
臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
研修は双方向のコミュニケーション・・・なべおたま
前回のこのブログでは、初期研修中の必修ローテーションの意義について書きました。とは言っても、あまり気乗りしない診療科もあるのが正直なところだと思います。
でも、ここで考えてみて欲しいのですが、あまり乗り気じゃない研修医を指導する側は、どんな気持ちでやっているでしょうか?
教えられる側がつまらなそうな雰囲気をだしていたら、教える側は当然テンションが下がります。逆に、研修医が積極的で一生懸命なら、指導医がたとえ当直明けで疲れていても、ちゃんと教えようとか、やらせてみようという気になります。
であれば、イイ感じで指導医からいろいろと教えてもらった方が良いと思いませんか?
良い研修をするためには、あなたと指導医との双方向のコミュニケーションが必要だと認識することが重要です。
そんな時に、指導医のテンションをあげるためのワードがなべおたまです。
な:「なるほど」
べ:「勉強になります」
お:「おっしゃる通りです」
た:「確かに」
ま:「またご指導よろしくお願いします」
この「なべおたま」はスーパー指導医として有名な福井大学の林寛之先生が言っていたことです。だいぶ前にネット記事に書いてあったのを読んで、すごく腑に落ちる内容だったので、だいぶ前から初期研修医のオリエンテーションで紹介してきました(実は今年のオリエンテーションでは時間の関係で紹介できなかったのですが、あなたにはぜひ覚えておいてもらいたいです)。
林先生は「あいづち上手は、教えられ上手」とも言っています。研修医の側から指導医をうまくをのせれば、いろいろやらせてもらえるはずです。ぜひ、双方向のコミュニケーションを意識してみてください!
(編集長)
J2がカルテの使い方を指導中
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初期研修で、なぜローテーションするのか?
新J1は今週一杯は各部署からのオリエンテーションとJ2とのOJTで、来週から病棟デビューになります。不安と期待が入り混じっていることと思いますが、初期研修を始める今の時期だからこそ考えてほしいことがあります。
それは「初期研修の2年間で何を得るか?」
あなたもちょっと考えてみてください。
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水戸済生会の初期研修プログラムだけでなく、各研修病院のプログラム冊子を見てみると、「理念」とか「目標」が書いてあり、その中には医師の「プロフェッショナリズム」とか「人格の涵養」といったワードが書かれています。要は「立派なお医者さんを目指しましょう」ということなのですが、ちょっとピンときません(笑)。
そこで、もう少しとらえやすくするために、編集長は普段から初期研修の大事なテーマは「プライマリケア」だと言い続けています。
「プライマリケア」と言っても奥が深いですし、どこまでをプライマリケアと定義するかはここでは取り上げませんが、例えば「息が苦しい」と訴える人に「呼吸器内科を受診して下さい」と言うのではなく、まず喘息?COPD?心不全?それとも貧血?などと鑑別を考えながら話を聞いてみる、そのうえで適切な診療科にお願いすることが「プライマリケア」の第一歩だと思います。
この「患者さんの話を聞いて、適切な診療科につなげる」ことは、まさにプロフェッショナルな行動そのものだと思いますし、この「プライマリケア」がテーマになっているので、内科、救急、外科、小児科、産婦人科、精神科、地域といった多くの診療科が必修ローテになっている訳です。
これらの必修ローテは編集長的にはとても良いことだと思うのですが、好きではない診療科のローテはあまり研修に気合が入らないと思いますし、タイパ重視の風潮があるご時世で希望の診療科が決まっている人にとっては、余計なローテは回りたくないと考えるのも良く理解できます。
ただ、医学生の時と初期研修で大きく異なるのは、患者さんに対して実際の医療行為を自分で行うことで、講義や実習では分からなかった、自分の興味や向き・不向き、診療科のリズム感が理解できるようになります。そこで新たに興味や関心がわいて、当初志望していた診療科とは別の診療科に進んだ先輩たちを何人も見てきました。
たとえローテした診療科に興味や関心を持てなかったとしても、そこで出会った指導医やスタッフをきっかけに後々のキャリア形成に思わぬ効果があったりもします。自分のやりたい診療科だけをローテーションすれば合理的に思えるかもしれませんが、必修ローテは「自身の合理性を越えた機会提供の場」と捉えてみると初期研修で得るものが大きく変わるかもしれません。
(編集長)
辞令交付式の一コマ
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今日から新年度スタート!
今日から新年度がスタートしました。
当院でも本日は入職式や合同オリエンテーションで、新J1の9名がそろって参加してくれました。そして今週は初期研修向けのオリエンテーションとOJTが続いて、病棟デビューは週明けの月曜日からの予定です。
ちなみにOJTでは、J2の先輩たちから電子カルテの使い方や採血、ルート確保などの指導を受ける予定です。新しい環境でいろいろストレスもあるはずですが、真面目に一つ一つ取り組んでいくのが大事です。
さて、最初に大きく立ちはだかる壁は、採血や点滴ルート確保などの医療行為と看護師さんとのコミュニケーションの2つになると思います。採血などは手技の習得はもちろんですが、その前の検体のオーダーや採血する際の準備、採血後の検体の流れなど、全体像も把握しておきましょう。看護師さんは初めのうちは怖いかもしれませんが(笑)、決してそんなことはありません。大事なパートナーですのでRespectの心をもって話しかけるのがコツだと思います♪
(編集長)
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