臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

MCLSのキモ(2)・・・第19回水戸医学生セミナーより

2019.03.16
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

第19回水戸医学生セミナーから、

MCLSを紹介しています。

 

MCLS(Mass Casualty Life Support)

は、大規模災害や多重事故など、

多数傷病者への対応標準化トレー

ニングコースのことで、そのキモは

「すしあんじょうほうよう場所取りTTT」

です。

 

「す」「スイッチをいれる。」でした。

今回はその続きです。

 

実技練習中

 

し:「指揮」

現場での指揮官が決まっていないと、

それぞれの判断が食い違い、現場は

さらに混乱します。意思決定を行う人を

決めておくことが必要です

 

あん:「安全」

当然ながら安全確保は重要です。

3S(Self自分、Scene現場、Surviver

生存者)の安全を確認しながら行動

しましょう。

 

じょう:「情報」

災害時は情報が混乱します。

情報の整理は「いざききかんり」

まとめると効率的です。

   い:いつ、どんな?

   ざ:座標(どこで起きた?)

   き:危険な状況、危険物

   き:緊急機関、応援要請

   かん:患者数、重症者数

   り:利用経路

 

ほう:「報告」

得られた情報を現場のリーダー、

指揮隊、本部に報告し、チームで

共有します

 

よう:「要請」

現場のリソースは限られています。

災害現場の状況や患者数、傷病の

程度を見て必要な応援要請をします。

 

講義中の稲葉先生

 

次回に続きます。

(編集長)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

春のイベントのご案内

春休みに病院説明会が開催されます。

当院も参加しますので、ぜひブースに

お越しください!

 

いよいよ明日です!

茨城県臨床研修病院合同説明会

日時:平成31年3月17日(日) 午後1時~午後5時

場所:イーアスつくば 2Fイーアスホール

詳細はこちら

https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/jinzai/ishikakuho/isei/ishikakuho/mstudent/goudousetumeikai20190317.html

 

◆感想やコメントはFacebookページから

 お願いします!

https://www.facebook.com/mitosaiseikai/

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MCLSのキモ・・・第19回水戸医学生セミナーより

2019.03.14
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

先日開催された第19回水戸医学生

セミナーからです。

 

水戸医学生セミナーでは、2日目に

メディカルラリーを行います。ラリーでは

大きく、内因性疾患をベースにACLSを

行うシナリオと、外傷患者にJATEC

などの対応を行うシナリオの、2つが

あります。

 

さらに、東日本大震災を経験してから、

MCLSについても取り扱うように

なりました。

 

MCLS(Mass Casualty Life Support)とは、

大規模災害や多重事故など、多数傷病者

への対応標準化トレーニングコースの

ことです。

 

多数傷病者がいる場合は、通常の臨床と

異なるので、日常臨床からスイッチを

切り替える必要があります。

 

そのMCLSのキモは、

「すしあんじょうほうよう場所取りTTT」

 

あなたには、何のことだか分からない

かもしれませんが、1日目の講習では、

この言葉が何度も何度も出てきました。

 

その意味ですが・・・、

す:スイッチ

し:指揮

あん:安全

じょう:情報

ほう:報告

よう:要請

場所取り:活動場所の設定

T:Triageトリアージ

T:Treatment治療

T:Transport搬送

 

まず、「スイッチ」ですが、

「これは災害だ!多数傷病者事案だ!」

と認識して、自分とチームと本部に

スイッチを入れる必要があります。

 

スイッチを入れることで、通常の病院での

診療ではない、少ないリソースしかない、

災害モードで活動することが周知されます。

 

 

次回も、続きを紹介していきます。

(編集長)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

春のイベントのご案内

春休みに病院説明会が開催されます。

当院も参加しますので、ぜひブースに

お越しください!

 

茨城県臨床研修病院合同説明会

日時:平成31年3月17日(日) 午後1時~午後5時

場所:イーアスつくば 2Fイーアスホール

詳細はこちら

https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/jinzai/ishikakuho/isei/ishikakuho/mstudent/goudousetumeikai20190317.html

 

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今までとはちょっと違いました・・・第19回水戸医学生セミナー報告

2019.03.05
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

3月2日と3日の2日間で、第19回

水戸医学生セミナーを開催しました。

 

今回もリピーターはもちろんのこと、

金沢など遠くからも参加していただき

ました。

 

今回の特徴は2年生や3年生の参加者も

いたことです。2年生と言えば、まだ臨床の

講義が始まったかどうかというタイミング

ですが、それでもセミナーに参加してくれて、

編集長は嬉しい限りでした。

 

また当院の研修医が医学生のサポートを

するのですが、当院だけでなく筑波記念

病院の研修医2名も参加してくれました。

 

内容は、いつものように1日目の午前中に

MCLSを中心にJATEC、ALSの講習と

実技を行いました。

 

午後は当院のヘリポートでドクターヘリを

見学してから水戸協同病院に移動です。

昨年のセミナーでは、ドクヘリの出動要請が

入っていて見学できなかったのですが、

今回の間近で写真が撮れてラッキー

でした。

 

 

水戸協同病院では、今までPhysical 

examination roundを行っていましたが、

今回はちょっと内容を変えて、小林先生

による身体診察の基本とリンパ節触診法、

そしてチーフレジデントの長崎先生が

臨床推論の基本についてレクチャーを

行っていただきました。

 

 

じつは、このセミナーで実際に患者さんの

身体所見を取り、その後フィードバックを

受けると、もう一度患者さんのところに

行きたくなります。でも、実際のところ

2回目の診察は困難です。

 

そこで今回はじっくりと時間を取って

臨床推論の基本と、それに必要な情報を

得るための身体診察法という流れを

確認したという訳です。そして実際には

ちゃんと出来ていないリンパ節の触診法

を教えていただきました。

 

 

2日目は当院でのメディカルラリー。

今回もラリーのシナリオはJ2が作って

くれました。彼らの経験症例に基づいた

シナリオで、基本を守らないと大変な

事態になってしまう・・・、そんな面白い

シナリオでした。

 

セミナーの内容はまたブログで紹介

していきますので、お楽しみに。

(編集長)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

春のイベントのご案内

春休みに病院説明会が開催されます。

当院も参加しますので、ぜひブースに

お越しください!

 

 

レジナビフェアスプリング2019東京

日時:平成31年3月10日(日)午前10時~午後5時

場所:東京ビックサイト 東7・8ホール

詳細はこちら

https://www.residentnavi.com/rnfair/ts190310

 

茨城県臨床研修病院合同説明会

日時:平成31年3月17日(日) 午後1時~午後5時

場所:イーアスつくば 2Fイーアスホール

詳細はこちら

https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/jinzai/ishikakuho/isei/ishikakuho/mstudent/goudousetumeikai20190317.html

 

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頭が真っ白になりました・・・

2019.02.04
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

「冷静に考えればそんなに難しいこと

じゃないのに、あの場でいろいろ言わ

れると頭が真っ白になる・・・・。

できなかったことは悔しいけど学生の

うちに「知っているのとできるのは違う」

ってことに気が付けたのは大きな収穫

でした。」

 

 

これは水戸医学生セミナーでのメディカル

ラリーを終えた直後の参加者の言葉です。

ラリー中に、この医学生が何をしていい

のか分からず立ち尽くしていたので、

終了後にスタッフが「どうでした?」と

尋ねたらこの言葉が返ってきたそうです。

 

水戸医学生セミナーでのメディカルラリー

は医学生と研修医の4,5名が1チームと

なって、約20分間のラリー中にスタッフ

が演じる患者のトリアージ、診断、処置を

行い、その点数を競うものです。

スタッフは臨調感あふれる演技で、

参加者を戸惑わせます。

 

冒頭の医学生は、外傷患者を評価して、

それに続けて現場での処置をしようとして

いたのですが、別の傷病者役のスタッフから

「はやく何とかしてくれ!」と大声で

言われてしまったことで頭が真っ白に

なってしまったのです。

 

あなたが知識としては知っている、理解

していることでも、実際にやってみると

出来ないことは多くあります。

 

「そんなに難しいことじゃないのに・・・、」

と、「できない自分」と今のうちに対峙

しておくことは、これからの臨床の現場

に出ていくあなたにとって間違いなく

貴重な経験になります。

 

そんな

な経験ができる水戸医学生

セミナーのメディカルラリーに

ぜひ、あなたも挑戦してください!

 

参加者のラリーの感想は

・リアリティーを追及しており、とても

 楽しむことが出来た

・とても緊迫感があり、現実差があり勉強に

 なった

・大学の実習ではできない経験をたくさん

 得ることができた

・実際に体を動かすことの難しさを痛感した

・何もできなくて情けなく思ったが、本当に

 貴重な経験になった

 

 

水戸医学生セミナーは外傷を含めた

救急医療や身体診察を通した内科診断学、

言うなれば臨床における「動」と「静」

学べる究極の「体験型セミナー」です。

 

平成31年3月2日(土)と3日(日)の

2日間で開催します。

 

あなたも是非メディカルラリーに挑戦

してください!参加をお待ちしています! 

 

開催概要はこちら

 

第19回水戸医学生セミナーの

申込みはこちらのメールから

entry@mito-saisei.jp

 

メールには

・お名前

・大学名および学年

・住所

・携帯電話(前日や当日の連絡先)

 

以上を必ずご記入ください。

お申し込み後は、自動返信メールが

送信されます。

追って担当者からご連絡します。 

(編集長)

 

 

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20分間の真剣勝負?

2019.01.29
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

まず、病室前の廊下で簡単な症例提示

があります。

 

「78歳の男性。3日前に呼吸困難感を

主訴に救急車で搬送されてきました。」

 

検査所見などは一切提示されないまま、

 

「さあ、20分間で診察をして、身体所見と

考えられる診断をまとめて下さい。」

 

水戸協同病院でのPhysical examination 

roundは、このように始まります。

 

 

病室に入る時にアルコールで手を消毒

しているか?患者さんに挨拶しているか?

これらもチェックポイントです。

そして、患者さんには基本的に

質問(問診)をしてはいけません。

 

冒頭の症例はCOPDの急性増悪の

症例で、診察時はだいぶ呼吸状態も

落ち着いてきている時でしたが、

診察する医学生は緊張しながらも、

チームメンバーと相談しながら、

身体所見を一生懸命に取っています。

 

ではここで、あなたにも質問です。

COPDの際に見られる身体所見を

挙げて下さい。

いろいろありますが、

あなたはいくつ言えましたか?

 

・口すぼめ呼吸

患者さんはほとんど無意識にやって

いますが、Auto PEEPの効果があります。

 

・気管短縮

肺の過膨張で横隔膜が下がるため、

肺や気管が下に引っ張られて、相対的に

気管が短く見える。胸骨上縁と輪状軟骨

までの距離が2横指以下の時に言う

 

・胸鎖乳突筋の肥大

呼吸補助筋を使うので肥大してくる

 

・剣状突起下での心尖拍動

肺の過膨張で心臓も下に引っ張られて、

心尖拍動が剣状突起付近に移動してくる

 

・フーバーサイン

これも肺の過膨張で胸郭の動きが制限

され、下部肋骨が吸気時に内側に移動

すること

 

・バチ指

いちおうCOPDの身体所見ですが、

COPD単独でバチ指は稀です。

肺癌などの検索をしましょう。

(よく、徳田先生が強調しておられます)

 

COPDの身体所見は、他にもいろいろ

ありますが、ラウンド終了後は、

このような所見とその解釈を、

担当の研修医からフォードバックして

もらいます。

 

五感をフルに使って真剣に身体診察に

取り組み、身体診察後の詳細なフィード

バックを受けると、もう一度ベッドサイドに

行ってみたくなるはずです。

 

あなたは身体診察のみの20分間で

どこまで診断に迫れるのか?

水戸協同病院でのPhysical examination 

roundに、ぜひ挑戦してみて下さい。

 

第19回水戸医学生セミナーは

平成31年3月2日(土)、3日(日)

2日間で開催します

 

開催概要はこちらから

 

現在参加者を募集中です!

お急ぎお申し込み下さい!!

 

第19回水戸医学生セミナーの

申込みはこちらのメールから

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メールには

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・携帯電話(前日や当日の連絡先)

以上を必ずご記入ください。

 

お申し込み後は、自動返信メールが

送信されます。

追って担当者からご連絡します。 

 

 過去の参加者の感想は・・・

↓↓↓

・初めて身体診察をさせてもらい緊張で

 後悔ばかりでしたが、学生がこれ程

 任せてもらう機会はないと思うので

 貴重な体験になりました。

 

・実際の患者さんを診察させていただいた

 ので所見が印象に残りました。フィード

 バックもあり診察しっ放しにならなかった

 のも良かったです。

 

・普段、自分がいかに身体診察を怠って

 いるかが分かりました。今後、実習では

 もっと主体的に患者さんに関わって

 いきたいと思います。

 

お申し込みはこちらのメールから!

↓↓

entry@mito-saisei.jp

 

 

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シナリオ作成中!

2019.01.24
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

メディカルラリーは映画やドラマと

一緒でシナリオが大事です。

 

水戸医学生セミナーで行うメディカル

ラリーでは、シナリオを当院のJ2

(2年目の初期研修医)が作っています。

 

理由は、初期研修医目線のシナリオが

医学生のあなたにとって一番リアル

だからです。

 

そしてこのシナリオ作りは、J2の卒業

作品的な感じになっています。これは

当初予想していなかった思わぬ効果

なのですが、研修医がシナリオを作る

ということは、ACLSやJATEC、MCLS

をよく理解していなければできません。

 

また自分たちがER当直などで経験した

症例やエピソードをベースに作られる

ので、自分たちの対応を反省し、かつ

症例の理解が深まるなど、教育的な

効果も大きいのです。

 

第17回セミナーの集合写真

 

出来上がったシナリオを見ると、

日常のあるあるや、自分たちの失敗

したポイントを上手にちりばめて仕上げ

ているので、毎回のことながら感心して

しまいます。

 

そんな研修医目線での

メディカルラリーを経験できる機会は、

水戸医学生セミナーしかありません。

 

ただいま第19回水戸医学生

セミナーの参加者を募集中です!

お急ぎお申し込み下さい!!

 

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過去の参加者の感想は・・・

↓↓↓

・本当に参加して良かったです。またぜひ

 次の機会に参加させて頂けると嬉しいで

 す。 

・すべてに関して大変満足でした。特に

 先生方が非常に丁寧に教えて下さって

 知識、手技ともにセミナーの参加前に

 比べて身についたと思います。

 

 

お申し込みはこちらのメールから

↓↓

entry@mito-saisei.jp

 

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頭が真っ白になりました・・・

2019.01.22
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

「冷静に考えればそんなに難しいこと

じゃないのに、あの場でいろいろ言わ

れると頭が真っ白になる・・・・。

できなかったことは悔しいけど学生の

うちに「知っているのとできるのは違う」

ってことに気が付けたのは大きな収穫

でした。」

 

これは水戸医学生セミナーでのメディカル

ラリーを終えた直後の参加者の言葉です。

ラリー中に、この医学生が何をしていい

のか分からず立ち尽くしていたので、

終了後にスタッフが「どうでした?」と

尋ねたらこの言葉が返ってきたそうです。

 

水戸医学生セミナーでのメディカルラリーは

医学生と研修医の4,5名が1チームとなって、

約20分間のラリー中にスタッフが演じる

患者のトリアージ、診断、処置を行い、

その点数を競うものです。スタッフは臨調感

あふれる演技で、参加者を戸惑わせます。

 

冒頭の医学生は、外傷患者を評価して、

それに続けて現場での処置をしようとして

いたのですが、別の傷病者役のスタッフから

「はやく何とかしてくれ!」と大声で言われて

しまったことで頭が真っ白になったのです。

 

あなたが知識としては知っている、理解

していることでも、実際にやってみると

出来ないことは多くあります。

 

「そんなに難しいことじゃないのに・・・、」と、「できない自分」と今のうちに対峙

しておくことは、これからの臨床の現場

に出ていくあなたにとって間違いなく

貴重な経験になります。

 

そんな貴重な経験ができる水戸医学生

セミナーのメディカルラリーに

ぜひ、あなたも挑戦してください!

 

参加者のラリーの感想は

・リアリティーを追及しており、とても楽しむ

 ことが出来た

・とても緊迫感があり、現実差があり勉強に

 なった

・大学の実習ではできない経験をたくさん

 得ることができた

・実際に体を動かすことの難しさを痛感した

・何もできなくて情けなく思ったが、本当に

 貴重な経験になった

 

 

水戸医学生セミナーは外傷を含めた

救急医療や身体診察を通した内科診断学、

言うなれば臨床における「動」と「静」

学べる究極の「体験型セミナー」です。

 

あなたの参加をお待ちしています! 

 

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申込みはこちらのメールから

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(編集長)

 

 

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あなたはメディカルラリーをご存知ですか?

2019.01.17
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

あなたはメディカルラリーをご存知ですか?

 

医学生のあなたはメディカルラリーなんて

聞いたことが無いかもしれませんが、

水戸医学生セミナーの参加者が一番

悔しがってリベンジを心に誓うのが、

このメディカルラリーです。

 

今では、救急科の先生たちや救急隊が

参加するメディカルラリーは国内各地で

行われています。

 

じつは、日本でのメディカルラリーは

2002年に開催された大阪の千里メディカル

ラリーが日本で最初のラリーでした。

 

なぜ国内でラリーが開催されるように

なったのか?これには前の救命救急

センター長である須田先生が深く絡んで

います。

 

須田先生はとっくに還暦を過ぎていますが、

今でもドクターヘリに搭乗している筋金入りの

救急医です。この須田先生が海外で

メディカルラリーなるものがあると聞いて、

2001年に他の2人のドクターと参加しました。

 

そのラリーはメディカルラリーの元祖と

呼ばれるもので、今から20年以上前の

1997年からチェコで開催されている

「Rallye Rejviz(ラリー・レビー)」です。

 

須田先生らはこの大会に日本から初めて

参加した訳ですが、結果は散々なもの

だったそうです。

 

例えば、車で指定された場所に行き、

そこで「あの建物の中で何かあるぞ」と

言われ、そのまま入ったら銃で撃たれて

すぐにゲームオーバーになったり、

診断を付けることに気を取られ過ぎて

周りの状況が把握できず時間切れなど、

大会スタッフに「何しに日本から来たんだ?」

と言われたそうです。

 

安全確認をしないで救急活動を始めては

ダメという基本が頭に無かったり、院内の

救急室と同じ感覚で野外での活動をしたり

と、須田先生らはかなりショックを受けた

そうです。

 

でも、実際の車がひっくり返してあるなど、

町中がステージになっている臨調感

いっぱいのラリーは非常に楽しかった

そうです。それから日本に帰ってきて、

一緒に参加した先生方と国内でラリーを

開催したいと意見がまとまり、翌年の

千里メディカルラリーの開催に至った

という話です。

 

水戸医学生セミナーのメディカルラリー

では、当初は須田先生にシナリオを

作っていただいていました。ある意味、

日本初のメディカルラリーの流れをくむ

由緒正しい(?)メディカルラリー

言えます。そして国内唯一の医学生

限定メディカルラリーです。

 

過去の参加者の感想は

↓↓↓

・メディカルラリーは初めてだったが、

 机上で学んだ知識を実際に活かすことの

 難しさを感じた。

・初めてのラリーで、患者さんを助けられ

 ませんでしたが、とても楽しかったです。

 またリベンジしたいです。

・打ちのめされました。

・実際の災害現場を模して体験することで、

 いつかこの場を経験した時にしっかり

 判断して適格な指示をできるように

 したいです。

・現場に出たときに自分がどのような

 問題に直面するのかを知るための良い

 機会だった。

スタッフの迫真の演技で、

まさに実戦さながらのラリー

 

水戸医学生セミナーは外傷を含めた

救急医療や身体診察を通した内科診断学、

言うなれば臨床における「動」「静」

学べる究極の「体験型セミナー」です。

 

あなたもメディカルラリーに

ぜひ挑戦してください! 

 

第19回水戸医学生セミナーの

申込みはこちらのメールから

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(編集長)

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聴きとれていますか?Ⅲ音

2019.01.08
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

平成31年3月2日(土)、3日(日)

2日間で、第19回水戸医学生

セミナーを開催します。

現在の参加者を募集中です。

開催概要はこちら

 

水戸医学生セミナーは今年で10年目

になります。きっかけは、水戸協同病院

総合診療部の前教授である徳田安春先生

が水戸に赴任された時に、医学生向けの

イベントを開催できないかと相談した

ことから始まりました。

 

そして徳田先生は現在、沖縄に戻られて、

ますます活躍されています。後任の

小林裕幸先生とは、水戸医学生セミナーを

継続していこうという話になり、現在に

至っています。

 

さて、ご存知の方も多いと思いますが、

徳田先生も小林先生も身体診察を

重視されています。

 

検査に頼らず、病歴と身体診察で

鑑別診断をかなり絞り込めて、検査の

ノイズに振り回されることがなく、最短で

診断に到達できる必須の技術です。

 

この強みを生かして、水戸協同病院では

Physical examination round

開催されるようになりました。

 

ベッドサイドでの身体診察はもちろん

ですが、毎回のように聴診の問題が

出されます。

 

具体的にはリットマンの電子聴診器に

録音した、実際の患者さんの心音を

聞くのですが、最初のうち参加者は

かなり戸惑います。

 

心臓の聴診で重要なことは、

まずⅠ音、Ⅱ音を同定することですが、

みんな分からないのです。

 

でも、小林先生の解説を聞きながら

何度も繰り返し聞いていると、

Ⅰ音、Ⅱ音がわかり、Ⅱ音の分裂や、

Ⅲ音も聞き分けられるようになります。

 

Ⅰ音とⅡ音が分かるようになると

その後の理解は比較的スムーズです。

 

Ⅲ音は心不全の重要な所見ですから

聴きとれるようになれば、あなたも

間違いなく自信がつきます。

 

ぜひPhysical examination round

挑戦してみて下さい。

水戸医学生セミナーは外傷を含めた

救急医療のことや身体診察を通した

内科診断学、言うなれば臨床における

「動」と「静」を体験できる貴重な

機会です。みなさんの臨床に対する

モチベーションをぐいぐいと上げて

くれる「体験型セミナー」です。

ぜひ参加をお待ちしています。

 

開催概要はこちら

 

第19回水戸医学生セミナーの

申込みはメールでお願いします。

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お急ぎお申し込み下さい!

 (編集長)

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あなたにはこんな経験ありませんか?

2019.01.03
カテゴリー: 水戸医学生セミナー

病棟からコールがあって、

「患者さんがおなかを痛がっています」

 

他にいろいろやることがあるあなたは

とりあえずCTを撮ってもらいました。

でも、腹腔内にフリーエアはない

膵臓も腸間膜脂肪織の異常も

見当たらない。胆嚢も腫大していない。

少なくとも虫垂は腫大していなさそう

自信はないけど、大きな見落としは

していないはず。

 

あとから腹部の身体診察をしてみたら

患者さんはそんなに具合悪くなさそう。

よくよく聞くと、剣状突起のところを

押すと痛いので、気になって

看護師さんに言っただけ。

 

身体診察をしておけば、わざわざ

CTを取る必要はなかったのに。

あなたはこんな経験はないですか?

 

身体診察で全ての診断ができる訳では

ありませんが、鑑別診断をかなり絞り

込めます。検査の手間やノイズに振り

回されることなく診断に最短でアプローチ

できる必須のスキルです。

 

水戸医学生セミナーの1日目に

水戸協同病院で行われる

Physical examination round

実際に入院している患者さんに協力

いただき、ごく簡単な患者情報のみを

与えられる以外は、身体診察のみで

鑑別診断を考えるというものです。

 

五感をフルに使って真剣に身体診察に

取り組み、身体診察後の詳細なフィード

バックを受けると、もう一度ベッドサイドに

行ってみたくなるはずです。

 

あなたは身体診察のみでどこまで診断に

迫れるのか?ぜひ挑戦してみて下さい。

 

詳細はこちらをクリック

 

参加者の感想は

↓↓↓

・普段、自分がいかに身体診察を怠って

 いるかが分かりました。今後、実習では

 もっと主体的に患者さんに関わって

 いきたいと思います。

・実際に患者さんを前にフィジカルをとる

 緊張感を味わえてよかったです。

・学生がこれ程任せてもらう機会はない

 と思うので貴重な体験になりました。

・フィードバックもあり診察しっ放しに

 ならなかったのも良かったです。

 

第19回目となる水戸医学生セミナーの

参加者を募集中です。

 申込みはこちら

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メールには

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・大学名および学年

・住所

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以上を必ずご記入ください。

 

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送信されます。追って担当者から

ご連絡します。

 (編集長)

診察後に所見をまとめ中

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