臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

こどもの急性硬膜下血腫?!

2019.10.05

あなたが当直中のERに、生後4カ月の

男児が搬送されてきました。

 

主訴は大量の嘔吐。

正常分娩で周産期には問題なし。

 

寝かせようとしたら、大量のミルクを

嘔吐し、その後に様子が変で、視線も

合わなくなったので救急要請。

下痢は無し。

 

ABCDの評価を行い、その後に頭部CTを

施行したところ、急性硬膜下血腫と診断

されました。

 

いったい何があったのでしょう?

そして、あなたはどう行動すべきですか?

これは水戸医学生‘小児科’セミナー

過去に取り上げられた内容の一部です。

 

PALSだけでなく、臨床で遭遇する問題も

取り上げており、ER当直をするあなたにも

役立つ内容が盛りだくさんです。

 

3年前から隣接する茨城県立こども病院

との共催で始まったこのセミナーは

大変好評で、下記日程で今年も開催する

ことが決まりました!

 

近日中に募集を開始しますので、

このブログを見逃さないように

ご注目ください!

 

【開催概要】

日時:2019年12月7日(土)

   8:30開始予定

場所:水戸済生会総合病院、

   茨城県立こども病院

対象:小児医療に関心のある

   全国の医学生・学年は問いません

   12名 定員になり次第締め切ります

費用:無料

   昼食も準備いたします。

   当院までの交通費はご負担ください

 

ちなみに、冒頭の症例では

真っ先に虐待を疑います。

 

基本的に、家庭内の転倒や転落では

重症頭部外傷は起こり得ないとされ、

乳幼児の急性硬膜下血種の95%は

虐待によるものと言われています。

 

そして虐待を疑ったら、警察と

児童相談所に連絡します。

(編集長)

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