臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
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低ナトリウム血症の対処・3
今回も低Na血症の鑑別を考えていきます。
鑑別を進めるうえで最初に調べるのは
血漿浸透圧、次に尿浸透圧でした。
最初に提示した症例では
血漿浸透圧(239mOsm/l)と低く、
尿浸透圧は>100mOsm/lでした。
さて、次に調べるのは、体液量の評価です。
・体液量過剰(浮腫や胸水、腹水がある)
・体液量減少(皮膚のツルゴール低下、
口腔粘膜や舌、腋窩の乾燥)
・体液量正常
いずれかを評価します。
ここは検査データではなく、
患者さんのところに行って
自分の目で確かめてみましょう。
それから尿中Na濃度で鑑別を
進めていきます。
そのカットオフ値は
>20mEq/l、<10mEq/l
が用いられます。
スライドには主な疾患しか載せて
いませんが、成書にはたくさん
書いてあります。
一度は調べてみて下さい。
ここまでのポイントは
低Na血症を見た時は
・血症浸透圧
・尿浸透圧
・随時尿での尿中Na濃度
この3つを最初にオーダーしておけば、
かなり鑑別を進めることが出来ます。
次回は症例に戻って、どう対応
したらよいのかを考えてみましょう。
(編集長)
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