臨床研修ブログ

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髄膜炎②・・・松永先生の感染症カンファ

2023.09.19

松永先生の感染症レクチャーから髄膜炎についての続きです。

 

髄膜炎は一刻も早く治療を開始することが肝心です。培養結果を待っているヒマはありません。

なので、年齢などを考慮して原因微生物を想定し、Empiric therapyを開始します(下表参照)。

 

 

そして、髄膜炎の治療では「髄膜炎用量」で抗菌薬を投与する必要があるのを知っていますか?

血液脳関門(BBB)を通過して、十分な濃度に達する用量として設定されています。 

さらに、抗菌薬に加えてステロイド投与も行われます。具体的には、

デキサメサゾン0.15㎎/㎏(体重60~70㎏の人なら10㎎と覚えておくと便利です)

 

もちろん髄液や血液培養の結果が判明したら、適切な抗菌薬への変更も検討しましょう。

(編集長)

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