臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
水戸済生会の専門研修・・・救急科
当院は日本救急医学会が定める
救急科専門医指定施設です。
ちなみに茨城県内には当院を含め
8つの専門医指定施設があります。
現状で救急専門医を取得しようとする場合は
・3年以上の学会加入歴と5年以上の臨床経験
・救急科専門医指定施設あるいは
同等の施設で3年以上の臨床修練
・必修項目を含むおよそ100例の手技・
処置の経験
・急性疾病、外因性救急、ショック、
来院時心肺停止の症例合計50例
以上が必要となります。
これら書類審査をパスしたのち、筆記試験を
経て救急科専門医を取得できます。
これらの要件はすべて当院で
十分満たすことができます。
このため当救命救急センターの
救急専門医数は茨城県内で
最多となっています。
今後、新専門医制度に移行すると、
茨城県で研修を行う場合には
筑波大学附属病院もしくは
筑波メディカルセンターを基幹病院として
県内各地の救急診療科・救命救急センターを
ローテーションする形となります。
(詳しいプログラムについては学会および
両施設のホームページを参照ください)
各施設いろいろな特色がありますが、
当救命救急センターの売りは
ドクターカーやドクターヘリなどの
「プレホスピタル医療」と
当院の総合周産期母子医療センターや
隣接する県立こども病院と連携できる
「周産期・小児救急」と言えるでしょう。
いずれも的確な判断力と
素早い処置を必要とする領域であり、
まさに救命救急医の醍醐味が
味わえる現場となっています。
その他にもER/救急対応やICU管理は
もちろん、院内急変対応、災害医療、
院内外での教育・研修、MC業務、
スポーツ大会での救護業務など
仕事の幅が非常に広く、
かつ魅力的な内容になっています。
当院は筑波大学附属病院および
筑波メディカルセンター病院の
連携施設となっているので、
興味のある方はぜひ当院のローテーションが
含まれるプログラムを選択してください。
ただし、プレホスピタル医療については
数か月の研修では単にドクターカーに
「乗った」ドクターヘリに「乗った」だけ
で終わってしまいます。
救命医としてドクターカーの現場で
何ができるか、
ドクターヘリで出動した先で
何ができるかを経験するには、
できる限り長期のローテーションが望ましい
と考えています。
興味がある方は、
いつでも気軽に見学にお越しください!
ぜひ一緒に救命の現場を味わいましょう!
(白ひげ救急医)
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◆松永先生の感染症カンファ
松永先生の感染症カンファを
下記日程で開催します。
院外からの参加も歓迎します!
平成30年9月11日(火)
13時より
参加を希望される方はこちらにご連絡ください!
↓
http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html
病院見学や、その他のご質問・お問い合わせは
こちらからご連絡ください。
↓
http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html
◆感想やコメントはFacebookページから
お願いします!
↓
https://www.facebook.com/mitosaiseikai/
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低ナトリウム血症の対処5
今までずっと外来でフォローしてきた
70歳代の患者さん。症状はないけど、
いきなり低Na血症になってしまいました。
当初はフロセミドの影響を考えて中止
したものの低Na血症は改善せず、
SIADHの診断に至りました。
ここでSIADHをまとめてみましょう。
SIADH(Syndrome of inappropriate
antidiuresis hormone)とは
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群と
訳されていますが、尿量を減少させる
作用を持つホルモンである
バソプレッシンが血漿浸透圧に
対して不適切に分泌、または作用する
ことによっておこる症候群です。
診断は
<必須所見>
① 血漿浸透圧<275mOsm/kg
② 尿浸透圧>100mOsm/L
③ 体液量が正常
④ 通常の塩分摂取状態で
尿Na排泄>40mmol/L
⑤ 副腎、甲状腺機能が正常
⑥ 利尿剤の使用がない
<参考所見>
・血清尿酸値<4 mg/dL
・血清尿素窒素< 10 mg/dL
・FENa >1 % ;FEUN > 55%
・生理食塩水投与で改善しない
・水制限にて低Na血症が補正
・水負荷試験で異常結果
・体液量正常な低Na血症における
バソプレッシン値の上昇
(NEJM 2007; 356;2064-72)
ここで不思議に思うかもしれませんが、
バソプレッシン値の上昇が参考所見に
なっていることです。
そもそもバソプレッシンは低浸透圧時
には分泌されないはずのものです。
測定出来てしまうこと自体が異常です。
しかし(古典的)SIADHを調べていくと、
バソプレッシン値が必ずしも上昇している
訳ではないので、最近はSIAD
(Syndrome of inappropriate antidiuresis)と
いうことが提唱されているようです。
そして重要なこととして、SIADHは
あくまで二次性に起こるものです。
つまりSIADHになったきっかけがあるので
それを探しに行く必要があります。
SIADHの原因には
肺疾患:肺炎、肺結核、肺腫瘍、気管支喘息、
陽圧換気、肺アスペルギルス症
脳疾患:髄膜炎、脳炎、くも膜下出血、脳梗塞、
脳出血、脳腫瘍、外傷
悪性腫瘍:肺癌(特に小細胞癌)、膵癌
薬剤:カルバマゼピン、ビンクリスチン、
アミトリプチン、イミプラミン、SSRI、NSAIDs
などがあります。
(他にもたくさんあるので、成書をご覧ください)
次回はSIADHの治療について
紹介します。
(編集長)
医局ラウンジで症例の相談中
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◆松永先生の感染症カンファ
松永先生の感染症カンファを
下記日程で開催します。
院外からの参加も歓迎します!
平成30年9月11日(火)
13時より
参加を希望される方はこちらにご連絡ください!
↓
http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html
病院見学や、その他のご質問・お問い合わせは
こちらからご連絡ください。
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【お知らせ】平成30年度第2回目 “こどもの診療ワークショップ in 水戸” 開催のご案内
当院と隣接する茨城県立こども病院
の主催で、本年度2回目となる初期研修医を
対象としたワークショップが開催されます。
興味のある方はぜひご参加ください。
半日のコースですが食物アレルギー、
喘息、さらに小児の心エコーと内容は
盛りだくさんです。
さらに施設見学や専攻医説明会もあるため、
こども病院での専門研修を考えている
あなたにとってチャンスです。
ちなみに2年前から当院と県立こども病院との
共催で「水戸医学生“小児科”セミナー」を
開催していますが、今年も開催に向けて
準備中です。準備が整いしだいご案内
する予定です。
今回のワークショップも、
水戸医学生“小児科”セミナーも、
小児科に関心のあるあなたにお勧めです!
なお、今回は初期研修医を対象に
していますが、小児科に関心のある
医学生の参加も可能です。
当院もしくは県立こども病院にメールで
お問い合わせください。
(編集長)
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◆松永先生の感染症カンファ
松永先生の感染症カンファを
下記日程で開催します。
院外からの参加も歓迎します!
平成30年9月11日(火)
13時より
参加を希望される方はこちらにご連絡ください!
↓
http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html
病院見学や、その他のご質問・お問い合わせは
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