臨床研修ブログ
水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
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膝の身体診察の型(1)
先日開催した第25回水戸医学生セミナーからのシェアです。
1日目の午後は水戸協同病院に移動して、総合診療科の小林先生による「膝の診察」をみっちり教えてもらいました。小林先生は総合診療科といっても、スポーツ医学もご専門で、ナショナルチームのチームドクターとして何度も海外などに行かれていた経歴のある先生です。
整形外科的な身体診察はスポーツに限らず、病棟や在宅のベッドサイドで画像診断がなくとも大まかな診断の根拠になるので、身に着けておくと非常に有用です。今回はその内容をシェアします。
膝の診察の流れは以下の通りです。
①視診
②膝蓋骨の触診
③膝関節可動域検査
④Lachman(ラックマン)テスト
⑤内反・外反ストレステスト
⑥膝蓋靱帯、関節裂隙の触診
⑦前方・後方引き出しテスト
⑧McMurray(マックマレー)テスト
それぞれを見ていくと、
①視診
膝関節の腫脹や発赤が無いかを見ます。また、膝蓋骨周囲の皮膚のくぼみが左右対称か、左右の大腿四頭筋の筋委縮が無いかを見ます。
②膝蓋骨の触診
患者さんの下肢を伸展させて、大腿四頭筋をリラックスさせます。両手の拇指と示指の4本の指で、患者の膝蓋骨を上下左右に動かします。動かした際に膝蓋骨に痛みや軋轢音の有無に注意します。また、関節水腫の鑑別に、膝蓋跳動の有無を確認します(patellar tap test)。
③膝関節可動域検査
患者さんを臥位のままで力を抜かせて、片手で足を持ち、もう一方の手を膝蓋骨のうえに置きながら、他動的に最大屈曲(正常は130°)から最大伸展(正常は0°)させます。この際に痛みを感じないな、動作中に引っ掛かりがないか、膝蓋骨の上に置いた手で軋轢を感じないかを見ます。
④Lachmanテスト
前十字靱帯断裂(ACL)を評価するものです。患者さんを臥位にして下肢をリラックスさせ、診察する膝を15~30°屈曲させ、片手で腓骨上部を、もう一方の手で大腿を持ち、両手で前後にずらす動作をして動揺性を見ます。左右を比較すると分かりやすいそうです。このLachmanテストはACL断裂に対して感度、特異度とも高いそうです。
次回に続きます。
(編集長)

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