臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。
嚥下障害 その4・・・診察手順
こんにちは!研修医のおもちです☻
嚥下障害の4回目です。
今回は摂食嚥下障害患者の
診察についてです。
ここでは嚥下機能のみでなく、
患者さんの背景や全身状態を
総合的に評価することが大事です。
診察手順は以下の通りです。
【問診】
関連する様々な症状、食事中の様子、
既往歴、薬剤歴、生活環境などを
本人だけでなく、家族や介護者、
医療スタッフから聞き出します。
【精神・身体機能評価】
安全かつ確実な経口摂取のためには、
一定以上の精神・身体機能が必要で、
それを評価する必要があります。
意識レベルはJCS1桁以上が必要
とされます。また体感、頸部、上肢の
運動機能および呼吸機能を評価します。
【口腔・咽頭・喉頭などの診察】
器質的・機能的異常の評価を行います
【簡易検査】
誤嚥のスクリーニングや経過観察に
有用です。
・反復唾液飲みテスト
(RSST: Repetitive Saliva Swallowing Test)
随意的な嚥下の繰り返し能力を
評価します。嚥下を繰り返すように
指示をして、30秒で3回以上の嚥下を
正常と判定します。
・水飲みテスト
水は最も誤嚥しやすい形態なので、
潜在的な誤嚥リスクの検出に有用です。
誤嚥リスクが高い患者さんでは冷水を
1~3ml飲ませてみます。
潜在的な誤嚥をスクリーニングする時は
1回で30~100ml飲ませて評価します。
・頸部聴診法
嚥下時や嚥下後の肺野と頸部の聴診で
誤嚥や咽頭残留の有無を評価します。
(おもち)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆11月のカンファレンス予定
・バーネット先生の教育回診
医療コミュニケーションレクチャー
11月12日(火)、21日(木)
・松永先生の感染症カンファ
11月28日(木)
いずれも、院外からの参加を
歓迎します!
病院見学やカンファレンスに
参加してみたい方は
こちらからご連絡ください。
↓
https://recruit-mito-saisei.jp/entry
◆感想やコメントはFacebookページから
お願いします!
↓
https://www.facebook.com/mitosaiseikai/
—–