臨床研修ブログ

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点滴のコツ その3

2020.04.21
カテゴリー: 初期研修

今回も、点滴をオーダーする時の

押さえるべき4つのポイントを

紹介します。

 

前回は輸液の組成を覚えてもらい、

Na量についてのポイントを

紹介しました。

 

今回はK量とカロリーに関してです。

 

覚えておく数字は、Kの必要量で

腎機能が正常なら30~40mEq/日

です。

 

これは維持液で3~4本分と

覚えれば簡単です。

 

他に、K量に注意する薬剤は

抗菌薬のペニシリンGです。

100万単位にK1.53mEqが

含まれます。

 

感染性心内膜炎(の治療では、

大量に長期にわたって投与します。

具体的には2400万単位/日を

4週間投与するので、Kだけで

約36mEqとなってしまいます。

 

最後にカロリーですが、

1日あたり400~500Kcalは

最低欲しいところです。

 

他に経管栄養などが投与

されていなければ、

5%ブドウ糖液4本で400Kcalを

目安にすると良いと思います。

 

ちなみに、10%ブドウ糖を含んだ

輸液製剤もあります。

 

Kも10%ブドウ糖製剤も、

滴下速度が速いと血管痛を

来たします。患者さんは

結構痛がることを覚えて

おいてください。

(編集長)

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