臨床研修ブログ
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病棟での問診のコツ その1
病棟デビューして、あっという間に2週間が過ぎましたね。
担当患者さんも割り当てられたけど、全然把握できない・・・、というあなた。心配いりません。最初からできる人はほとんどいません。大きく環境が変わったばかりですので、あせらずにやっていきましょう。
さて、病棟では担当患者さんのところに行って話を聞きます。病歴、既往歴、生活歴などを改めて聞き出すことは基本です。さらに高齢者の場合は、ADLはもちろん、家族の状況や介護保険の有無、現在利用している介護サービスを把握しましょう。
本来は家族からも話を聞きたいところですが、この1年は、コロナの影響で病棟に家族が立ち入ることが制限されており、家族からの情報収集はかなり困難な状況です。でも、機会があれば家族からもいろいろ聞き出しましょう。
とは言っても、患者さんと何となく話しにくい、うまく聞き出せないなんてことがありますよね。家族だとなおさらかもしれません。患者さんや家族から話を聞きだすには、どんなことに注意したら良いでしょう?ここでは病棟での問診のコツを紹介します。
1.挨拶と自己紹介
病棟に入院してきた患者さんのところへ行ったら、まずは挨拶です。「こんにちは。入院中に□□先生と一緒に担当します研修医の○○です。」
この時に患者さんの名前を確認を忘れないように。編集長も話していたら、じつは全然別の患者さんだった、という経験があります。特に慣れていない時ほど注意しましょう。
また、もし家族がいれば家族にも挨拶すると同時に、患者さんとの関係を聞いておきます。「失礼ですが、ご関係は?」と言えばOK
これも編集長の経験談ですが、明らかに奥さんと思われる女性が入院に付き添ってきたので、「奥さまですね。今回の入院では・・・」などと話し始めたら、、奥さんは亡くなっていて、年の近い妹さんが一緒に来ていたなんてこともあります。
家族のことは後で聞こうと思っても、何となく聞きにくくなるので、最初の時点で聞き出しておくのがポイントです。家族がいない時は、患者さんに誰に電話など連絡をとるのが良いのか確認しておきましょう
2.患者さんの状態を尋ねる
病棟には、基本的に具合の悪い患者さんが入院してきます。そこで、いろいろ問診する前に「今のお加減はいかがですか?」「少し話を伺ってもいいですか?」と一言尋ねてください。
もちろん検査入院などでは体調も悪くない場合もありますが、外来受診から入院までの間に状態の変化がないかを、最初に聞きましょう。その後で「今日はどうしましたか?」など、患者さんが自由に話せるような質問から始めて、最初の数分間だけでも、こちらから言葉を挟まずに聞くことに徹しましょう。
続きは次回に
(編集長)
カンファ中(ちょっと密ですが・・・・)
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