臨床研修ブログ

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周産期センターの年越し当直

2018.02.01
カテゴリー: 周産期センター

早いもので、2018年も1カ月が過ぎて

しまいました。遅くなりましたが、

明けましておめでとうございます。

チームさんばです。

 

今更ですが、年越し当直時のエピソード

について書こうと思います。

 

以前、当ブログで周産期当直やオンコール

体制についてご紹介しました。

「忙しそうだなー(主に新生児科の

先生方が(^-^;))」 と思われた方も多い

かもしれません。

 

しかし、お産がなければ周産期当直の

仕事はないのです!内科や外科当直と

違って、寝当直もしばしば…。

 

ですがこの当直、なぜか人による偏りが

あります。

 

年末年始は12月29日〜1月3日が休日扱いで

周産期当直もこの6日間休日体制でした。

2017年12月31日、いつものように8時の

申し送りに行くと、前日当直だった先生が

お産を取っていました。オーダーや分娩の

記録を手伝い一息つきましたが、お隣には

陣発で入院した初産の妊婦さん。しかも

予定日超過の強者でした。

 

お産が進んでいる妊婦さんのことを

我々は「進行者」と呼んでいますが、

「朝の時点で進行者がいる」=「なるべく

自分の当直の間にお産にさせてあげなければ

いけない」という無言のプレッシャーがあります。

 

初産の方でも、入院してからは24時間以内

に産まれることがほとんどです。産まれない

ことには何らかの理由(微弱陣痛、回旋

異常、etc…)があるので、私達にはその理由

を考えて適切に対処する義務があります。

次の日の当直の先生に、「昨日の陣発が

まだ産まれなくて…」と申し送るのは赤っ恥なのです。

 

そんな訳で、大晦日はその患者さんに添い

遂げることが決まりました。微弱陣痛だった

のでさっさと促進。そうこうしている内に、

夕方もう1人陣発の妊婦さんが入院しました。

 

こちらは今回で5人目のお産!

「今年中に産みたい!」と

2017年も残り7時間位の所で言われました。

 

お陰様で、2018年を病棟で迎えることに

なり、紅白なんて一瞬も見れませんでした。

オンコールの先生が病院に泊まって下さって

いたので、一緒にローストビーフやカップ

麺のお蕎麦をいただいたのが唯一年越し

らしい出来事だったでしょうか…。

 

ただ、産まれてきた赤ちゃんと、幸せそうな

お母さんの顔を見ると、「産婦人科医で

良かったなぁ」と心から思うのでした。

最後のはちょっとクサいですね。

 

蓋を開けて見ると、年末年始の当直で

お産があったのは12月31日だけだった

ようです。素敵な仕事納めでした。

 

今年も幸せなお産が沢山ありますように!

(チームさんば)

 

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