臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

どこまで分かるか、やったことはありますか?

2019.05.30
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

病棟からコールがあって、

「患者さんがおなかを痛がっています」

 

あなたは他にもいろいろやることが

あったので、とりあえずCTをオーダーして

画像を確認しました。

でも、腹痛の原因となりそうなものはなし。

腹腔内にフリーエアもないし、膵臓も

腸間膜脂肪織の異常も見当たらない

胆嚢も腫大していない。少なくとも

虫垂は腫大していなさそう。なんとなく

自信はないけど、大きな見落としは

していないはず。

 

あとから腹部の身体診察をしてみたら

患者さんはそんなに具合悪くなさそう。

よくよく聞くと、剣状突起のところを

押すと痛いので、気になって

看護師さんに言っただけ

 

身体診察をしておけば

わざわざCTを取る必要はなかった・・・。

あなたには似たような経験はないですか?

 

身体診察で全ての診断ができる訳では

ありませんが、鑑別診断をかなり絞り

込めます。そして検査の手間やノイズに

振り回されることなく診断に最短で

アプローチできる必須のスキルです。

 

水戸医学生セミナーの初日に水戸協同病院

で行われるPhysical examination roundは

実際に入院している患者さんに協力いただき、

ごく簡単な患者情報のみを与えられる

以外は、身体診察のみで診断を考える

というものです。

 

五感をフルに使って真剣に身体診察に

取り組み、身体診察後の詳細なフィード

バックを受けると、もう一度ベッドサイドに

行ってみたくなるはずです。

 

あなたは身体診察のみでどこまで診断に

迫れるのか?ぜひ挑戦してみて下さい。

 

水戸医学生セミナーの募集がもうすぐ

始まります。しかも今回は記念となる

第20回目です。特典もあるので、

見逃さないようにご注意ください。

 (編集長)

 

水戸協同病院での症例検討の一コマ

・・・・・・・・・・・・・・・・

◆病院見学はもうお済みですか?

「どうやって研修病院を決めたら

いいのか分からない・・・。」

 

それには病院見学をするのが一番です。

さらに直接、研修医から話を聞くのが

ベストです。実際に見学に行くと、

想像以上に病院によって雰囲気が

違うことに気づくでしょう。

 

ぜひ当院へ見学に来て、あなたの目で

リアルな研修生活をのぞいてみて下さい。

 

病院見学のお申し込みは、こちらから

https://recruit-mito-saisei.jp/entry

 

その他、ご質問やお問い合わせは

こちらからご連絡ください。

https://recruit-mito-saisei.jp/contact

 

◆感想やコメントはFacebookページから

お願いします!

https://www.facebook.com/mitosaiseikai/

          

—–

ちょっと想像してみて下さい・・・

2019.05.28
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

研修医になってもう3か月目に

なります。

 

何度かER当直もして、まだまだ

言われたことしかできないけど

なんとか毎回こなせるようになって

きました。

 

内科系の患者も、小児科の症例も

そして骨折など、ちょっとした

外傷の症例も経験したかも

しれません。

 

医学生のあなたも、来年の今頃は

きっとこんな状況になっている

はずです。

 

でも、ちょっと想像してみてください。

もし、あなたがER当直をしている時に

多発外傷患者が搬送されて来たら・・・。

しかも3人同時に搬送されて来たら・・・。

 

何から手を付けたらよいのか、

最初に何をすべきなのか、

あなたは準備が出来ていますか?

 

あなたが研修医となって当直を

するようになると、考えている以上に

外傷患者が来ます。

その多くは軽傷かもしれません。

でも、交通事故など重傷多発外傷も

搬送されてきます。

 

考えてみて下さい。

こんな時どうするか?

看護師さんたちに、どう動いて

もらったらいいのか?

 

こんな時に役に立つのがJATECです。

JATECはJapan Advanced Trauma

Evaluation and Careのことで

外傷患者への初期対応を定めた、

言ってみればACLSの外傷版です。

 

JATECを知っていれば、当直中に

重傷多発外傷患者が搬送されて来ても、

慌てることなく初期評価・初期対応が

出来ます。

 

もちろん看護師さんにもうまく仕事を

お願いすることが出来ます。

少なくとも外科医や上級医が来て

くれるまでの場をつなぐことができます。

 

ところが、JATECを受講しようと

思っても、定員が少なく開催も限られ

ており、何より受講料が少々高いので、

あなたが受講するにはハードルが高すぎ

ます。

 

でもご安心ください。

JATECのエッセンスを当院で学ぶことが

出来ます。

 

10年前から年2回のペースで開催

している水戸医学生セミナーでは、

第1回目からこのJATECのエッセンスを

講習に取り入れています。

 

座学だけでなく、2日目に行われる

メディカルラリーで実践することで、

確実に理解が深まります。

 

正式なコースではありませんが、

外傷の初期対応について基本を

知っているだけで、落ち着いて

行動できるようになります。

研修医として働き始めてから、

役立つことを実感できるでしょう。

 

そんなJATECのエッセンスを学べる

水戸医学生セミナーの募集が

もうすぐ始まります!

 

しかも今回は記念となる第20回目です。

特典もあるので、見逃さないように

ご注意ください。

(編集長)

海辺の現場にヘリ出動

・・・・・・・・・・・・・・・・

◆病院見学はもうお済みですか?

「どうやって研修病院を決めたら

いいのか分からない・・・。」

 

それには病院見学をするのが一番です。

さらに直接、研修医から話を聞くのが

ベストです。実際に見学に行くと、

想像以上に病院によって雰囲気が

違うことに気づくでしょう。

 

ぜひ当院へ見学に来て、あなたの目で

リアルな研修生活をのぞいてみて下さい。

 

病院見学のお申し込みは、こちらから

https://recruit-mito-saisei.jp/entry

 

その他、ご質問やお問い合わせは

こちらからご連絡ください。

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MCLSのキモ(3)・・・第19回水戸医学生セミナー

2019.04.09
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

少し間があいてしまいましたが、

第19回水戸医学生セミナーから、

MCLSを紹介しています。

 

MCLS(Mass Casualty Life Support)

は、大規模災害や多重事故など、

多数傷病者への対応標準化トレー

ニングコースのことで、そのキモは

「すしあんじょうほうよう場所取りTTT」

です。

 

前回は、よう:要請までをやりました。

今回は最後のところです。

 

場所取り:活動場所の設定

傷病者の安全や診療の効率化を考え、

集積所や救護所などの場所を確保、

設定を行います。

 

現場では、傷病者が何名なのか?

使える移動手段は何があるのか?

どの程度の応援を呼べばよいのか?

といった情報が錯綜します。場所を

設定して、情報を集約化する作業は

とても重要になります。

 

T:Triageトリアージ

最近のことですが、東日本大震災の時に

トリアージ後に亡くなった方の裁判が

ニュースで出ていました。ご家族には

大変残念ですが、災害現場は通常の

病院での診療とは異なります。

 

一人の診療に医療資源を投じるのでは

なく、最大多数の傷病者に最善の医療を

提供するために、限られた人的・物的

資源を最大限に活用するという

切り替えが大事です。

 

1人の患者に100点満点の診療をするより

も、多数の患者に50-60点の診療をして

一人でも多く生き延びてもらうことを

優先します。

 

個々の患者さんには申し訳ないと思う

ところもありますが、傷病の緊急度や

重症度を迅速に評価し、治療や搬送の

優先順位決定を行うのも我々の役目です。

 

T:Treatment治療

トリアージ後に、患者をさらに詳しく

診察し、切迫する外傷に対して現場で

できる処置・治療を行い、バイタルサインを

安定させて搬送につなげます。

 

当然現場でする処置や治療は、

病院で行う処置とは大きく異なります。

そして、それを効率的に行うのが

JATECです。

 

T:Transport搬送

使用できる搬送手段も限られています。

どの患者を何で、どの順番で搬送するか、

どこの医療機関に運ぶか?

その判断も重要です。

 

メディカルラリーの一コマ

 

編集長はMCLSで最も大事なのは

「スイッチを入れる」ことだと思います。

人的にも物的にも資源が限られ、

通常の救急診療とは異なることを

受け入れるのは、医療関係者ほど

容易なことではないからです。

 

水戸医学生セミナーでは、そんな

非日常での対応をラリーで経験できます。

 

そして次回の夏のセミナーは記念すべき

20回目です。いろいろ企画を計画して

いますので、お楽しみに!

(編集長)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆昨年に続き、山中先生の

 レクチャーを開催します!

 

ドクターGにも出演されたことのある

福島県立医大会津医療センター

総合内科教授の山中克郎先生が、

昨年に引き続き当院にお越しに

なります。

 

昨年好評だったベッドサイドでの

身体診察や、レクチャーを予定して

います。

 

院外からの参加も歓迎しますので、

ご連絡ください!

 

平成31年4月12日(金)午後~

参加希望のご連絡はこちらへ!

http://www.mito-saisei.jp/resident/contact.html 

 

◆病院見学や、ご質問・お問い合わせは

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MCLSのキモ(2)・・・第19回水戸医学生セミナーより

2019.03.16
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

第19回水戸医学生セミナーから、

MCLSを紹介しています。

 

MCLS(Mass Casualty Life Support)

は、大規模災害や多重事故など、

多数傷病者への対応標準化トレー

ニングコースのことで、そのキモは

「すしあんじょうほうよう場所取りTTT」

です。

 

「す」「スイッチをいれる。」でした。

今回はその続きです。

 

実技練習中

 

し:「指揮」

現場での指揮官が決まっていないと、

それぞれの判断が食い違い、現場は

さらに混乱します。意思決定を行う人を

決めておくことが必要です

 

あん:「安全」

当然ながら安全確保は重要です。

3S(Self自分、Scene現場、Surviver

生存者)の安全を確認しながら行動

しましょう。

 

じょう:「情報」

災害時は情報が混乱します。

情報の整理は「いざききかんり」

まとめると効率的です。

   い:いつ、どんな?

   ざ:座標(どこで起きた?)

   き:危険な状況、危険物

   き:緊急機関、応援要請

   かん:患者数、重症者数

   り:利用経路

 

ほう:「報告」

得られた情報を現場のリーダー、

指揮隊、本部に報告し、チームで

共有します

 

よう:「要請」

現場のリソースは限られています。

災害現場の状況や患者数、傷病の

程度を見て必要な応援要請をします。

 

講義中の稲葉先生

 

次回に続きます。

(編集長)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

春のイベントのご案内

春休みに病院説明会が開催されます。

当院も参加しますので、ぜひブースに

お越しください!

 

いよいよ明日です!

茨城県臨床研修病院合同説明会

日時:平成31年3月17日(日) 午後1時~午後5時

場所:イーアスつくば 2Fイーアスホール

詳細はこちら

https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/jinzai/ishikakuho/isei/ishikakuho/mstudent/goudousetumeikai20190317.html

 

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MCLSのキモ・・・第19回水戸医学生セミナーより

2019.03.14
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

先日開催された第19回水戸医学生

セミナーからです。

 

水戸医学生セミナーでは、2日目に

メディカルラリーを行います。ラリーでは

大きく、内因性疾患をベースにACLSを

行うシナリオと、外傷患者にJATEC

などの対応を行うシナリオの、2つが

あります。

 

さらに、東日本大震災を経験してから、

MCLSについても取り扱うように

なりました。

 

MCLS(Mass Casualty Life Support)とは、

大規模災害や多重事故など、多数傷病者

への対応標準化トレーニングコースの

ことです。

 

多数傷病者がいる場合は、通常の臨床と

異なるので、日常臨床からスイッチを

切り替える必要があります。

 

そのMCLSのキモは、

「すしあんじょうほうよう場所取りTTT」

 

あなたには、何のことだか分からない

かもしれませんが、1日目の講習では、

この言葉が何度も何度も出てきました。

 

その意味ですが・・・、

す:スイッチ

し:指揮

あん:安全

じょう:情報

ほう:報告

よう:要請

場所取り:活動場所の設定

T:Triageトリアージ

T:Treatment治療

T:Transport搬送

 

まず、「スイッチ」ですが、

「これは災害だ!多数傷病者事案だ!」

と認識して、自分とチームと本部に

スイッチを入れる必要があります。

 

スイッチを入れることで、通常の病院での

診療ではない、少ないリソースしかない、

災害モードで活動することが周知されます。

 

 

次回も、続きを紹介していきます。

(編集長)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

春のイベントのご案内

春休みに病院説明会が開催されます。

当院も参加しますので、ぜひブースに

お越しください!

 

茨城県臨床研修病院合同説明会

日時:平成31年3月17日(日) 午後1時~午後5時

場所:イーアスつくば 2Fイーアスホール

詳細はこちら

https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/jinzai/ishikakuho/isei/ishikakuho/mstudent/goudousetumeikai20190317.html

 

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今までとはちょっと違いました・・・第19回水戸医学生セミナー報告

2019.03.05
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

3月2日と3日の2日間で、第19回

水戸医学生セミナーを開催しました。

 

今回もリピーターはもちろんのこと、

金沢など遠くからも参加していただき

ました。

 

今回の特徴は2年生や3年生の参加者も

いたことです。2年生と言えば、まだ臨床の

講義が始まったかどうかというタイミング

ですが、それでもセミナーに参加してくれて、

編集長は嬉しい限りでした。

 

また当院の研修医が医学生のサポートを

するのですが、当院だけでなく筑波記念

病院の研修医2名も参加してくれました。

 

内容は、いつものように1日目の午前中に

MCLSを中心にJATEC、ALSの講習と

実技を行いました。

 

午後は当院のヘリポートでドクターヘリを

見学してから水戸協同病院に移動です。

昨年のセミナーでは、ドクヘリの出動要請が

入っていて見学できなかったのですが、

今回の間近で写真が撮れてラッキー

でした。

 

 

水戸協同病院では、今までPhysical 

examination roundを行っていましたが、

今回はちょっと内容を変えて、小林先生

による身体診察の基本とリンパ節触診法、

そしてチーフレジデントの長崎先生が

臨床推論の基本についてレクチャーを

行っていただきました。

 

 

じつは、このセミナーで実際に患者さんの

身体所見を取り、その後フィードバックを

受けると、もう一度患者さんのところに

行きたくなります。でも、実際のところ

2回目の診察は困難です。

 

そこで今回はじっくりと時間を取って

臨床推論の基本と、それに必要な情報を

得るための身体診察法という流れを

確認したという訳です。そして実際には

ちゃんと出来ていないリンパ節の触診法

を教えていただきました。

 

 

2日目は当院でのメディカルラリー。

今回もラリーのシナリオはJ2が作って

くれました。彼らの経験症例に基づいた

シナリオで、基本を守らないと大変な

事態になってしまう・・・、そんな面白い

シナリオでした。

 

セミナーの内容はまたブログで紹介

していきますので、お楽しみに。

(編集長)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

春のイベントのご案内

春休みに病院説明会が開催されます。

当院も参加しますので、ぜひブースに

お越しください!

 

 

レジナビフェアスプリング2019東京

日時:平成31年3月10日(日)午前10時~午後5時

場所:東京ビックサイト 東7・8ホール

詳細はこちら

https://www.residentnavi.com/rnfair/ts190310

 

茨城県臨床研修病院合同説明会

日時:平成31年3月17日(日) 午後1時~午後5時

場所:イーアスつくば 2Fイーアスホール

詳細はこちら

https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/jinzai/ishikakuho/isei/ishikakuho/mstudent/goudousetumeikai20190317.html

 

◆感想やコメントはFacebookページから

 お願いします!

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頭が真っ白になりました・・・

2019.02.04
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

「冷静に考えればそんなに難しいこと

じゃないのに、あの場でいろいろ言わ

れると頭が真っ白になる・・・・。

できなかったことは悔しいけど学生の

うちに「知っているのとできるのは違う」

ってことに気が付けたのは大きな収穫

でした。」

 

 

これは水戸医学生セミナーでのメディカル

ラリーを終えた直後の参加者の言葉です。

ラリー中に、この医学生が何をしていい

のか分からず立ち尽くしていたので、

終了後にスタッフが「どうでした?」と

尋ねたらこの言葉が返ってきたそうです。

 

水戸医学生セミナーでのメディカルラリー

は医学生と研修医の4,5名が1チームと

なって、約20分間のラリー中にスタッフ

が演じる患者のトリアージ、診断、処置を

行い、その点数を競うものです。

スタッフは臨調感あふれる演技で、

参加者を戸惑わせます。

 

冒頭の医学生は、外傷患者を評価して、

それに続けて現場での処置をしようとして

いたのですが、別の傷病者役のスタッフから

「はやく何とかしてくれ!」と大声で

言われてしまったことで頭が真っ白に

なってしまったのです。

 

あなたが知識としては知っている、理解

していることでも、実際にやってみると

出来ないことは多くあります。

 

「そんなに難しいことじゃないのに・・・、」

と、「できない自分」と今のうちに対峙

しておくことは、これからの臨床の現場

に出ていくあなたにとって間違いなく

貴重な経験になります。

 

そんな

な経験ができる水戸医学生

セミナーのメディカルラリーに

ぜひ、あなたも挑戦してください!

 

参加者のラリーの感想は

・リアリティーを追及しており、とても

 楽しむことが出来た

・とても緊迫感があり、現実差があり勉強に

 なった

・大学の実習ではできない経験をたくさん

 得ることができた

・実際に体を動かすことの難しさを痛感した

・何もできなくて情けなく思ったが、本当に

 貴重な経験になった

 

 

水戸医学生セミナーは外傷を含めた

救急医療や身体診察を通した内科診断学、

言うなれば臨床における「動」と「静」

学べる究極の「体験型セミナー」です。

 

平成31年3月2日(土)と3日(日)の

2日間で開催します。

 

あなたも是非メディカルラリーに挑戦

してください!参加をお待ちしています! 

 

開催概要はこちら

 

第19回水戸医学生セミナーの

申込みはこちらのメールから

entry@mito-saisei.jp

 

メールには

・お名前

・大学名および学年

・住所

・携帯電話(前日や当日の連絡先)

 

以上を必ずご記入ください。

お申し込み後は、自動返信メールが

送信されます。

追って担当者からご連絡します。 

(編集長)

 

 

—–

20分間の真剣勝負?

2019.01.29
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

まず、病室前の廊下で簡単な症例提示

があります。

 

「78歳の男性。3日前に呼吸困難感を

主訴に救急車で搬送されてきました。」

 

検査所見などは一切提示されないまま、

 

「さあ、20分間で診察をして、身体所見と

考えられる診断をまとめて下さい。」

 

水戸協同病院でのPhysical examination 

roundは、このように始まります。

 

 

病室に入る時にアルコールで手を消毒

しているか?患者さんに挨拶しているか?

これらもチェックポイントです。

そして、患者さんには基本的に

質問(問診)をしてはいけません。

 

冒頭の症例はCOPDの急性増悪の

症例で、診察時はだいぶ呼吸状態も

落ち着いてきている時でしたが、

診察する医学生は緊張しながらも、

チームメンバーと相談しながら、

身体所見を一生懸命に取っています。

 

ではここで、あなたにも質問です。

COPDの際に見られる身体所見を

挙げて下さい。

いろいろありますが、

あなたはいくつ言えましたか?

 

・口すぼめ呼吸

患者さんはほとんど無意識にやって

いますが、Auto PEEPの効果があります。

 

・気管短縮

肺の過膨張で横隔膜が下がるため、

肺や気管が下に引っ張られて、相対的に

気管が短く見える。胸骨上縁と輪状軟骨

までの距離が2横指以下の時に言う

 

・胸鎖乳突筋の肥大

呼吸補助筋を使うので肥大してくる

 

・剣状突起下での心尖拍動

肺の過膨張で心臓も下に引っ張られて、

心尖拍動が剣状突起付近に移動してくる

 

・フーバーサイン

これも肺の過膨張で胸郭の動きが制限

され、下部肋骨が吸気時に内側に移動

すること

 

・バチ指

いちおうCOPDの身体所見ですが、

COPD単独でバチ指は稀です。

肺癌などの検索をしましょう。

(よく、徳田先生が強調しておられます)

 

COPDの身体所見は、他にもいろいろ

ありますが、ラウンド終了後は、

このような所見とその解釈を、

担当の研修医からフォードバックして

もらいます。

 

五感をフルに使って真剣に身体診察に

取り組み、身体診察後の詳細なフィード

バックを受けると、もう一度ベッドサイドに

行ってみたくなるはずです。

 

あなたは身体診察のみの20分間で

どこまで診断に迫れるのか?

水戸協同病院でのPhysical examination 

roundに、ぜひ挑戦してみて下さい。

 

第19回水戸医学生セミナーは

平成31年3月2日(土)、3日(日)

2日間で開催します

 

開催概要はこちらから

 

現在参加者を募集中です!

お急ぎお申し込み下さい!!

 

第19回水戸医学生セミナーの

申込みはこちらのメールから

entry@mito-saisei.jp

 

メールには

・お名前

・大学名および学年

・住所

・携帯電話(前日や当日の連絡先)

以上を必ずご記入ください。

 

お申し込み後は、自動返信メールが

送信されます。

追って担当者からご連絡します。 

 

 過去の参加者の感想は・・・

↓↓↓

・初めて身体診察をさせてもらい緊張で

 後悔ばかりでしたが、学生がこれ程

 任せてもらう機会はないと思うので

 貴重な体験になりました。

 

・実際の患者さんを診察させていただいた

 ので所見が印象に残りました。フィード

 バックもあり診察しっ放しにならなかった

 のも良かったです。

 

・普段、自分がいかに身体診察を怠って

 いるかが分かりました。今後、実習では

 もっと主体的に患者さんに関わって

 いきたいと思います。

 

お申し込みはこちらのメールから!

↓↓

entry@mito-saisei.jp

 

 

—–

シナリオ作成中!

2019.01.24
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

メディカルラリーは映画やドラマと

一緒でシナリオが大事です。

 

水戸医学生セミナーで行うメディカル

ラリーでは、シナリオを当院のJ2

(2年目の初期研修医)が作っています。

 

理由は、初期研修医目線のシナリオが

医学生のあなたにとって一番リアル

だからです。

 

そしてこのシナリオ作りは、J2の卒業

作品的な感じになっています。これは

当初予想していなかった思わぬ効果

なのですが、研修医がシナリオを作る

ということは、ACLSやJATEC、MCLS

をよく理解していなければできません。

 

また自分たちがER当直などで経験した

症例やエピソードをベースに作られる

ので、自分たちの対応を反省し、かつ

症例の理解が深まるなど、教育的な

効果も大きいのです。

 

第17回セミナーの集合写真

 

出来上がったシナリオを見ると、

日常のあるあるや、自分たちの失敗

したポイントを上手にちりばめて仕上げ

ているので、毎回のことながら感心して

しまいます。

 

そんな研修医目線での

メディカルラリーを経験できる機会は、

水戸医学生セミナーしかありません。

 

ただいま第19回水戸医学生

セミナーの参加者を募集中です!

お急ぎお申し込み下さい!!

 

申込みはこちらのメールから

entry@mito-saisei.jp

  

メールには

・お名前

・大学名および学年

・住所

・携帯電話(前日や当日の連絡先)

以上を必ずご記入ください。

 

お申し込み後は、自動返信メールが

送信されます。

追って担当者からご連絡します。

 

過去の参加者の感想は・・・

↓↓↓

・本当に参加して良かったです。またぜひ

 次の機会に参加させて頂けると嬉しいで

 す。 

・すべてに関して大変満足でした。特に

 先生方が非常に丁寧に教えて下さって

 知識、手技ともにセミナーの参加前に

 比べて身についたと思います。

 

 

お申し込みはこちらのメールから

↓↓

entry@mito-saisei.jp

 

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頭が真っ白になりました・・・

2019.01.22
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

「冷静に考えればそんなに難しいこと

じゃないのに、あの場でいろいろ言わ

れると頭が真っ白になる・・・・。

できなかったことは悔しいけど学生の

うちに「知っているのとできるのは違う」

ってことに気が付けたのは大きな収穫

でした。」

 

これは水戸医学生セミナーでのメディカル

ラリーを終えた直後の参加者の言葉です。

ラリー中に、この医学生が何をしていい

のか分からず立ち尽くしていたので、

終了後にスタッフが「どうでした?」と

尋ねたらこの言葉が返ってきたそうです。

 

水戸医学生セミナーでのメディカルラリーは

医学生と研修医の4,5名が1チームとなって、

約20分間のラリー中にスタッフが演じる

患者のトリアージ、診断、処置を行い、

その点数を競うものです。スタッフは臨調感

あふれる演技で、参加者を戸惑わせます。

 

冒頭の医学生は、外傷患者を評価して、

それに続けて現場での処置をしようとして

いたのですが、別の傷病者役のスタッフから

「はやく何とかしてくれ!」と大声で言われて

しまったことで頭が真っ白になったのです。

 

あなたが知識としては知っている、理解

していることでも、実際にやってみると

出来ないことは多くあります。

 

「そんなに難しいことじゃないのに・・・、」と、「できない自分」と今のうちに対峙

しておくことは、これからの臨床の現場

に出ていくあなたにとって間違いなく

貴重な経験になります。

 

そんな貴重な経験ができる水戸医学生

セミナーのメディカルラリーに

ぜひ、あなたも挑戦してください!

 

参加者のラリーの感想は

・リアリティーを追及しており、とても楽しむ

 ことが出来た

・とても緊迫感があり、現実差があり勉強に

 なった

・大学の実習ではできない経験をたくさん

 得ることができた

・実際に体を動かすことの難しさを痛感した

・何もできなくて情けなく思ったが、本当に

 貴重な経験になった

 

 

水戸医学生セミナーは外傷を含めた

救急医療や身体診察を通した内科診断学、

言うなれば臨床における「動」と「静」

学べる究極の「体験型セミナー」です。

 

あなたの参加をお待ちしています! 

 

第19回水戸医学生セミナーの

申込みはこちらのメールから

entry@mito-saisei.jp

 

メールには

・お名前

・大学名および学年

・住所

・携帯電話(前日や当日の連絡先)

 

以上を必ずご記入ください。

お申し込み後は、自動返信メールが

送信されます。

追って担当者からご連絡します。 

(編集長)

 

 

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