臨床研修ブログ

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3カ月未満の発熱 その2・・・・第4回水戸医学生“小児科”セミナーより

2019.12.21

池邉先生から3カ月未満の発熱に

関するミニレクチャーの続きです。

 

細菌感染症の場合、起炎菌としては、

新生児では 

GBS(B群溶連菌)、大腸菌

 

1~3カ月児では 

肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、大腸菌

 

そのほかに、

リステリア菌、髄膜炎菌、腸球菌、連鎖球菌など

 

もちろん、ワクチンの接種状況によって

リスクが異なってきます.

 

3カ月未満の発熱において敗血症、

髄膜炎以外に注意すべき疾患として

以下のものも取り上げていました。

 

【RSウイルス】

・1歳までに約半数、2歳までに

 ほぼ100%が少なくとも1回は感染する。

・乳児早期に初感染した場合は、

 細気管支炎や肺炎などの重篤な

 症状を来すことがある

・新生児期に感染すると、非定型的な

 症状のため診断困難な場合があり、

 突然死につながる無呼吸発作を

 起こすことがある。

 

【パレコウイルス】

・2歳までに不顕性感染、もしくは胃腸炎症状、

 呼吸器症状などを来すことが多い

・新生児、乳児期早期の感染では、

 時に髄膜炎・脳炎などの中枢神経感染、

 敗血症様症状を呈する。

・日本では夏から冬にかけて流行

・体幹に発疹を伴うこともあるが、

 約80%に手掌、測定に紅斑を認める、

・腹満(マヒ性イレウス)を伴う報告が複数あり

・CRPの低値と白血球減少傾向が特徴

 

【百日咳】

・乳児での重症化が知られており、

 生後2か月未満の致死率はおよそ1%。

・無呼吸発作からチアノーゼ、けいれん、

 呼吸停止と進展することがある

・小児では白血球数が数万にまで増加する

 こともあり、リンパ球の異常増多がみられる

・カタル期のマクロライドは症状を軽減する

 

【川崎病】

・1歳前後に多く、3カ月未満では少ないものの、

 見逃せない疾患

・全身の血管に炎症を起こし、眼球結膜の

 充血、頸部リンパ節腫脹、などを来す

・早期治療により後遺症を予防できる

 (標準治療はIVIg+アスピリン)

(編集長)

提示されたデータから、何を考える?

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