臨床研修ブログ

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感染症Emergency・・・松永先生の感染症カンファ

2019.09.14

本年度3回目の松永先生の

感染症カンファが開催されました。

 

今回のテーマは「感染症Emergency」

 

カンファの中から、いいところを

ご紹介します。

 

Emergencyには色々な意味がありますが、

感染症におけるEmergencyには

 

・時間

  経過が速い

・重症度

   局所の問題(壊死など)

   全身の問題(循環・呼吸動態)

・部位

   局所(髄膜、咽頭周囲、眼窩など

             重篤な機能障害が残る)

   全身(Focus不明のSeptic shock)

 

といくつかの意味があります。

 

今回の大事なメッセージとしては

「Emergencyであってもアプローチ

基本通り」

 

つまり、

診断の二つの軸:どこで?なにが?

治療の二つの軸:化学的と物理的

経過観察の二つの軸:全身か?局所か?

 

過去の記事はこちら

どこで?何が?

化学的と物理的

全身か?局所か?

 

でも、Emergencyですから

診断と治療を同時に

進めていく必要があります。

さらに全身状態、すなわり

バイタルの安定化は最重要です。

 

具体例として、

・壊死性筋膜炎

・ガス壊疽

・Toxic Shock Syndrome(TSS)

・MSSAの感染性心内膜炎

・髄膜炎性菌血症

・Postsplenectomy Sepsis(PSS)

・Ludwing angina(Orbital cellulitis)

・接合菌症

・髄膜炎

 

など多くの症例を提示しながらの

レクチャーだったのですが、研修医に

感想を聞くと「衝撃的な写真が印象的

でした」と、感想が出たほどでした。

 

次回は髄膜炎について紹介します。

(編集長)

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