臨床研修ブログ
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呼吸器内科専門医と読む胸部X線写真1 井上先生のZoomレクチャーより
暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?予想通りコロナ患者も増えてきて、現場は慌ただしくなってきましたね。
そんな水戸済生会の内科には、消化器内科と循環器内科、腎臓内科がありますが、残念ながら呼吸器内科はありません。ですが、肺炎などのコモンな呼吸器疾患は総合内科で担当していますし、呼吸器専門医がいなくともECMOを含めた新型コロナ患者の診療も行っています。
とはいえ、正直なところ呼吸器疾患を不安なく診療できている訳ではありません。そこで、昨年度から呼吸器専門医の井上純人(いのうえすみと)先生を講師に迎えてZoomレクチャーを開催していますが、今年度の第1回目が7月初めにありました。
井上純人先生は山形大学の第一内科講師、附属病院教授で、実は編集長と同級生です。山形大学では、ベストティーチャー賞を何度も受賞しており、今では殿堂入りを果たしたそうです。医学部学生はもちろんですが、学内では知らない人はいないほど教え上手で面倒見のいい先生です。
今年度最初のレクチャーは、昨年同様に「呼吸器専門医と読む胸部X線写真」。胸部レントゲンの読み方を、かなり丁寧に教えてもらいましたので、今回からその内容をシェアしていきます。
井上先生は胸部単純X線写真のルールと称して17個のチェックポイントを教えてくれました。
まず最初のルールは、ID、名前、撮影日時を確認する
当たり前すぎることかもしれませんが、患者さんを取り違えていないかの確認は大事です。さらに、撮影日時の確認も忘れないようにしましょう。頻回に撮影する検査なので、実は1年前のレントゲンを見ていた・・・、なんてことが起こってしまいます。
そして2つ目のルールがどのような撮影条件で撮影されているか?
ご存じのように、正しい撮影方法は立位のPA(後方→前方)です。ERでのポータブル撮影では臥位のAP(前方→後方)だったり、座位のAPだったりします。APとPAでは下図のように管球と検出器の関係で、APの方が大きく映るので、
3つ目のルールとして心胸郭比(CTR)は<50%で正常ですが、APなら<60%で正常 となります。
次回に続きます。
(編集長)
Zoomレクチャーの一コマ
右側が井上先生
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