臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

田口先生の”皮膚科レジデントレクチャー”が開催されました

2023.08.08
カテゴリー: 初期研修

入院中でも、外来でも、ERでも皮膚症状の訴えに多く遭遇します。判断がつかない症例や、どの軟膏を処方したらよいのか分からないことが多いのが正直なところです。

 

実は水戸済生会では、以前に常勤の皮膚科医がいたのですが、現在は非常勤のみになっています。その非常勤はお隣の水戸協同病院の皮膚科の先生方に来ていただいています。

 

このようなご縁もあって、当院のJ2が水戸協同病院の皮膚科をローテートさせてもらうことが昨年度から増えてきました。そんな、いつも快く受け入れてくれている水戸協同病院皮膚科部長、筑波大学臨床教授の田口先生が、わざわざ当院でレジデントのためにレクチャーを開催してくれました。

 

テーマは「夏休み、必ず遭遇する救急皮膚疾患 ~レジデントでもできる初期対応~」で、主に帯状疱疹の対処法について教えていただきました。

 

帯状疱疹と言っても、新しい薬剤のことや内服薬と点滴の使い分け、入院を考慮すべき状況など、編集長もかなり参考になることばかりで、飽きさせないレクチャーでした。

 

実は9月にもお越しいただく予定ですので、今から楽しみです♪

(編集長)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

水戸済生会総合病院の臨床研修は

総合診断能力を有するスペシャリスト

を目指します

 

◆病院見学に来ませんか?

当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?どんな生活を送っているのか?あなたの目で確かめてみてください!

 

病院見学をご希望の方は、下のフォームからご連絡ください。

 

なお、病院見学がむずかしい時は、Zoomで個別説明会を行っていますので、下のフォームに「Zoom希望」と記入してご連絡ください。

https://recruit-mito-saisei.jp/entry

 

 

検査結果はその日のうちに

2023.08.05
カテゴリー: 初期研修

今回は以前にも紹介した記事です。編集長が研修医のころの話ですが、個人的には忘れられないエピソードの一つで、今も肝に銘じています。

 

でも、「肝に銘じている」と書いているものの、「人間は忘れる生き物」です。実は先日も検査結果を1日遅れで確認して、内心慌てたことがありました。

 

Sensitiveな内容ですが、すでに20年以上経っており時効ということにして、ぜひ知ってほしいので紹介します。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

研修医が担当患者さんの心エコーをオーダーしました。心エコーでは僧帽弁に明らかな疣腫を認め、感染性心内膜炎(IE)と診断。検査技師さんは、レポートを書くと同時にオーダーした研修医に連絡を入れました。

 

でも、研修医はレポートを当日のうちに確認しませんでした。その結果、何が起こったと思いますか?

 

その日の夜中に、疣腫によるひどい脳塞栓を起こし、結果的に患者さんは亡くなってしまいました。

 

その時、編集長は別の病院に異動していたのですが、あとから裁判になったと聞きました。もし、その日のうちに抗菌薬治療を開始していたら、塞栓症のリスクを少し減らせることができたかもしれません。心臓外科と相談して、緊急手術を考慮できたかもしれません。たとえ、結果が同じであったとしても、結果が判明した時点ですぐに本人や家族に説明していたら、裁判までにはならなかったかもしれません。

 

教訓としておきたいことは

・検査結果は、必ずその日のうちに確認する

そして、 

・すぐにアクションを起こさなければいけない状況を見逃さない

 

あなたも、当日のうちに検査結果を確認できているでしょうか?

(編集長)

術中の一コマ

指導医に見つめられ(睨まれ)ながら・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

水戸済生会総合病院の臨床研修は

総合診断能力を有するスペシャリスト

を目指します

 

◆病院見学に来ませんか?

当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?どんな生活を送っているのか?あなたの目で確かめてみてください!

 

病院見学をご希望の方は、下のフォームからご連絡ください。

 

なお、病院見学がむずかしい時は、Zoomで個別説明会を行っていますので、下のフォームに「Zoom希望」と記入してご連絡ください。

https://recruit-mito-saisei.jp/entry

 

 

患者さんとの会話がはずむネタ

2023.08.03
カテゴリー: 初期研修

80歳代後半の患者さんが入院してきました。ADLは自立していたものの、当然ながら、軽度の認知症もあります。病歴を聞こうと思っても、なかなか話を分かってくれないし、自分からは話をしてくれません。

 

こんな時、あることを尋ねたら、その後は患者さんの方からいろいろ話をしてくれるようになりました。何を尋ねたと思いますか?考えてみてください。

答えは、「以前の職業」です。この患者さんは、若いころから魚屋さんをやっていたそうです。その話を聞き出したことをきっかけに、患者さんはいろいろ話してくれるようになりました(病歴とは関係ない話もだいぶありましたが・・・笑)。

 

患者さんが、あまり話してくれないことはよくありますが、こちらとしては結構ストレスですよね。こんな時は、FORMを意識して質問してみるといいかもしれません。

 

FORMとは

Family:家族のこと

Occupation:仕事のこと

Recreation:趣味のこと

Message:自分の信念や人生観など

 

これらのトピックについては、自分から話しやすい話題だということが分かっています。患者さんから上手く話を聞き出しにくい時は、このFORMを使って、あなたから話しやすいネタを振ってみてください。

(編集長)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

水戸済生会総合病院の臨床研修は

総合診断能力を有するスペシャリスト

を目指します

 

◆病院見学に来ませんか?

当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?どんな生活を送っているのか?あなたの目で確かめてみてください!

 

病院見学をご希望の方は、下のフォームからご連絡ください。

 

なお、病院見学がむずかしい時は、Zoomで個別説明会を行っていますので、下のフォームに「Zoom希望」と記入してご連絡ください。

https://recruit-mito-saisei.jp/entry

 

 

済生会の指導医講習会

2023.08.01
カテゴリー: 初期研修

臨床研修病院の情報を検索すると、「指導医数」といったことが書いてあると思いますが、あなたは「指導医」がどんなものか知っていますか?

 

初期研修における指導医とは、厚労省の認める指導医養成プログラムでしっかりと学び、修了した医師のことを指します。

 

ここで“しっかり”というのは、厚労省により内容や時間などが厳密に定められた指導医講習会に参加するという意味です。指導医講習会を開催するのはなかなか大変なのですが、済生会グループでは初期臨床研修制度が始まった頃から指導医講習会を開催し、今回で49回目を迎えました。

 

そして、今回の指導医講習会を当院が主幹したので、ちょっとだけ紹介しようと思います。

 

今回の指導医講習会では、全国の済生会グループの病院からタスクフォースとして先生が集まり、2日間にわたって卒後7年目以上の医師20名が参加しました。研修目標や評価、フィードバックなど、臨床研修の全体像から、日常臨床の中でどう教えていくのかといった、すぐに役立つ内容までを扱いました。

 

 

病院からの命令で参加させられていた参加者もいましたが、始まって時間も経たないうちに役立つことが分かり、非常に積極的に参加している人がとても多く印象的でした。

 

そして、このブログでおなじみの空飛ぶ消化器内科こと当院のNao先生は、前回からタスクフォースとして参加してますが、今回も2つのセッションを担当するなど大活躍でした。

 

そして、講習会をサポートしてくれた当院の臨床研修センターのスタッフや院内のスタッフにも役立つ内容でしたし、院長も2日間を通して参加しており、病院全体がよい方向に変われるきっかけになりました。さらに当院の初期研修がパワーアップしますので、ご期待ください! 

(編集長)

タスクフォースを務めたNao先生

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

水戸済生会総合病院の臨床研修は

総合診断能力を有するスペシャリスト

を目指します

 

◆病院見学に来ませんか?

当院の研修医がどんなふうに仕事しているのか?どんな生活を送っているのか?あなたの目で確かめてみてください!

 

病院見学をご希望の方は、下のフォームからご連絡ください。

 

なお、病院見学がむずかしい時は、Zoomで個別説明会を行っていますので、下のフォームに「Zoom希望」と記入してご連絡ください。

https://recruit-mito-saisei.jp/entry