臨床研修ブログ

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エコーガイド穿刺の落とし穴

2021.02.16
カテゴリー: カンファレンス循環器

CVやPICC、透析用のカテーテルなどを挿入する時に、あなたもエコーガイドで穿刺していると思います。今はエコーガイドが当たり前で、エコーガイドでやれば安全という風潮ですが、エコーガイド穿刺にも落とし穴があるのを知っていますか?

 

実はエコーガイド穿刺でも、重大な合併症を生じた事案が多く報告されており、平成29年の時点で、日本医療安全調査機構というところから、再発防止のための提言も出ています。

日本医療安全調査機構・中心静脈穿刺合併症に係る死亡の分析

 

もちろんエコーガイド穿刺は有用な手法ですから、あなたも習得しておかないといけません。同時に落とし穴についてもよく理解して、トレーニングしておく必要があります。

 

エコーガイド穿刺の最大の落とし穴は、「エコーで見えているところよりも、針は先に進んでいることが多い」ことです。

 

どういうことかというと、下の図のようにエコーの断面に真の針先が入っていないと誤って認識してしまうのです。

 

 

これはエコーを実際に持って、真の針先をしっかり同定できるように繰り返し練習する必要があります。消化器内科の先生方は、エコーガイド穿刺が上手な人が多いですから、よくその手元を見て真似してみてください。

   (編集長)

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