臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
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点滴のコツ その2
前回の続きで、点滴をオーダーする
時の押さえるべきポイントです。
まずは、輸液の組成を確認して
おきましょう。
覚えるべき数字は、生理食塩水の
Naが154mEqだけです。
そして、1号液や3号液は、生理食塩水と
5%ブドウ糖液のブレンドだということ。
1号液は1:1のブレンド、3号液は1:3の
ブレンドと考えればOKです。
さらに輸液1本(=500ml)あたりで覚えて
おくと実践的です。
これをだいたい頭にいれた上で、
NaとKとカロリーを把握しましょう。
Na量については、病院での
塩分制限食6g/日(Na:100mEq)を
目安に多いか少ないかを判断すれば
いいと思います。
具体例で考えてみます。
維持液を持続で60ml/hで入れると
1日3本、1500ml入ります。
さらに抗生剤(ABPC/SBT1.5g)を
生理食塩水100mlに溶解して1日
4回投与すると、輸液量は1900ml
維持液で約50mEq、抗生剤で
約45mEqで、合わせて95mEqと
なります。
もし、心不全の患者さんなら、
もっとNaを制限したくなるので、
抗生剤の溶解液を5%ブドウ糖液に
変更するなど工夫できます。
(編集長)
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