臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

失敗の取り扱い方

2018.01.06
カテゴリー: 初期研修

年末年始に見つけたネタを紹介します。

原田隆史というモチベーションとか人材

育成などに関する本を多く書かれている

方の文章に、失敗の取り扱い方というのが

ありました。

 

原田先生によると、

人は失敗を

1.直視しない(向き合わない)

2.後回しにする

3.人のせいにする

4.忘れようとする

その結果

5.繰り返す

 のだそうです。

 

つまり「失敗をなかった」ことにする

= 「あれは失敗ではなかった」

としてしまう。

これは最悪の対応ですね。

 

この裏には、「失敗を認めたくない」

「失敗は悪である」、「失敗は無駄である」

と捉えているから、こう考えてしまうのだ

そうです。

 

失敗の原因と向き合い、分析し、

自分を成長させるヒントにする

これが正しい失敗の対処法です。

 

無かったことにするのではなく、

自分で向き合い、カタを付けるしかないと。

 

なるほどと、すごく腑に落ちました。

 

誰でも失敗はします。

編集長も小さい失敗はもちろん、

(人には言えないような)大きな失敗も

たくさんしてきました。

 

ただ、失敗を失敗と認識していないことも

よくあります。

 

例えば、

・いつも同じような問題で間違える。

・いつも同じオーダーを間違える。

・いつも看護師さんに同じことを言われる。

・いつも似たようなことで患者さんと

 トラブルになる。

 

あなたは、こんなことを無かったことに

していませんか?

             (編集長)

夕方の回診中

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アルドステロン症の見つけ方  その5

2018.01.04
カテゴリー: カンファレンス循環器

 前回はカプトプリル負荷試験など機能検査で

原発性アルドステロン症(PA)と診断された

後の対応について紹介しました。

 

次に知りたいことは片側性か、両側性かで、

最初にやることはCTでした。ただし、

一般にPAでは腫瘍サイズが小さいので、

CTで腫瘍が分からなくとも否定は

できません。

 

もし、仮に片側性病変だったとしても、

患者さんが手術を望まない、

もしくは手術できない状況であれば、

ここで打ち止めです。

この後は内科的治療になります。

 

一般論として、片側病変であれば

病側の副腎摘出を勧めますが、

じつは副腎摘出と内科的治療とで、

長期的な臓器障害や生命予後を比較した

エビデンスはありません。

 

なので、手術を希望しなければ

内科的治療としてアルドステロン拮抗薬

(スピロノラクトンやエプレレノン)を

服用してもらいます。

 

通常はスピロノラクトンで100㎎~200㎎/日

ほど必要になりますが、カリウム値を

見ながら用量を調整していきます。

 

一方、CTで片側性が疑われたり、

両側性かどうかはっきりしない場合で

患者さんが手術をしてでも血圧の

コントロールを得たり、降圧剤を

減らしたいと思っているのであれば、

次にすることは局在診断、具体的には

副腎静脈サンプリング(Adrenal venous

sampling:AVS)を行います。

 

次回はAVSについて紹介します。

             (編集長)

年末のICUの一コマ

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新年のご挨拶

2018.01.02
カテゴリー: 初期研修

ブログ読者のみなさま

 

新年あけましておめでとうございます。

 

本年もこのブログをどうぞ

よろしくお願い申し上げます。

 

昨年の最初のブログには、

将来計画についての記事を載せました。

昨年の記事を読む

 

さて、新しい年が始まりましたが
自分の将来計画をイメージしつつ、

今年の目標を決めましたか?
 

もちろん6年生のあなたには

「国試合格」という大きな目標

がありますね。

 

残された時間を有効に使って、

最後まで頑張ってくださいね。

 

ちなみに編集長は、個人的に
・運動&ダイエット
・英語の習得
この2つを毎年(心の中で)目標に

掲げているのですが、

もう何年も変わっていません・・・。

何故かというと、こういった目標は
漠然としすぎていてなかなか
達成することができないからです。

「何を、どこで、いつ、誰と、
どれくらいの期間でするのか」まで
具体的に落としこんでいないと
実行に移される可能性は低いそうです。

つまり、目標をプロセスに分解して
具体的なアクションをイメージできる
目標にすることが大事なんだそうです。

 

ということで編集長も、今年こそは

具体的な行動を起こせるような

目標を考えてみようと思っています。

あなたも将来計画を立てて、その中で

何ができるかを「現実的に考える」のが

成長するためのコツかもしれません。

 

お正月の間に少し時間を取って

考えてみてはどうでしょうか。

あなたにとって2018年が、

飛躍の1年になりますように。

(編集長

 

 

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