臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
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PERC criteria 船越先生のレクチャーより

2018.06.05
カテゴリー: カンファレンス循環器

前回は肺塞栓を疑う時のツールとして

Wells criteriaと診断アルゴリズムを

紹介しました。

 

Wells criteriaで5点以上のLikelyならば、

そのまま造影CTに進みます。

でも1~4点のUnlikelyなら、

D-ダイマーを確認します。

 

Dダイマーは正常範囲なら肺塞栓の

除外に使える有用な検査です。

 

たぶん違うけど、なんとなく念のためと

思ってチェックしていたら

Dダイマーが高値だった・・・・。

 

ERの採血セットに入っていたので

チェックしたら高値だった・・・。

 

ということを、あなたも経験したことが

あるはずです。

 

こんな時、はたして上昇していた時は

全例で造影CTが必要なのでしょうか?

もしかしたら無駄な造影CTをやって

しまっているかもしれません。

 

でも、異常値が出たからには

そのままにしておくわけにはいきません。

だってERの診療はROWS

(Rule out the worst scenario)の大原則

がありましたよね?

 

大事なことは、Dダイマーは調べる前に、

よく考えておく必要がある項目だという

ことです。

 

では、Dダイマーをチェックする必要のない

肺塞栓をほぼ間違いなく除外するには

どうしたら良いのでしょう?

 

ここで船越先生が教えてくれたのは

PERC criteriaです。

 

肺塞栓の発生確率が低い集団+PERC陰性

ならば、感度96~100% 特異度15~27%で

肺塞栓は否定的、つまりDダイマーは

チェックしなくてよいという根拠に

なります。

 

Dダイマーをチェックしなければ

無駄なCT検査を減らせる可能性が

高くなりますよね。

 

もちろん使い方に注意があります。

あくまでERレベルで用いるものなので、

病棟や術後の患者さんには使えません。

 

そしてもう一つ、このPERCには弱点が

あります。

 

そう、50歳以上ならやっぱり

Dダイマーをチェックしなければ

いけないことになります。

 

そして高値なら、結局は造影CTに

なってしまう・・・。

 

次回はこんな時にどうしたら良いかを

紹介します。

(編集長)

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