臨床研修ブログ

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肺炎患者の対応 その5

2019.08.29
カテゴリー: カンファレンス 内科

院内肺炎(HAP)の続きです。

 

HAPの治療の流れは、

①敗血症の有無の判断

②重症度の判断

③耐性菌リスクの判断

 

特に、重症度の判断は、

A-DROPではなく、

I-ROADと、2つの重症度

規定因子を用いて評価します。

 

では、③の耐性菌のリスクは

どう考えればいいのでしょうか?

 

成人肺炎診療ガイドライン2017では、

次のようなものを、耐性菌のリスク

因子に挙げています。

 

さらに考慮すべき起炎菌はとして

下記のようなものを挙げています。

こう考えると、「HAPだから、

緑膿菌もカバーしなければ」と

いうのは必ずしも正しくありません。

 

さらに、現実問題として、緑膿菌や

ESBLを考慮して、ペネム系抗菌薬を

最初から使ってしまうと、次の手が

なくなってしまい、非常に困ります。

 

「HAPだから緑膿菌も、ESBLもカバー」

ではなく、起炎菌は何なのか?

ホントにカバーする必要があるのか?

この点を意識しながら抗菌薬を

考えてみてください。

 

次回はVAPを紹介します。

 (編集長)

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◆松永先生の感染症カンファ

松永先生の感染症カンファを

下記日程で開催します。

院外からの参加も歓迎します!

 

令和元年9月10日(火)13時より

 

参加を希望される方はこちらにご連絡ください!

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