臨床研修ブログ

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「おひたし」は出来ていますか?

2024.04.16
カテゴリー: 初期研修

今回はJ2のあなた向けの内容です。もちろんJ1にも医学生にも役立つ内容ですので、ぜひご覧ください。

 

あなたは「ほうれんそう」を聞いたことがあると思います。もちろん、ほう(報告)・れん(連絡)・そう(相談)のことです。

 

だれでも指導医などから「対応に困ったら、すぐに連絡をくれ」とか「相談してくれ」と言われた経験があるはずですが、実際のところすぐに連絡して、相談しているでしょうか?

 

「なんか忙しそうで声をかけにくい・・・」とか「聞いたら怒られるかな?」とか、ためらってしまうことが多いのではないでしょうか?

 

でもこれって、指導医の先生によるところも大きいですよね?つまり、相談しやすい指導医と相談しにくい指導医がいるのですが、いったい何が違うのでしょうか?

 

こんな時に思い出してほしいのが「おひたし」です。

 

「おひたし」とは

お:怒らない

ひ:否定しない

た:(必要があれば)助ける

し:指示する 

 

つまり安心して報告、連絡、相談できるように、あなたが現場の雰囲気を作ることが必要という意味です。

 

J1が入ってきて病棟やERで指導するとき、あなたにとっては当たり前の対応も、J1にとっては初めてのことでどうしていいか分かりません。1年前のあなた自身を思い出してみればわかることと言え、つい声をかけにくいオーラを出しているかもしれません。

 

J1や看護師さんからの連絡を「そんな(つまらない)こと・・・」とか、「いま忙しいのに・・・」という感じで、たとえ言葉に出さなくとも、そんな雰囲気を敏感に感じ取って話しにくくなります。そのうちにどんどん情報が来るのが遅くなり、「なんでこんなことになるまで連絡くれないの!」と、あなたも、そして患者さんも不幸になってしまいます。

 

普段から報告、連絡、相談をしても大丈夫な先生だと思ってもらえるように、あなたも「おひたし」が出来ているのか、ぜひ振り返ってみてください。

(編集長)

ERの一コマ

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