臨床研修ブログ
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急性胆嚢炎 その3
前回は急性胆嚢炎の重症度判定
について紹介しました。
今回は治療に関してです。
【急性胆嚢炎の治療】
①初期治療の開始
・モニタリングの上で、十分な補液、
抗菌薬投与、鎮痛剤投与などの
初期治療を開始する
・緊急ドレナージに即応できるように
絶食が基本
・ショック、意識障害、急性呼吸障害、
急性腎障害、肝障害、DICのいずれかを
認める場合、適切な臓器サポートや
呼吸循環管理(人工呼吸器、気管挿管、
昇圧剤の使用など)と共に、
緊急胆道ドレナージを考慮
②重症度別に加療内容を検討
重症度別の加療について
CCI(チャールソン併存疾患指数)と
ASA-PS(米国麻酔科学会術前状態分類)
を用いて,耐術能を評価する。
そのうえで、ドレナージ(PTGBD、内視鏡下
胆嚢ドレナージなど)や外科手術(腹腔鏡下
胆嚢摘出術、腹腔鏡下胆嚢亜全摘、
開腹手術)の適応を判断
【軽症】
耐術と判断
⇒発症早期の腹腔鏡下胆嚢摘出術が望ましい
耐術と判断できない
⇒保存的加療を行い、状態改善後に胆嚢摘出
【中等症』
耐術と判断
⇒発症後早期の腹腔鏡下胆嚢摘出術が
望ましい、術中所見で開腹への移行も考慮
耐術と判断できない
⇒保存的加療、胆嚢ドレナージを考慮
【重症】
臓器障害の程度を判断、正常化に努め、
抗菌薬投与
耐術と判断
⇒全身状態管理下に腹腔鏡下胆嚢
摘出術を考慮できる
耐術と判断できない
⇒保存的加療を行い、炎症コントロール
不能例には緊急または早期の胆嚢
ドレナージを考慮
【再発率】
保存加療または手術待機中の再発率
⇒19~36%
PTGBD後の胆嚢摘出術非施行例
⇒22~47%
(マッキー)
一生懸命のぞき込んでいます!
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