 

そのラリーは今から20年以上前の

1997年からチェコで開催されている

「Rallye Rejviz(ラリー・レビー)」で、

メディカルラリーの元祖と呼ばれる

ものです。

 

須田先生らはこの大会に日本から

初めて参加した訳ですが、

結果は散々なものだったそうです。

 

車で指定された場所に行き、建物の

中に入った途端に銃で撃たれて

すぐにゲームオーバーになったり、

診断を付けることに気を取られ

過ぎて時間切れになったりと、

大会スタッフには

「何しに日本から来たんだ?」

と言われたそうです。

 

安全確認をしないで救急活動を

始めてはダメという基本が頭に

無かったり、院内の救急室と

同じ感覚で野外での活動を

したことが敗因ですが、須田先生

らはかなりショックを受けたそうです。

 

でも、町中がラリーのステージに

なっていて、実際の車がひっくり

返してあったり、臨調感たっぷりで

非常に楽しかったそうです。

 

それから日本に帰ってきて、

一緒に参加した先生方と国内で

ラリーをやろうということになり

翌年の千里メディカルラリー開催に

至ったという話です。

 

水戸医学生セミナーのメディカル

ラリーは、今でこそ救急科のスタッフや

研修医がシナリオを作っていますが、

当初は須田先生がシナリオを作って

くれていました。

 

そう言った意味で、日本初のメディカル

ラリーの流れをくむ由緒正しい(?)

ラリーと言えるかもしれません。

 

そして国内唯一の医学生限定の

メディカルラリーでもあります。

 

ぜひ、あなたもメディカルラリーに

挑戦してください!

 

開催要項

【日程】

令和元年8月2日(金)、3日(土) 1泊2日

 

【場所】

水戸済生会総合病院と水戸協同病院 

宿泊は水戸市内のビジネスホテルを予定

 

【対象】

全国の医学部4年生、5年生、6年生 

計12名 

 

【内容】 

1日目午前  

水戸済生会総合病院でのICLS

およびJATEC、MCLSの講習

 

1日目午後  

水戸協同病院での内科ラウンド、

症例検討会

       

2日目午前  

水戸済生会総合病院での

ミニメディカルラリー

 

2日目午後  

セミナーのまとめ

 

【費用】

宿泊費およびセミナー中のお弁当は

当方で負担しますが、当院までの

往復の交通費はご負担ください。

 

第20回水戸医学生セミナーの申込みは

水戸済生会総合病院のリクルートサイト

https://recruit-mito-saisei.jp/

にアクセスして、

イベント申し込みフォームより、

必要事項を明記のうえ

お申し込みください!

(編集長)

—–