臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
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ステロイド外用薬のポイント
昨日は8月、10月に引き続き、水戸協同病院皮膚科の田口先生にお越しいただいて皮膚科教育レクチャーを開催しました。今回は外用薬のポイント、疥癬、壊死性筋膜炎ともりだくさんの内容でした。
その中からステロイド外用薬のポイントをシェアします。
そもそもステロイド外用薬は、湿疹、皮膚炎、かぶれ、虫さされに用いられるものですが、これらは遭遇する頻度が非常に多いため、湿疹を疑ったらステロイドの使用を恐れることは無いそうです。
ステロイド外用薬の使い方としては、
顔首・陰部は弱く、足底・手掌は最強で、その他は中間
具体的には、
・顔・首・陰部ならMediumクラスのステロイド(例:アルメタ、ロコイド、キンダベート)
・手掌・足底ならStrongest クラスのステロイド(例:デルモベート)
・その他の部位ならStrong以上でOK(例:ネリゾナ、メサデルム、リンデロンVG)
とすれば良いそうです。これなら覚えられますね。
繰り返しになりますが、湿疹を疑ったらステロイド外用を使ってOKですが、
・1か月で良くならなかったら一度立ち止まる
ステロイドの局所副作用の可能性やステロイドの効かない疾患を考える必要があります。
・4つの「カ」を思い出す
4つの「カ」とはステロイド外用の効かない、①カポジ水痘様発疹症、②疥癬(かいせん)、③カビ、④Carinoma in situのこと。これらの可能性がないかを考えて、皮膚科専門医に相談しましょう。
(編集長)
実際に軟膏、クリーム、ローションの
使い心地を確認
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