臨床研修ブログ

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糖尿病のお薬・・・DPP4阻害薬

2024.03.30
カテゴリー: カンファレンス 内科

今回からインスリン分泌促進系薬剤のうち、血糖依存性のものを紹介していきます。この血糖依存性に分類されるものには、DPP4阻害薬、GLP1受容体作動薬、イメグリミンの3種類があります。今回はDPP4阻害薬です。

 

【機序】

・インスリン分泌を促進する消化管ホルモン(インクレチン)の一つにGLP1があります。このGLP1の分解酵素であるDPP4を選択的に阻害することで、GLP1の作用を増強させます。

 

【特徴】

・体重増加を来しにくい

・空腹時に低血糖を来しにくい(GLP1は腸管に食べ物が入る刺激で分泌され、空腹時は分泌されない)。

 

【禁忌】

特別なものはありませんが、同じDPP4阻害薬でも腎排泄や肝排泄など代謝経路が異なるものがあるので、よく処方するものを確認しておきましょう。たとえばリナグリプチン(トラゼンタ®)とテネリグリプチン(テネリア®)は腎機能低下例でも減量は必要ありませんが、他の薬剤は減量が必要です。ビルダグリプチン(エクア®)は重度の肝機能障害では禁忌となっています。

 

【副作用】

・消化器症状:嘔気、胃部不快感、便秘、下痢、腸閉塞

(消化管ホルモンの作用を増強し、腸管蠕動を抑制する方向に作用します)

・膵外副作用:有名なDPP4関連膵炎、水疱性類天疱瘡は覚えておきましょう

 

DPP4は種類も多く、合剤や週1回だけ服用の薬剤もあります。使いやすい薬剤ですので、自分が処方する薬剤はある程度絞って、排泄経路や副作用は良く把握しておくと良いと思います。編集長は特に高齢者で腎機能が問題になるので、腎機能に影響を受けない薬剤を多く使っています。

(編集長) 

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