臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
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3カ月未満の発熱 その2・・・・第4回水戸医学生“小児科”セミナーより
池邉先生から3カ月未満の発熱に
関するミニレクチャーの続きです。
細菌感染症の場合、起炎菌としては、
新生児では
GBS(B群溶連菌)、大腸菌
1~3カ月児では
肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、大腸菌
そのほかに、
リステリア菌、髄膜炎菌、腸球菌、連鎖球菌など
もちろん、ワクチンの接種状況によって
リスクが異なってきます.
3カ月未満の発熱において敗血症、
髄膜炎以外に注意すべき疾患として
以下のものも取り上げていました。
【RSウイルス】
・1歳までに約半数、2歳までに
ほぼ100%が少なくとも1回は感染する。
・乳児早期に初感染した場合は、
細気管支炎や肺炎などの重篤な
症状を来すことがある
・新生児期に感染すると、非定型的な
症状のため診断困難な場合があり、
突然死につながる無呼吸発作を
起こすことがある。
【パレコウイルス】
・2歳までに不顕性感染、もしくは胃腸炎症状、
呼吸器症状などを来すことが多い
・新生児、乳児期早期の感染では、
時に髄膜炎・脳炎などの中枢神経感染、
敗血症様症状を呈する。
・日本では夏から冬にかけて流行
・体幹に発疹を伴うこともあるが、
約80%に手掌、測定に紅斑を認める、
・腹満(マヒ性イレウス)を伴う報告が複数あり
・CRPの低値と白血球減少傾向が特徴
【百日咳】
・乳児での重症化が知られており、
生後2か月未満の致死率はおよそ1%。
・無呼吸発作からチアノーゼ、けいれん、
呼吸停止と進展することがある
・小児では白血球数が数万にまで増加する
こともあり、リンパ球の異常増多がみられる
・カタル期のマクロライドは症状を軽減する
【川崎病】
・1歳前後に多く、3カ月未満では少ないものの、
見逃せない疾患
・全身の血管に炎症を起こし、眼球結膜の
充血、頸部リンパ節腫脹、などを来す
・早期治療により後遺症を予防できる
(標準治療はIVIg+アスピリン)
(編集長)
提示されたデータから、何を考える?
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