臨床研修ブログ

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せん妄を見つけたときに考える鑑別診断

2023.04.11
カテゴリー: カンファレンス 内科

あなたも経験したことがあると思いますが、高齢者が入院すると想像以上にせん妄症状が出る人が多く、さらに激しい症状の人が多いのに驚かされると思います。逆にせん妄症状が出ない人の方が少なく、それだけコモンな疾患です。

 

せん妄は3つのパターンがあって、

・行動にあらわれるような過活動性せん妄(Hyperactive delirium)

・症状が分かりにくい低活動性せん妄(Hypoactive delirium)

・その2つがあらわれる混合型せん妄(Mix delirium)

に分けられますが、一言でいえば「せん妄とは、いつもと様子が違うこと」と思えばOKです。

 

それだけ頻繁に遭遇する高齢者のせん妄ですが、せん妄を見たときに鑑別すべきポイントを「DELIRIUM」で覚えておくと良いと思います。

 

D : Drug / Withdrawal (抗コリン作動薬、ベンゾジアゼピンからの離脱など)

E : Electrolyte / Endocrine (電解質、血糖、甲状腺機能など)

L : Line (点滴、心電図モニタ、尿道カテーテル、身体拘束など)

I : Infection (感染症)

R : Retention (尿閉、便秘)

I : Intracranial (脳梗塞、硬膜下血腫など)

U : Uremia (脱水)

M : Mortality (心筋梗塞や肺塞栓などの致死性急性疾患)

 

すぐに薬剤や身体拘束で対応せず、これらを素早く確認して、できるものは対応を変えていきましょう。

(参考文献:あめいろぐ高齢者医療)

(編集長)

まだ1週間ですが、

ガンガンPICC入れてます

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