臨床研修ブログ

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けいれんの初期対応・・・・第4回水戸医学生“小児科”セミナーより

2019.12.14

水戸医学生“小児科”セミナー

ミニレクチャーから紹介します。

 

最初は、塚田先生から

けいれんの初期対応についての

レクチャーがありました。

 

けいれんを主訴にERを受診する

小児はしばしば経験しますが、

実際にけいれん発作中に診察する

ことはあまりありません。

 

では、けいれんを主訴に搬送されて

来たけど、すでに発作が止まっている

ときには、どんなことを家族(母親)に

尋ねればいいでしょうか?

考えてみてください。

聞き出すポイントとして

・どのような様子で始まったか?

・発作の前から、何か変化がったか?

 (発熱、怠薬、嘔気など)

・けいれん中の様子

 (意識の有無、眼球運動、瞳孔、

 上下肢の様子、顔色)

・持続時間

 

つまり、再現VTRをあなたが作るつもりで

詳細に聞き出しましょう。

 

では、けいれんが止まった後の

観察・評価は、どんなことに注意して

おけばいいのでしょうか?

こちらも考えてみてください。

塚田先生は

・不自然な筋緊張や麻痺はないか?

・話したり、泣いたりするか?

・視線は合うか?

・遊んだりする元気があるか?

これらを挙げています。

重要なことは、けいれんが止まった

こと、意識声明であることを確認

することです。

 

何故かと言えば、ご存知の通り

長引くけいれんはけいれん重責

として、けいれんを止めなくては

ならないからです。

 

では、目の前でけいれん発作が

まさに起こっている状況なら、

あなたはどう対応すればいいでしょう?

塚田先生だったら(=あなただったら)

⓪人員確保

①処置、観察ができる部屋に移動

②酸素投与、モニター装着、

 (さらに末梢路確保、補助喚起)

③呼吸、循環の評価、瞳孔、

 筋緊張の確認(可能なら動画撮影)

④抗けいれん薬の用意

 (ミダゾラム0.3㎎/㎏筋注または点鼻)

⑤5分経っても止まらなければ

 抗けいれん薬の投与

 

こんな感じで迅速に対応できるように

普段から頭の中でシュミレーションして

おいてください。

(編集長)

 

塚田先生のレクチャー風景

ポケモンを覚えておくとよい

というお話もしていました。

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