臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

徳田先生のカンファレンス2022

2022.06.07
カテゴリー: 初期研修

毎年恒例の徳田安春先生の症例検討会が6月6日に開催されました。この企画は茨城県が主催しているもので、徳田先生が県内の各臨床研修病院をまわって症例検討会を行うものです。

 

徳田先生は超有名で著書も多数あります。当院とは徳田先生が水戸協同病院に赴任した時からのお付き合いですから、15年といったところでしょうか。

 

 

今回はJ1の二人が症例提示をしてくれました。まずは逆井先生がERで経験した腹痛症例を、続いて金光先生がフォーカスのはっきりしなかった発熱症例をプレゼンしてくれました。二人のプレゼンも良くまとまっていて上手でしたし、徳田先生の臨床推論も非常に勉強になるものでした。

 

実習中の医学生も参加しました

 

プレゼンを終えた金光先生に徳田先生から学んだことは?と質問したところ、「言われてみれば当たり前ですが、診断によって抗菌薬の投与期間が変わるので、ちゃんと診断を付けないといけないことを改めて認識しました」との回答でした。

 

実はこれは非常に大事なところをついています。症例は後になってみれば、あそこでこうすれば良かったとか、ここの検査は異常だったのでもっと精査を進めるべきだったとか、何とでも言えるわけです。でも臨床はそういった情報をどのように集めて、統合して判断していくかという作業です。ですから検討会で振り返りをして、次に生かせるようにしておく地道な作業は必須となります。今回のように、当たり前のことを再認識するのが検討会の大事な役割ですから、今後も積極的に参加してください♪

(編集長)

著書もプレゼントしていただきました♪

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